雨の日や花粉の季節、洗濯物をスムーズに乾かしたいときに便利なのが”浴室乾燥機”です。
外干しが難しい日でも、しっかり乾かせる頼もしい家電として、一年を通して活躍の場が広がっています。
ただし、便利な一方で、使い方によっては電気代が想像以上に発生してしまう場合もあります。
今回は、浴室乾燥機の電気代の目安や、消費電力について詳しく解説しながら、上手に節電するためのコツもご紹介します。
ぜひ、できることから日常に取り入れて、無理なく電気代の節約につなげましょう。
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目次
浴室乾燥機とは?メリット・デメリットを解説
浴室乾燥機は、天候に関係なく洗濯物を乾かせる便利な設備です。
部屋干し臭を防ぎ、雨の日や花粉の季節でも安心して使えます。
浴室内に温風や風を送り、洗濯物や浴室の湿気を効率よく乾燥させることが可能です。
使用感に大きな違いはないですが、浴室乾燥機には「電気式」と「ガス式」の2種類があります。
電気式は設置が簡単で初期費用も安く、特にマンションに多く採用されています。
ただし、使用時間が長くなると電気代がかさむため、コスト面では注意が必要です。
ガス式は短時間でパワフルに乾燥できるため、比較的ランニングコストを抑えやすいです。
しかし、ガス設備の導入が必要なため、初期費用は高くなります。
それぞれにメリット・デメリットがあるため、使用頻度や予算に合わせて選ぶことが重要です。
浴室乾燥機の電気代の計算方法

まず、浴室乾燥機の電気代を把握するには、消費電力(ワット数)と使用時間をもとに、計算する方法が一般的です。
電気代の計算式は、以下のとおりです。
- 電気代(円)= 消費電力(kW)× 使用時間(h)× 電気料金単価(円/kWh)
電気料金単価は各電力会社によって異なります。
本記事では、全国家庭電気製品公正取引協議会が提示している電力料金の目安単価「31円/kWh」を使用して試算します
参照:全国家庭電気製品公正取引協議会 「電力料金の目安単価」
たとえば、1.3kWの浴室乾燥機を1時間使用し、電気料金単価31円/kWhで試算すると
- 1.3kW×1h × 31円/kWh = 約40円
となります。
浴室乾燥機の電気代は高い?消費電力(ワット数)ごとに比較
浴室乾燥機は消費電力によって電気代が大きく異なるため、ワット数ごとに比較することが重要です。
消費電力はメーカーや機種によって異なりますが、一般的な目安として以下の範囲が挙げられます
- 1.2kW~3.5kW
参照:アイリスオーヤマ株式会社「スポットクーラー」
参照:株式会社山善「コンパクトクーラー(キャスター付き)」
ここでは、以下の消費電力(ワット数)ごとに、時間別で電気代をシミュレーションします。
- 1.2kW
- 2.3kW
- 3.5kW
1時間つけっぱなしにした際の電気代は約37円~約109円
- 1.2kW:1.2kW × 1h × 31円/kWh = 約37円
- 2.3kW:2.3kW × 1h × 31円/kWh = 約71円
- 3.5kW:3.5kW × 1h × 31円/kWh = 約109円
上記のとおり、浴室乾燥機を1時間つけっぱなしにした際の電気代は、1.2kWで約37円、2.3kWで約71円、3.5kWで約109円と、消費電力が高くなるほど電気代も上がります。
2時間つけっぱなしにした際の電気代は約74円~約217円
- 1.2kW × 2h × 31円/kWh = 約74円
- 2.3kW × 2h × 31円/kWh = 約143円
- 3.5kW × 2h × 31円/kWh = 約217円
2時間つけっぱなしにした際の電気代は、1.2kWで約74円、2.3kWで約143円、3.5kWで約217円となります。
3時間つけっぱなしにした際の電気代は約112円~約326円
- 1.2kW × 3h × 31円/kWh = 約112円
- 2.3kW × 3h × 31円/kWh = 約214円
- 3.5kW × 3h × 31円/kWh = 約326円
3時間つけっぱなしにした際の電気代は、1.2kWで約112円、2.3kWで約214円、3.5kWで約326円です。
6時間つけっぱなしにした際の電気代は約223円~約651円
- 1.2kW × 6h × 31円/kWh = 約223円
- 2.3kW × 6h × 31円/kWh = 約428円
- 3.5kW × 6h × 31円/kWh = 約651円
6時間つけっぱなしにした際の電気代は、1.2kWで約223円、2.3kWで約428円、3.5kWで約651円となります。
8時間つけっぱなしにした際の電気代は約298円~約868円
- 1.2kW × 8h × 31円/kWh = 約298円
- 2.3kW × 8h × 31円/kWh = 約570円
- 3.5kW × 8h × 31円/kWh = 約868円
8時間つけっぱなしにした際の電気代は、1.2kWで約298円、2.3kWで約570円、3.5kWで約868円となります。
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浴室乾燥機の電気代を節約する方法6選
浴室乾燥の電気代を節約するために、以下6つの方法をご紹介します。
ぜひ、取り入れられそうなものから実践してみましょう。
- 扇風機やサーキュレーターと併用する
- フィルターをこまめに掃除する
- 水気を拭き取り、浴室を密閉して乾燥効率を上げる
- ある程度乾かしてから浴室乾燥を使う
- 洗濯物の間隔を空けて風通しを確保
- 温風が当たる位置に乾きにくい洗濯物を配置
1. 扇風機やサーキュレーターと併用する

