扇風機の電気代は安い?消費電力や時間・風量別の比較と節約方法5選

2025.04.08

じめじめと暑い季節、エアコンと並んで活躍する家電が扇風機です。

扇風機はエアコンに比べて電気代が安く、節約を意識する方にとっては頼もしい存在と言えます。

しかし、長時間使うことで想像よりも電気代が高くなる場合もあります。

そこで今回は、扇風機の消費電力や時間、風量別の電気代を詳しく解説し、節約方法もご紹介します。

ぜひ、可能なものから日常に取り入れてください。

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目次

扇風機の電気代を計算する方法

まず、扇風機の電気代を把握するには、消費電力(ワット数)と使用時間をもとに、計算する方法が一般的です。

電気代の計算式は、以下のとおりです。

  • 電気代(円)= 消費電力(kW)× 使用時間(h)× 電気料金単価(円/kWh)

電気料金単価は各電力会社によって異なります。

本記事では、全国家庭電気製品公正取引協議会が提示している電力料金の目安単価「31円/kWh」を使用して試算します

参照:全国家庭電気製品公正取引協議会 「電力料金の目安単価」

たとえば、30W(0.03kW)の扇風機を1時間使用し、電気料金単価31円/kWhで試算すると

  • 0.03kW×1h × 31円/kWh = 約0.9円

となります。

扇風機の電気代はいくらになる?消費電力(ワット数)ごとに比較

扇風機の消費電力は、風量設定(弱・中・強)や、メーカー・機種によって異なりますが、一般的な目安として以下の範囲が挙げられます。

  • 弱:約15W~25W
  • 中:​約25W~40W
  • 強:​約40W~55W

参照:パナソニック株式会社「扇風機 比較表」
参照:シャープ株式会社「サーキュレーター・扇風機 仕様//寸法」
参照:三菱電機株式会社「扇風機 製品仕様」

ここでは、風量設定ごとの消費電力を、時間別でシミュレーションします。

1時間つけっぱなしにした際の電気代は約0.5円~約1.2円

  • 弱(15W):0.015kW × 1h × 31円/kWh = 約0.5円
  • 中(25W):0.025kW × 1h × 31円/kWh = 約0.8円
  • 強(40W):0.04kW × 1h × 31円/kWh = 約1.2円

上記のとおり、扇風機を1時間つけっぱなしにした際の電気代は、弱で約0.5円、中で約0.8円、強で約1.2円と、風量が上がるにつれて電気代も上がります。

24時間(1日)つけっぱなしにした際の電気代は約11円~約30円

  • 弱(15W):0.015kW × 24h × 31円/kWh = 約11円
  • 中(25W):0.025kW × 24h × 31円/kWh = 約19円
  • 強(40W):0.04kW × 24h × 31円/kWh = 約30円

1日つけっぱなしの場合、電気代は弱で約11円、中で約19円、強で約30円になります。

1週間つけっぱなしにした際の電気代は約78円~208円

  • 弱(15W):0.015kW × 24h × 7日 × 31円/kWh = 約78円
  • 中(25W):0.025kW × 24h × 7日 × 31円/kWh = 約130円
  • 強(40W):0.04kW × 24h × 7日 × 31円/kWh = 約208円

1週間つけっぱなしにすると、弱で約78円、中で約130円、強で約208円になります。

弱と強では130円ほどの差が生まれるため、風量の使い分けが大切です。

1ヶ月間つけっぱなしにした際の電気代は約335円~約893円

  • 弱(15W):0.015kW × 24h × 30日 × 31円/kWh = 約335円
  • 中(25W):0.025kW × 24h × 30日 × 31円/kWh = 約558円
  • 強(40W):0.04kW × 24h × 30日 × 31円/kWh = 約893円

1ヶ月間(30日)つけっぱなしにすると、弱で約335円、中で約558円、強で約893円になります。

風量によって数百円の差が出るため、節約を意識するなら弱や中を活用しましょう。

なお、上記はあくまで試算のため、実際はご家庭の消費電力(ワット数)を確認し、計算してみましょう。

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ACモーターとDCモーターの違いや電気代について

扇風機には、「ACモーター」と「DCモーター」の2種類のモーターが主に使用されています。

それぞれ特徴があり、電気代にも違いがあります。

ACモーターとは

ACモーターは交流で動作し、これまでの扇風機で多く採用されているモーターです。

風量調節は「弱・中・強」のように段階的なものが多く、後述のDCモーターに比べると、細かい調整は難しくなります。

一般的に消費電力が大きく、電気代が高くなる傾向がありますが、本体価格はDCモーター搭載のものより安価な場合が多いです。

DCモーターとは

DCモーターは直流で動作し、電圧が一定に保たれる点が特徴です。

風量を細かく調整でき、微風から強風まで幅広く設定できます。就寝時など、静かな環境で使えることもメリットです。

一般的に消費電力が少ないため、電気代を抑えやすいですが、ACモーター搭載のものより本体価格が高くなる傾向にあります。

それぞれ電気代と本体価格で特徴があるため、ご家庭の状況に合わせて検討しましょう。

扇風機の電気代を節約する方法5選

扇風機の電気代を節約するために、以下5つの方法をご紹介します。

実際に取り入れられそうなものから始めてみましょう。

  1. タイマー機能を活用する
  2. エアコンと併用する
  3. 扇風機の置き方を工夫する
  4. 湿度を下げて扇風機の効果を高める
  5. DCモーターの扇風機に買い替える

