エコキュートはこんなにおトク!平均的な電気代や節約方法について

ヒートポンプ技術でお湯を沸かす省エネ性能に優れたエコキュートは、1の投入エネルギーに対して3倍の熱エネルギーを得られる高効率な省エネ機器です。エコキュートを活用するオール電化住宅では賢く活用することでガス給湯器を利用している場合に比べると月々5,000円以上おトクなるのは珍しくありません。

この記事では、エコキュートの電気代について、4人家族や3人家族など世帯人数ごとの平均電気代や、エコキュートをさらに節約する方法についてご紹介していきます。

ゆめソーラーではエコキュート・IHクッキングヒーターなど、オール電化製品を多数取り扱っています。
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目次

ガス給湯器からエコキュートを利用するオール電化に変更で月々5,809円おトクな例

はじめに、ガス給湯器設置時とエコキュート(オール電化)設置時の光熱費を比べてみましょう。

ガス給湯器設置時の光熱費

まずガス給湯器を設置時の光熱費は、電気代とガス代の光熱費と基本料金の両方が必要となります。例えばLPガスを利用しているご家庭の場合、1ヶ月でおよそ2万円の光熱費がかかります。

  • 電気代:11,430円
  • ガス代:7,949円
  • 光熱費合計:19,379円

※二人以上の世帯を想定しています。

エコキュート(オール電化)設置時の光熱費

それに対してエコキュート(オール電化)設置時の光熱費が以下です。

  • 電気代:13,570円
  • ガス代:0円
  • 光熱費合計:13,570円

上記2つの光熱費を比べてみると、エコキュート(オール電化)設置時の光熱費のほうが

  • 月々5,809円おトク!
  • 年間69,708円おトク!

という計算になります。

エコキュートが省エネの理由

エコキュートに変更するだけで、月々の電気代がこれだけおトクになるのには理由があります。エコキュートは「ヒートポンプ」を利用してお湯を沸かす給湯器です。

「ヒートポンプ」は、冷媒となるCO2を圧縮して高温にしてその熱を水へ伝えてお湯を沸かします。

上記で紹介したガス給湯器だけでなく、貯湯タンク内に備え付けられたヒーターによってお湯を沸かす電気温水器と比べても、エコキュートの電気代は約1/3程度まで節約することができます。

エコキュートの平均電気代シミュレーション

ここでは、エコキュートのAPF(年間給湯保温効率・年間給湯効率)などをもとに、九州地方にお住まいのご家族の電気代を世帯人数ごとにシミュレーションしていきます。

4人家族のエコキュートの平均電気代は1ヶ月1,150円

九州地方にお住まいの4人家族のエコキュートの平均電気代は、1ヶ月あたり約「1,150円」です。これを年間に換算すると、【年間のエコキュート電気代:13,800円】となります。

3人家族のエコキュートの平均電気代は1ヶ月971円

九州地方にお住まいの3人家族のエコキュートの平均電気代は、1ヶ月あたり約「971円」です。

これを年間に換算すると、【年間のエコキュート電気代:11,652円】となります。

5人家族の平均電気代は1ヶ月1,327円

九州地方にお住まいの5人家族の平均電気代は、1ヶ月あたり約「1,327円」です。
これを年間に換算すると、【年間のエコキュート電気代:15,924円】となります。

※上記電気代はあくまでも目安です。エコキュートの機種や季節、お湯の使用量で電気代は変化します
※上記電気代は九州電力「電化でナイト・セレクト」の夜間電力量料金「14.59円/kWh」を基準として算出
※上記はAPF(年間給湯保温効率・年間給湯効率)3.3を基準として算出

エコキュートの電気代が高くなる理由

さて、上記でご紹介してきたように、エコキュートは電気代を節約することができる省エネ給湯器です。しかし、実際に利用をはじめてみて、「思ったより電気代が高くなった」と思われている方もいるのではないでしょうか。

ここでは、エコキュートの電気代が高くなってしまう理由について解説していきます。

「昼間にお湯を沸かす」と電気代が高くなる

エコキュートの電気代が高くなってしまう場合、「昼間にお湯を沸かしている」ことが原因として考えられます。上記までにご紹介してきたエコキュートの電気代は、どれも九州電力のオール電化プラン「電化でナイト・セレクト」の夜間時間帯の電気料金である「14.59円/kWh」を基準としています。

