オール電化にしたものの、前より電気代が高くなった方や、オール電化の導入を検討中で「電気代はどのくらいかかるのか?」と疑問に思う方もいるでしょう。
オール電化住宅の電気代は、電気料金プランの見直しや、電気の使い方を変えるなど、工夫次第で抑えることが可能です。
この記事ではオール電化住宅の電気代が高くなる理由や、電気代の節約方法について解説します。
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目次
オール電化とは?メリットとデメリットもご紹介

オール電化とは、「生活に必要なエネルギーをすべて電気でまかなうスタイル」のことを指します。
ガスや石油などの化石燃料を使わず、調理から給湯まで含めて、住宅内のエネルギーをすべて電気でまかなう点が特徴です。
たとえば、従来の熱源を持つ設備から、以下のような機器へ置き換えることで、オール電化住宅にできます。
- ガスコンロ→IHクッキングヒーター
- ガス給湯器→エコキュート
- ガスファンヒーター→蓄熱暖房機

IHクッキングヒーターの気になる電気代や節約方法、ガスコンロとの比較は、以下の記事をご参照ください。
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エコキュートが電気代を節約できる仕組みや、家族人数別の電気代シミュレーションについて、以下の記事で詳しく解説しているため、ぜひご確認ください。
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また、オール電化のメリットとデメリットは以下です。
▼メリット
- 家に熱源を持たず、安全性を担保できる
- 光熱費の支払いを一本化できる
- お湯や暖房を安く使える
▼デメリット
- 導入費用が高い
- 設置場所の確保が必要
- 昼間の電気代が高くなる
オール電化の基礎知識や、メリット・デメリットの詳しい内容は、以下の記事よりご確認ください。
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家族人数別に見るオール電化の平均電気代シミュレーション
3人~5人家族における、オール電化の平均電気代をそれぞれ解説します。
記載している金額は、生活に必要なエネルギーを「すべて電気でまかなう」場合の月額平均です。非オール電化住宅の「電気代・ガス代・石油代」などを合算した金額と比較してお考えください。
3人家族のオール電化の平均電気代は1ヶ月14,835円
3人家族のオール電化の平均電気代は、約14,835円/月です。年間では178,020円となります。
4人家族のオール電化の平均電気代は1ヶ月16,533円
4人家族のオール電化の平均電気代は、約16,533円/月です。年間では198,396円となります。
4人家族の場合、使用する電力が増えるため、電気代も相応に高くなります。
5人家族のオール電化の平均電気代は1ヶ月18,096円
5人家族のオール電化の平均電気代は、約18,096円/月です。年間では217,152円となります。
※5人家族以上の具体的な電気使用量は提示されていないため、試算して推定金額を記載
試算内容:{(3人家族の電気代14,835円-2人家族の電気代13,406円)+(4人家族の電気代16,533円-3人家族の電気代14,835円)}÷2+4人家族の電気代16,533円
一般的に、人数が増えるほど電気代も比例して上昇する傾向にあるため、5人家族の場合は4人家族の電気代と比べ、さらに高くなると考えられます。
上記の数字はあくまで目安です。導入している機器の種類や、世帯人数による電気使用量で差異があります。
また、関西電力が提示している実数をもとに解説したため、九州電力でご契約の方は、以下のオール電化向け電気代シミュレーションをぜひご利用ください。
項目を埋めるだけで簡単に電気代をシミュレーションできます。
オール電化住宅の電気代が高くなる4つの原因
前提として、オール電化住宅にすると、電気代は高くなります。
理由は、非オール電化住宅が「電気以外のエネルギー」を使用している部分も、すべて電気でまかなっているためです。
具体的には「ガス代」や「石油代」が、オール電化住宅では「電気代」に含まれるイメージです。
- 非オール電化住宅:(純粋な)電気代のみ
↓ - オール電化住宅:電気代≒「(純粋な)電気代」+「ガス代」+「石油代」
これを踏まえたうえで、オール電化の電気代が高くなる原因について、主な理由を解説します。
- 昼間に電気を使い過ぎている
- 古い型の機器や設備を使用している
- 消費電力が大きい家電の使用回数が増えた
- 電力プランが最適ではない
1. 昼間に電気を使い過ぎている
