エコキュートの電気代が高い原因と効果的な節約方法7選をご紹介!
省エネ性能に優れたエコキュートは、ガス給湯器に比べて光熱費を抑えることが可能です。
一方で、「エコキュートの電気代が高い」と感じている方も一定数います。正しく使えば光熱費を抑えることができるエコキュートですが、導入を検討している方にとっては不安な面が多いのもまた事実です。
そこで、本記事ではエコキュートの電気代が高くなる原因や、3人家族・4人家族など世帯人数ごとの電気代シミュレーション、おすすめの節約方法など詳しく解説します。
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ガス給湯器とエコキュートの光熱費を徹底比較
はじめに、ガス給湯器設置時とエコキュート(オール電化)設置時の光熱費を比べてみましょう。
ガス給湯器設置時の光熱費
まずガス給湯器を設置時の光熱費は、電気代とガス代の光熱費と基本料金の両方が必要となります。たとえばLPガスを利用しているご家庭の場合、1ヶ月でおよそ2万円の光熱費がかかります。
- 電気代:11,430円
- ガス代:7,949円
- 光熱費合計:19,379円
※2人以上の世帯を想定
エコキュート(オール電化)設置時の光熱費
それに対してエコキュート(オール電化)設置時の光熱費は以下です。
- 電気代:13,570円
- ガス代:0円
- 光熱費合計:13,570円
上記2つの光熱費を比べてみると、エコキュート(オール電化)設置時の光熱費のほうが
- 月々5,809円おトク!
- 年間69,708円おトク!
という計算になります。
エコキュートが電気代を節約できる理由とその仕組み
エコキュートを導入することで、光熱費を削減できます。
エコキュートは大気中の熱を利用してお湯を沸かすため、ガス給湯器に比べて電気代が低くなる傾向があります。さらに「電気料金が安い夜間帯」を利用してお湯を沸かすことができるため、光熱費を節約できます。
具体的に、エコキュートは「ヒートポンプユニット」と「貯湯タンク」によって成り立っています。
ヒートポンプユニットは、熱交換機で空気中の熱を集め「冷媒」となるCO2を圧縮して高温にし、その熱を水に伝えることでお湯を沸かします。
そのお湯を貯湯タンクにためて、使用時に水と混ぜ合わせることで「適温のお湯」を蛇口から出す仕組みです。
そのためエコキュートは地球温暖化の防止にも貢献します。ヒートポンプを使って大気中の熱で水を温めるため、石油やガスを燃やす必要がなく、二酸化炭素の排出を抑えることが可能なためです。
家族人数別に見るエコキュートの電気代シミュレーション
ここでは、エコキュートのAPF(年間給湯保温効率・年間給湯効率)等をもとに、九州にお住まいのご家族の電気代を世帯人数ごとにシミュレーションします。
3人家族のエコキュートの平均電気代は1ヶ月971円
3人家族のエコキュートの平均電気代は、1ヶ月あたり約「971円」です。
年間のエコキュート電気代は11,652円となります。
4人家族のエコキュートの平均電気代は1ヶ月1,150円
4人家族のエコキュートの平均電気代は、1ヶ月あたり約「1,150円」です。
年間のエコキュート電気代は13,800円となります。
5人家族のエコキュートの平均電気代は1ヶ月1,327円
5人家族の平均電気代は、1ヶ月あたり約「1,327円」です。
年間のエコキュート電気代は15,924円となります。
上記電気代はあくまでも目安です。エコキュートの機種や季節、お湯の使用量で電気代は変化します。
※上記電気代は九州電力「電化でナイト・セレクト」の夜間電力量料金「14.59円/kWh」を基準として算出
※上記はAPF(年間給湯保温効率・年間給湯効率)3.3を基準として算出
エコキュートの電気代が高くなる3つの理由とは?