それに対して昼間時間帯の電気料金は、春秋で「24.74円/kWh」、夏冬で「27.63円/kWh」と、夜間の電気代の倍近くまで上がってしまいます(平日昼間の場合)。

そのため、「お湯が足りなくなった」などの理由で昼間にお湯を沸かすと、夜間に比べて倍近くの電気代がかかっていることになります。もしエコキュートの電気代が高いと感じている場合は、以下の節約方法を参考にしてみてください。

エコキュートの電気代を節約する7つの方法

ここでは、エコキュートの電気代を節約する具体的な方法をご紹介していきます。

1.季節ごとに「運転モード」を変更する

どのメーカーのエコキュートにも、「省エネモード」が搭載されています。「省エネモード」は、自動で最も電気代が安くなるようにお湯を沸かす量を節約してくれます。

お湯をあまり使わない季節であれば、この「省エネモード」で問題ないのですが、冬場などお湯の使用が増える季節になると、「省エネモード」ではお湯が足りなくなって昼間に電気代を沸かさなくてはいけないケースが増えてしまう場合があります。

そのため、以下のように、季節ごとに「運転モード」を切り替えることで、電気代を節約することができます。

  • 春夏:「多め」や「おまかせ多め」
  • 秋冬:省エネモード(おまかせ等)

2.昼間になるべく湯切れしないように注意する

「エコキュートの電気代が高くなる理由」でもご紹介しましたが、湯切れなどで昼間に沸きましを行うと、電気代が高くなる原因となります。そのため、昼間にたくさんお湯を沸かしている人は、上記で紹介したように季節ごとに運転モードを変更することで、昼間にお湯切れを起こしにくくすることができます。

また、夏場など普段はお湯の量が少ない季節でも、来客が多い日の前日は多めにお湯を沸かしておくなど、ライフスタイルや状況に合った最適な量のお湯を沸かすようにしましょう。

3.沸き上げ時間を「深夜のみ」に設定する

エコキュートの沸き上げ時間は、自動的に電気代がおトクな「深夜時間帯」になるように設定されています。しかし、お湯の使いすぎなどにより日中にお湯の量が減ると、自動でお湯切れを防止する「湯切れ防止」機能が働きます。この「湯切れ防止」機能をオフにすることで、お湯の沸き上げ時間が完全に「深夜のみ」になります。

4.エコキュートと電力会社の夜間時間帯を確認する

九州電力のオール電化プラン「電化でナイト・セレクト」では、電気代が安くなる夜間時間帯をライフスタイルに合わせて3パターン用意しています。

  • 電化でナイト・セレクト21:21時~翌7時
  • 電化でナイト・セレクト22:22時~翌8時
  • 電化でナイト・セレクト23:23時~翌9時

同様に、エコキュートにも夜間時間帯の設定があります。電力会社とエコキュートの夜間時間帯設定が合っていないと、完全な節約にはなりませんので注意が必要です。もしエコキュートの電気代が高くてお悩みの場合は、上記の設定を一度見直してみることをオススメします。

5.お湯を使わない場合は「自動沸き増し」を停止する

外出などでその日はもうお湯を使用しないことが分かっている場合は、「昼間の自動沸き増し」設定を停止することで、電気代の節約につなげることができます。

6.エコキュートの「ピークシフト設定」を利用する

九州電力の「ピークシフト電灯」プランへ加入している場合、夜間電気代が安くなるかわりにピーク時間帯(夏季の13時~16時)の間は電気代が高くなります。エコキュートの「ピークシフト設定」を利用することで、上記のピーク時間にお湯の沸き増しなどを行わなくなりますので、電気代の節約につなげることができます。

7.冬場は追い焚きより「高温足し湯」を使う

冬場にお風呂のお湯がぬるくなってしまったら、追い焚きよりも「高温足し湯」を使うと節電につながります。両者の違いは、追い焚きはぬるくなった浴槽のお湯を貯湯タンク内の熱を利用して温め直しているのに対し、「高温足し湯」は貯湯タンク内の熱いお湯を浴槽に直接流し込んでいる点です。

追い焚きは貯湯タンクの熱を奪ってしまうため、「高温足し湯」のほうが省エネになります。

オール電化+太陽光発電ならさらにおトク!