昼間に電気を使い過ぎると、電気代が高くなります。
オール電化住宅向けの電気料金プランは、一般的に夜間の電気料金が安く、昼間の電気料金が割高に設定されているためです。
そのため連休やリモートワークなど、昼間に自宅で過ごす時間が長くなると、電気使用量が増え、電気代が高くなります。
オール電化住宅は「無意識で電気を使用していることが多い」という特徴があります。とくに日中は、夜間と同じ過ごし方をすると、いつの間にか費用が高額になる可能性もあるため注意しましょう。
2.古い型の機器や設備を使用している
オール電化住宅では、使用している機器(家電)や設備が古い場合、電気代が高くなることがあります。
オール電化が普及し始めた1990年~1998年頃、月の消費電力量(冬場)は3,000kWh〜5,000kWhと言われています。これは電気代が月10万円を超える消費電力量です。
すべての家庭に当てはまるわけではないですが、古い電気温水器や蓄熱暖房機を使っていたことが、消費電力量の増加に影響していました。
しかし現在では、省エネ性能に優れた機器(家電)や設備が普及したため、消費電力量が減少しています。
とくに、エコキュート(ヒートポンプ給湯器)を利用している場合、月の消費電力量(冬場)が1,000kWh程度と、1/3近くまで抑えられることもあります。
参照:経済産業省資源エネルギー庁「ひと月の電気代が10万円超え!?オール電化住宅の電気代を考える」
古いエコキュートを使用している方は、この機会に買い替えを検討してみてはいかがでしょうか。
3.消費電力が大きい家電の使用回数が増えた
消費電力の大きい家電を使用する頻度が増えると、電気代が上がります。
たとえば、炊飯器や洗濯機などがわかりやすいです。同じ家電でも、1人暮らし用とファミリー用では消費電力量が異なります。
また家族が増えたり、子どもの成長に合わせて家電を大きなサイズに買い替えると、電気代も高くなる傾向にあります。
家電の買い替えは、消費電力量の大きさも加味して検討しましょう。
4.電力プランが最適ではない
電気料金プランがライフスタイルに合っていない場合、電気代が高くなることがあります。
ライフスタイルが変わって、電気の使用量や時間帯に変化が生じると、これまでのプランが最適ではない可能性が高いです。
とくにオール電化住宅で、夜間の電気料金が安いプランの場合、転職や子育てをきっかけに、電気をつかう時間が変化した方は注意しましょう。
いまの電気料金プランがご家庭に合っているか確認するには、電気使用量をチェックすることが重要です。
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オール電化で電気代を節約する方法6選
いまの電気代が高いと感じる方は、以下で解説する「オール電化住宅の電気代の節約術」を試してみましょう。工夫次第では、現状より電気代を節約できる可能性が十分あります。
- 家電や機器の消費電力を把握しておく
- 現在の料金プランを見直す
- 電気代が割安な時間帯を活用する
- 家電や機器の使い方を見直す
- できる限り同じ部屋で過ごす
- 太陽光発電を設置する
1.家電や機器の消費電力を把握しておく
家電や機器ごとの消費電力を把握すると、電気代の節約対策を行いやすいです。
たとえば同じ製品でも、製造年代や仕組みによってエネルギー効率が異なり、消費電力に差が出ます。
そのため、各家電の消費電力をあらかじめ確認し、エネルギー効率の良いものを把握しておきましょう。
消費電力の高い機器は夜間に使い、日中はエネルギー効率の良い機器を使うことで、電気代を抑えることができます。
2.現在の料金プランを見直す
料金プランの見直しは、電気代を削減するために効果的です。
オール電化住宅向けの料金プランは、電力会社によって料金やルールが異なります。夜間の電気料金が安くなる時間帯も、会社によって異なるため注意が必要です。
現在の料金プランと、電力会社が提供する無料の料金プラン別シミュレーションを活用して比較することで、家族構成や生活習慣に合ったプランを見つけましょう。
九州電力の料金プラン別シミュレーションは以下からご確認ください。
3.電気代が割安な時間帯を活用する
電気代が割安な時間帯を把握して家電を使うと、同じ消費電力でも電気代の削減につながります。
まずはご家庭の料金プランの詳細から、電気代が安くなる時間帯を把握しましょう。九州電力の電化でナイト・セレクトは「21時~、22時~、23時~」の3種類で安くなるタイミングが違うため、注意が必要です。
- 夜に電気を使いたい:21時~翌7時までが安いプラン
- 朝、お風呂に入りたい:3時~翌9時まで安いプラン
など、各料金プランとご家庭の生活リズムに合わせて、電気を使用することで電気代を抑えられるためおすすめです。