タイマー機能を活用する

扇風機の電気代は、使用時間が長くなるほど増えていきます。つけっぱなしを防ぐには、タイマー機能の活用が効果的です。

とくに就寝時は、タイマーで自動オフ設定をすることで、無駄な電力消費をカットしつつ、快適に眠ることができます。

また、風が一点に当たり続けると体が冷えやすいため、首振り機能を併用して風を分散させることもおすすめです。

タイマー機能を活用し、必要な時間だけ運転させることで、電気代を節約しましょう

エアコンと併用する

扇風機はエアコンと併用することで、冷房効率を高め、結果として電気代の削減につながります。

エアコンは、設定温度に到達するまでに多くの電力を消費しますが、扇風機で空気を循環させることで、部屋全体を効率的に冷却できます。

これにより、エアコンの稼働時間を短縮できるため、消費電力の削減が可能です。

また、扇風機の風により体感温度が下がるため、エアコンの設定温度を1〜2℃高めにしても快適に過ごせる場合があります。

環境省によると、エアコンの設定温度を1℃上げることで「約10%の節電効果が得られる」とされています。

扇風機とエアコンを上手に組み合わせて、快適さと節電を両立させましょう。

参照:環境省「家庭のエネルギー事情を知る」

扇風機の置き方を工夫する

扇風機単体で使用する場合は、体に直接風があたるように配置することが一般的です。

一方、エアコンと併用する場合は、エアコンの風を循環させるように扇風機を配置することで、エアコンの設定温度を上げても涼しく感じられます。

たとえば、エアコンの送風口に向けて扇風機を配置し、部屋全体に冷気を循環させることがおすすめです。

また、冷気は下に溜まりやすいため、扇風機を少し上向きに設置することで、部屋全体を効率的に冷やすことができます。

風の流れを意識した配置にすることで、快適さを保ちつつ、電力消費を抑えることが可能です。

湿度を下げて扇風機の効果を高める

湿度を下げることで、扇風機の冷却効果が高まります。

体は汗をかいて熱を放出しますが、湿度が高いと汗が蒸発しづらく、体に熱がこもりやすくなります。

この状態で扇風機の風を受けても、涼しさを十分に感じられません。

そこで、除湿機やエアコンの除湿モードを併用して湿度を下げましょう。

湿度が下がると、汗が蒸発しやすくなり、気化熱で体温が下がります。その結果、扇風機の風をより涼しく感じられます。

結果的に、扇風機の使用時間や風量を減らしても快適に過ごせるため、電気代の節約にもつながります。

DCモーターの扇風機に買い替える

もし古い扇風機を使用している場合は、DCモーターの扇風機に買い替えることもおすすめです。

DCモーターはACモーターに比べて消費電力が少ないため、電気代を抑えることが可能です。

また、細かく風量を調節できるため、より節電の幅を広げることも期待できます。

ただし、メーカーやモデルによって消費電力が異なるため、消費電力の少ない扇風機を選ぶことが重要です。

ご家庭の使用頻度や予算に応じて、扇風機自体の買い替えも検討してみましょう。

より大きく電気代を節約するなら

扇風機の節約方法について解説しましたが、すべて実践しても節約できる金額は決して大きいとは言えません。

  • もっと大きく電気代を節約したい
  • 細かい節電対策はめんどくさいと感じる

少しでも上記に当てはまる方は、設置するだけで節電効果の高い「太陽光発電」がおすすめです。

具体的に設置した際の節電額が気になる方は、以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひご参照ください。

また、「すでに太陽光発電に興味はあるけど、自分の家は設置に向いているかわからない」という方は、無料相談会も実施しているため、お近くのゆめソーラーまでお気軽にご相談ください。

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まとめ

この記事では扇風機の電気代を計算する方法と、消費電力や時間・風量ごとのシミュレーションについてご紹介しました。

扇風機の電気代を抑えるためには使い方を見直すことが大切です。

空気の流れを意識した配置や、エアコンや除湿器と組み合わせるなど、少しの工夫で電気代を抑えることができます。

また、大きく電気代を節約するなら「太陽光発電」の設置もおすすめです。

自家発電ができると、扇風機を含む、ご家庭内の電気をまかなうことができ、電気代の負担を大きく軽減できます。

ゆめソーラーでは、太陽光発電の無料相談会を実施しています。
「電気代をもっと節約したい」「太陽光発電ってどれくらいおトクなの?」といった疑問があれば、ぜひお気軽にご相談ください。

執筆者:ゆめソーラーマガジン編集部

ゆめソーラーマガジンは、福岡・佐賀・熊本・鹿児島の太陽光発電・蓄電池専門店「ゆめソーラー」が運営するオウンドメディアです。太陽光発電・蓄電池に関するノウハウを中心に、再生可能エネルギーや環境に関するお役立ち情報を発信しています。|SNSで情報発信中!▶公式Instagram

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