ガス給湯器からエコキュートを利用したオール電化に変更するだけで月々で6,000円近く、年間では70,000円近くも光熱費が下がることを説明しました。しかしご家庭の電気の利用状況によっては昼間の電気代が高くなり電気代が上がるご家庭もいらっしゃいます。

夜間の電気代は安いが昼間の電気代が高い、そんなオール電化向けの電気料金プランのデメリットも太陽光発電システムがあれば欠点を補ってくれます。

太陽光発電との併用でさらにおトクに?!

太陽光発電は、太陽エネルギーを電気に変換する機器です。太陽光の光を利用して自宅で発電ができるようになります。発電した電気は、電力会社に売って「売電収入」を得たり、自宅で使用して電力会社からの電気購入量を減らしたり電気代の節約につなげることもできます。

この太陽光発電はオール電化住宅との相性が抜群であり、1kWh当たりの電気代が高騰する昼間の電力を、太陽光から発電した電力を利用することで賄い買電量を現象させることができます。さらに発電して使われなかった電力は電力会社に売ることで「売電収入」を得ることができます。

オール電化+太陽光発電のトータルメリット

一例ですが、オール電化と太陽光発電を併用した住宅の場合、「ガス代不要」、「オール電化プランでおトクな夜間電気代」、「月々の売電収入」、「昼間の買電量減少」など複数のメリットによって、ガス給湯器設置時の場合と比べてトータル月々28,940円ほどおトクになります。

参考までに、以下のシミュレーションをご覧ください。

ガス給湯器設置時の光熱費

  • 電気代:11,430円
  • ガス代:7,949円
  • 光熱費合計:19,379円

オール電化+太陽光発電設置時の光熱費

  • 電気代:7,949円
  • ガス代:0円
  • 光熱費合計:7,949円

上記2つの光熱費を比べてみると、エコキュート(オール電化)設置時の光熱費のほうが

  • 月々11,540円おトク!
  • 年間138,480円おトク!

という計算になります。また、オール電化で節約できる光熱費(月々11,540円)に、太陽光発電で得られる売電収入(月々17,400円)も加味すると、

  • 月々28,940円のトータルメリット!
  • 年間347,280円のトータルメリット!

という計算になります。

太陽光発電があれば生涯電気代が100万円以上安くなる

エコキュートの購入を検討されているのであれば、ぜひ太陽光発電の設置も検討してみてください。

エコキュートで必要な高額な電気代を削減してくれるだけでなく、太陽光発電があれば生涯電気代を100万円以上も削減することができます

太陽光発電の電気代削減効果については以下のコラムで紹介しています。

【100万円減らせる】生涯かかる電気代の削減方法とは

電気代がおトクになる「オール電化」+「太陽光発電」に興味がある方はお気軽にゆめソーラーへお問い合わせください

まとめ

これまで紹介してきたガス給湯器との光熱費比較や、世帯人数ごとの平均電気代などを通じて、エコキュートが省エネ性に優れた給湯機器であることをご理解いただけたのではないでしょうか。

また以下の節約方法を実行することで、エコキュートの電気代をさらに節約することができます。

  1. 季節ごとに「運転モード」を変更する
  2. 昼間になるべく湯切れしないように注意する
  3. 沸き上げ時間を「深夜のみ」に設定する
  4. エコキュートと電力会社の夜間時間帯を確認する
  5. お湯を使わない場合は「自動沸き増し」を停止する
  6. エコキュートの「ピークシフト設定」を利用する
  7. 冬場は追い焚きより「高温足し湯」を使う

エコキュート単体でも光熱費の削減に繋がりますが、「オール電化」にすることで光熱費が電気に一本化され、ガス代が0円になります。そのため、より光熱費の削減に期待できるでしょう。

執筆者:ゆめソーラーマガジン編集部

ゆめソーラーマガジンは、福岡・熊本・佐賀の太陽光発電・蓄電池専門店「ゆめソーラー」が運営するオウンドメディアです。太陽光発電・蓄電池に関するノウハウを中心に、再生可能エネルギーや環境に関するお役立ち情報を発信しています。

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