4.家電や機器の使い方を見直す
家電や機器の使い方を見直すことも、電気代の節約につながります。主要な製品ごとに上手な使い方をご紹介します。
- IHクッキングヒーター
- エアコン
- エコキュート
- その他の家電
IHクッキングヒーター

調理中に蓋や落とし蓋を使うことで、熱を逃がしにくく効率的に加熱できます。結果的に調理時間が短縮され、無駄な電力消費を抑えることが可能です。
また、余熱を上手に活用することで、加熱時間の短縮による電気代節約もできます。
とくに煮物やカレーなどの煮込み料理の場合、煮立たせた鍋を火からおろして、毛布やバスタオルでくるむことで余熱調理が可能です。
その他、電子レンジを併用したり、節電機能を活用するなど、詳しい解説は以下の記事をご参照ください。
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エアコン

家電製品はこまめな電源のオフが節約の基本です。しかしエアコンの場合は、こまめに電源をオンオフするのではなく、つけたままにしたほうが節約につながります。
また、扇風機やサーキュレーターで空気を循環させると、室内の温度が均一になり、快適に過ごすことができます。
その他、エアコンの電気代を節約する方法をまとめた記事はこちらです。
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エコキュート
自動でお湯切れを防止する「湯切れ防止」機能をオフにすることで、お湯の沸き上げ時間が完全に「深夜のみ」になり、不必要な電力の使用を抑えることができます。
また、外出などでその日はもうお湯を使用しないことがわかっている場合は、「昼間の自動沸き増し」設定を停止することで、電気代の節約につなげることができます。
その他、季節ごとに「運転モード」を変更するなど、具体的な解説は以下の記事をご参照ください。
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その他の家電
多くの家電製品は、不使用時にも予約や時刻を表示させるなど、待機電力を消費しています。
予約機能を使わない、待機させる必要がない家電は、コンセントを抜いておくことで待機電力を削減できます。
不必要な電力の消費を抑えることで、電気代の節約につながることを覚えておきましょう。
5.できる限り同じ部屋で過ごす
家族全員ができる限り同じ部屋で過ごすことも、電気代の節約につながります。部屋の照明や冷暖房を1つの部屋で共有することで、消費電力を削減できるためです。
逆にそれぞれが各部屋で過ごすと、部屋数ごとに電気の使用量は増加し、電気代が高くなります。
ご家庭の状況にもよりますが、「エアコンを使う時間帯は家族全員がリビングルームに集まる」などの決まりを設けると、効果的に電気代を抑えられるでしょう。
6.太陽光発電を設置する
オール電化住宅で太陽光発電を設置すると、電気代の節約に効果的です。
夜間の料金が安いプランの場合、発電した電気を料金が”割高な昼間”に使うことで、よりおトクに生活できるためです。
- 在宅ワークが増えて電気代が気になる
- 子育てで昼間から家にいる時間が増えた
- こまめに節電を意識できる余力がない
少しでも上記に当てはまる方は、設置するだけで節電効果の高い「太陽光発電」がおすすめです。
具体的に「太陽光発電でどれくらい電気代を削減できるのか?」と気になる方は、以下の記事で解説しているので、ぜひご参照ください。
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とはいえ、ご自宅の状況によって最適なパネルの種類や容量も異なるため、設置をご検討の方は専門店に相談しましょう。
ゆめソーラーでは、各エリアに店舗を構えて無料相談会を実施しているため、お気軽にご相談ください。
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まとめ
オール電化住宅の電気代は、個人の努力次第で節約することが可能です。機器ごとの使い方を見直す、ご家庭で節電ルールを決めるなど、細かい心がけが大切になります。
節約について意識できる余力がない方は、太陽光発電を設置して節電効果を高めることも検討しましょう。
しかし太陽光発電は、ご自宅の状況によって設置可能なパネルの枚数や、発電量などが変わるため、ご自宅に最適なプランを無料シミュレーションでお伝えしています。ぜひお気軽にゆめソーラーまでご相談ください。
オール電化住宅ならではの節電方法を駆使して、より豊かな生活を送っていきましょう。
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