浴室乾燥機の電気代を抑えるには、扇風機やサーキュレーターの活用が有効です。
風を送り込んで空気を循環させることで、浴室内の湿気を効率よく飛ばすことができ、乾燥にかかる時間を短縮できます。
結果として、浴室乾燥機の運転時間が減り、電気代の節約にもつながります。
また、扇風機やサーキュレーターは消費電力が少なく、長時間使っても電気代への影響が少ない点も特徴です。
以下の記事で、それぞれの電気代について解説しているため、併せてご一読ください。
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2. フィルターをこまめに掃除する

浴室乾燥機の電気代を抑えるには、フィルターの定期的な掃除をしましょう。
フィルターにホコリがたまって目詰まりを起こすと、風量が弱まり、乾燥にかかる時間が長くなります。
その結果、無駄に電力を消費し、電気代が高くなる可能性があります。
メーカーによって推奨される頻度は多少異なりますが、一般的には月に1回程度の掃除が目安です。
乾いた状態でフィルターを取り外し、掃除機でホコリを取り除いたあと、水洗いしてよく乾かしてから再度取り付けましょう。
定期的にメンテナンスをすることで、浴室乾燥機の効率を保ちつつ、不要な電気代の発生を防ぐことが可能です。
3. 水気を拭き取り、浴室を密閉して乾燥効率を上げる
浴室乾燥機の使用前に、浴室内の水気を取り除き、空間を密閉するようにすると、電気代を節約できます。
浴室に水分が多く残る状態で運転すると、洗濯物だけでなく、壁や床の水滴まで乾かす必要があり、余計な電力を消費します。
あらかじめ湿気を減らし、効率よく機能する環境を整えることで、運転時間の短縮と電気代の削減が期待できます。
乾燥効率を高めるために、以下の点に気をつけましょう。
- 入浴後の使用時は、壁や床など浴室内の水分をタオルで軽く拭き取る
- 使用前に換気扇を数分間まわして、あらかじめ湿気を飛ばしておく
- 浴槽にお湯が残っている場合は、ふたをしっかり閉めて湿気が広がらないようにする
- 窓やドアをしっかり閉めて、洗濯物に風がまんべんなく行き渡るようにする
ちょっとした工夫を取り入れることで、乾燥の効率が上がり、無駄な電力消費を防ぐことが可能です。
4. ある程度乾かしてから浴室乾燥を使う
浴室乾燥機を使用する際は、あらかじめ室内干しをして、水分を軽く飛ばしておきましょう。
洗濯物が濡れた状態から運転すると、そのぶん乾燥に時間がかかり、電力の消費も大きくなります。
家にいる間は室内干しをしておき、外出前や就寝前に浴室乾燥機を使うなど、工夫次第で不要な電力を抑えることが可能です。
逆に、外出時間が短い場合は、出かける前に浴室乾燥機を運転し、帰宅後に室内干しへ切り替える方法もあります。
乾かす工程を分けて運転時間を減らすだけでも、電気代の削減に効果的です。
5. 洗濯物の間隔を空けて風通しを確保
洗濯物を干す際は、できるだけ間隔を空けて、風通しを確保するようにしましょう。
衣類同士が密着していると風が通りづらく、乾燥に時間がかかります。
乾きが遅れることで、追加運転が必要がなるなど、電気代がかさむ原因にもつながります。
浴室乾燥機の効率を高めるには、空気の流れを遮らない工夫が必要です。
洗濯物の間隔を空けて干すだけで、風が行き渡りやすくなり、乾燥時間の短縮が期待できます。
また、浴室のスペースが限られている場合は、突っ張り棒を設置して、干す場所を増やすことも効果的です。
干す際の間隔を工夫して、電気代の節約につなげましょう。
6. 温風が当たる位置に乾きにくい洗濯物を配置
浴室乾燥機を使う際は、乾きにくい洗濯物を「温風が当たりやすい位置」に干すことで、電気代の節約につながります。
厚手の衣類や大きめの布類は、他の洗濯物に比べて水分を多く含みやすく、どうしても乾くまでに時間がかかります。
そのため、乾燥機から出る温風が”しっかりと当たる場所”に配置しましょう。
たとえば、シーツやトレーナー、クッションカバーなどのアイテムは、風の届きにくい位置に干してしまうと乾き残りの原因になります。
温風の通り道を意識しながら、大物や厚手の洗濯物を先に配置し、その周囲に乾きやすい衣類を干すと、全体の乾燥効率が高まります。
洗濯物の配置を工夫するだけで、運転時間を短縮し、無駄な電力を抑えることができるため、日々の光熱費対策にも効果的です。
より大きく電気代を節約するなら
浴室乾燥機を活用した節約方法について解説しましたが、すべて実践しても節約できる金額は決して大きいとは言えません。
- もっと大きく電気代を節約したい
- 細かい節電対策はめんどくさいと感じる
少しでも上記に当てはまる方は、設置するだけで節電効果の高い「太陽光発電」がおすすめです。
具体的に設置した際の節電額が気になる方は、以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひご参照ください。
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また、「すでに太陽光発電に興味はあるけど、自分の家は設置に向いているかわからない」という方は、無料相談会も実施しているため、お近くのゆめソーラーまでお気軽にご相談ください。
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まとめ
浴室乾燥機は便利な反面、使い方によっては、電気代がかさむ原因にもなります。
使用前に浴室内の水気を取り、洗濯物の干し方を工夫するなど、乾燥の効率を高める意識が大切です。
ご紹介した節約方法を組み合わせることで、不要な電力消費を抑えることができます。
また、大きく電気代を節約するなら「太陽光発電」の設置も効果的です。
自宅で発電ができると、浴室乾燥機を含めた、家全体の電気代を抑え、毎月の負担軽減につながります。
ゆめソーラーでは、太陽光発電に関する無料相談会も実施しています。
「電気代をもっと安くしたい」「自宅に太陽光発電を設置したい」とお考えの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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