エコキュートは電気代を節約できる省エネ給湯器です。しかし、実際に利用して「思ったより電気代が高くなった」と思われている方もいるのではないでしょうか。
ここでは、エコキュートの電気代が高くなる3つの理由について解説していきます。
「昼間にお湯を沸かす(沸き増しする)」と電気代が高くなる
エコキュートの電気代が高くなってしまう場合、「昼間にお湯を沸かしている」ことが原因として考えられます。
上記でご紹介してきたエコキュートの電気代は、いずれも九州電力のオール電化プラン「電化でナイト・セレクト」の夜間時間帯の電気料金である「14.59円/kWh」を基準としています。
それに対して昼間時間帯の電気料金は、春秋で「24.74円/kWh」、夏冬で「27.63円/kWh」と、夜間の電気代の倍近くまで上昇します(平日昼間の場合)。
「お湯が足りなくなった」などの理由で昼間にお湯を沸かす(沸き増しする)と、夜間に比べて倍近くの電気代が発生することになります。
もしエコキュートの電気代が高いと感じている場合は、後述する7つの節約方法を参考にしてください。
沸き上げ設定の時間がずれている
自動でお湯を沸かす「沸き上げの設定時間」と「電気代の安い時間帯」にズレが生じた場合、電気代は高くなります。
「電化でナイト・セレクト」を例にあげると、おトクな夜間時間帯は以下の3パターンから選ぶことになります。
- 電化でナイト・セレクト21
21時~翌7時:就寝時間が遅い等、夜型の生活のお客さまにおすすめ - 電化でナイト・セレクト22
22時~翌8時:従来から設定されている標準的な夜間時間帯 - 電化でナイト・セレクト23
23時~翌9時:朝に家事をされる等、朝型の生活のお客さまにおすすめ
この場合、電気代の安い時間帯が1時間単位で異なるため「安いと思って沸き上げ設定を21時にしていたが、実は22時から夜間時間帯だった」という勘違いによる、沸き上げ設定のズレが生まれる可能性もあります。
結果的に沸き上げ設定の時間がズレることで、電気代が高くなる場合があります。この機会に一度、プランの時間帯を確認することをおすすめします。
製品自体が古いと電気代が高くなる
エコキュート本体が古いと、電気代が高くなります。
エコキュートが発売された最初の年は2001年ですが、お湯を沸かすための仕組みは、現行モデルと比較してほぼ変化がありません。
しかし「節電・給湯効率・太陽光発電との連動」など、機能面では大幅に進歩しています。
また、昔のエコキュートと最新のエコキュートで使用する電力に差があります。そのため、古いエコキュートを使用している場合は、電気代が比較的高くなる傾向です。
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エコキュートの電気代を節約する7つの方法
ここでは、エコキュートの電気代を節約する具体的な方法をご紹介します。
1.季節ごとに「運転モード」を変更する
どのメーカーのエコキュートにも、「省エネモード」が搭載されています。「省エネモード」は、自動でもっとも電気代が安くなるように、お湯を沸かす量を節約してくれます。
お湯をあまり使わない季節であれば、この「省エネモード」で問題ありません。しかし、冬場などお湯の使用が増える季節になると、「省エネモード」ではお湯が足りなくなって昼間に電気代を沸かさざる負えないケースが増加傾向です。
そのため季節ごとに「運転モード」を切り替えることで、電気代を節約することができます。
- 春夏:「多め」や「おまかせ多め」
- 秋冬:省エネモード(おまかせ等)
2.昼間になるべく湯切れしないように注意する
「エコキュートの電気代が高くなる理由」でもご紹介しましたが、湯切れなどで昼間に沸き増しを行うと、電気代が高くなる原因となります。
そのため、昼間にたくさんお湯を沸かしている人は、上記で紹介した「季節ごとに運転モードを変更する」ことで、昼間にお湯切れを起こしにくくできます。
また、夏場など普段はお湯の量が少ない季節でも、来客が多い日の前日は多めにお湯を沸かしておくなど、ライフスタイルや状況に合った最適な量のお湯を沸かすようにしましょう。
3.沸き上げ時間を「深夜のみ」に設定する
エコキュートの沸き上げ時間は、自動的に電気代がおトクな「深夜時間帯」になるように設定されています。
しかし、お湯の使いすぎなどにより日中にお湯の量が減ると、自動でお湯切れを防止する「湯切れ防止」機能が働きます。
この「湯切れ防止」機能をオフにすることで、お湯の沸き上げ時間が完全に「深夜のみ」になります。
4.エコキュートと電力会社の夜間時間帯を確認する
九州電力のオール電化プラン「電化でナイト・セレクト」では、電気代が安くなる夜間時間帯をライフスタイルに合わせて3パターン用意しています。
- 電化でナイト・セレクト21:21時~翌7時
- 電化でナイト・セレクト22:22時~翌8時
- 電化でナイト・セレクト23:23時~翌9時
同様に、エコキュートにも夜間時間帯の設定があります。電力会社とエコキュートの夜間時間帯設定が合っていない場合、完全な節約とはならないため注意が必要です。
もしエコキュートの電気代が高くてお悩みの場合は、上記の設定を一度見直してみましょう。
5.お湯を使わない場合は「自動沸き増し」を停止する
外出などでその日はもうお湯を使用しないことが分かっている場合は、「昼間の自動沸き増し」設定を停止することで、電気代の節約につなげることができます。
6.エコキュートの「ピークシフト設定」を利用する
九州電力の「ピークシフト電灯」プランへ加入している場合、夜間電気代が安くなるかわりにピーク時間帯(夏季の13時~16時)の間は電気代が高くなります。
エコキュートの「ピークシフト設定」を利用することで、上記のピーク時間にお湯の沸き増しなどを行わなくなりますので、電気代の節約につなげることが可能です。
7.冬場は追い焚きより「高温足し湯」を使う
冬場にお風呂のお湯がぬるくなってしまった場合、追い焚きよりも「高温足し湯」を使うと節電につながります。
両者の違いとして、追い焚きは「ぬるくなった浴槽のお湯を貯湯タンク内の熱を利用して温め直している」のに対し、高温足し湯は「貯湯タンク内の熱いお湯を浴槽に直接流し込んでいる」部分です。
追い焚きは貯湯タンクの熱を奪ってしまうため、高温足し湯のほうが省エネになります。
オール電化と太陽光発電を組み合わせて電気代をさらに節約
ガス給湯器からエコキュート(オール電化)に変更するだけで月々で5,809円、年間では69,708円も光熱費が下がることを説明しました。
しかしご家庭の電気利用状況によっては、電気代の高い昼間に、電気をよく使うご家庭もいらっしゃいます。
「夜間の電気代は安いが昼間の電気代が高い」電気料金プラン(オール電化向け)のデメリットは、太陽光発電を設置することで軽減できます。
太陽光発電との併用でさらにおトクに!?
太陽光発電は、太陽エネルギーを電気に変換する機器です。太陽光の光を利用して自宅で発電ができるようになります。
実は太陽光発電とオール電化住宅の相性は抜群であり、1kWh当たりの電気代が高騰する昼間の電力を、太陽光から発電した電力で賄い、買電量を減少させることが可能です。
さらに発電して使用しなかった電力は、電力会社に売ることで「売電収入」を得ることができます。
オール電化+太陽光発電のトータルメリット
一例ですが、オール電化と太陽光発電を併用した住宅の場合、
- ガス代不要
- オール電化プランでおトクな夜間電気代
- 昼間の買電量減少
- 月々の売電収入
など複数のメリットによって、ガス給湯器と比べて月々28,940円ほどおトクになります。
参考までに、以下のシミュレーションをご覧ください。
ガス給湯器設置時の光熱費
- 電気代:11,430円
- ガス代:7,949円
- 光熱費合計:19,379円
オール電化+太陽光発電設置時の光熱費
- 電気代:7,949円
- ガス代:0円
- 光熱費合計:7,949円
上記2つの光熱費を比べてみると、エコキュート(オール電化)設置時の光熱費のほうが
- 月々11,540円おトク!
- 年間138,480円おトク!
という計算になります。また、オール電化で節約できる光熱費(月々11,540円)に、太陽光発電で得られる売電収入(月々17,400円)も加味すると、
- 月々28,940円のトータルメリット!
- 年間347,280円のトータルメリット!
という計算になります。
※あくまでシミュレーション時の数値です
ご家庭によって経済メリットは前後するため、いちど無料シミュレーションを受けることをおすすめします。
太陽光発電があれば生涯電気代が100万円以上安くなる
エコキュートの購入を検討されているのであれば、ぜひ太陽光発電の設置も検討してみてください。
エコキュートで必要な高額な電気代を削減してくれるだけでなく、太陽光発電があると生涯電気代を100万円以上も削減することができます。
太陽光発電の電気代削減効果については以下のコラムで紹介しているので、ぜひご参照ください。
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電気代がおトクになる「オール電化」+「太陽光発電」に興味がある方は、お気軽にゆめソーラーまでお問い合わせください。
まとめ
エコキュートの電気代が高くなる理由は、「昼間に沸き増しする」「沸き上げ設定の時間ばずれている」「製品自体が古い」の3つです。しかし今回ご紹介した7つの節電方法を実施いただくことで、電気代の削減効果は高まります。
また、オール電化と太陽光発電を組み合わせることで、節電以外の経済メリットを得ることも可能です。ご家庭に最適なプランは無料シミュレーションでお伝えするので、お気軽にゆめソーラーまでご相談ください。
省エネ性能の高いエコキュートは賢く活用することで、光熱費の削減に力を貸してくれます。ぜひ、本記事を参考に、環境にやさしい節電ライフを送ってください。
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