全館空調の電気代が高すぎる?消費電力ごとのコストや節約方法をご紹介

2025.10.22

寒暖差の大きい季節や、外気温が厳しい日でも、家全体を快適な室温に保てるのが「全館空調」です。

部屋ごとでの空調管理が不要になり、室内外をすっきりと見せられるなど、様々なメリットがあります。

ただし、常に空調が稼働しているため、使い方次第では、想像以上に電気代が高くなる場合があります。

そこで今回は、全館空調のメリット・デメリットや電気代について解説し、節電方法もご紹介します。

ぜひ、できることから日々の暮らしに取り入れてみてください。

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目次

そもそも全館空調とは?

全館空調とは、住宅全体の温度や空気環境を一括で管理できる空調システムのことです。

リビングや寝室だけでなく、廊下やトイレ、洗面所といった家のすみずみまで、一定の温度に保てる点が大きな特徴です。

このシステムでは、家の中央に設置された空調機から、ダクトを通じて各部屋へ「温度調整された空気」が送られます。

エアコンのように部屋ごとで温度管理をするのではなく、家全体をまとめて制御するため、家の中のどこにいても温度差が少なく、常に快適な空間を維持できます。

多くの場合、天井に設けられた吹き出し口から冷暖気を供給し、室内の空気は還気口から吸引します。

内部のフィルターでホコリや花粉を取り除きつつ、温度や湿度を再調整して再び循環させることで、快適な室内環境を保つ仕組みです。

基本的にシステムは24時間稼働ですが、メーカーや製品によっては、停止できる機能もあります。

全館空調のメリット

以下は、全館空調を導入する際のメリットです。

  • 家全体の温度を快適に保てる
  • 家全体の空調をまとめて管理できる
  • 空気をきれいに保てる
  • 部屋や建物がすっきり見える

家全体の温度を快適に保てる

全館空調の最大のメリットとして、住宅内のどこにいても快適な温度を保てることが挙げられます。

リビングだけでなく、廊下やトイレ、洗面所など、通常は冷暖房が届きにくい場所まで含めて空気が調整されるため、家全体がほぼ均一な温度に保たれます。

これにより、「部屋から出たら寒い」「廊下が冷え切っている」といった温度差のストレスを感じづらくなります。

また、家全体に一定の温度を行き渡らせることは、健康面においても効果的です。

とくに冬場の暖かい部屋から、寒い脱衣所や浴室への移動によって起きる「ヒートショック」は、高齢者や小さな子どもにとって見過ごせないリスクです。

全館空調なら、急激な温度変化を抑えられるため、事故の予防にもつながります。

家全体の空調をまとめて管理できる

家全体の空調を一元的に管理できる点もメリットです。

一般的なエアコンでは、部屋ごとにリモコンを操作して温度や風量を調整する必要があります。

しかし全館空調であれば、1台の空調設備で家全体をまとめて制御できるため、各部屋で個別に操作する手間がかかりません。

また、統一されたシステムで管理することで、設定温度にムラが発生しづらく、効率的な運転が可能です。

個別エアコンのように、部屋ごとの消し忘れリスクを減らせる点もメリットといえます。

空気をきれいに保てる

全館空調は、住まい全体の空気を「清潔に保ちやすい」という点でも優れています。

空気を室内で循環させながらフィルターを通してホコリや花粉、カビの胞子などを取り除くため、家中どの部屋でも安定した空気環境を維持しやすくなります。

製品モデルにもよりますが、二酸化炭素の濃度が上がりすぎるのを防ぎ、常に新鮮な外気を取り込んで、快適な室内環境を保つことも可能です

アレルギーを持つ方や小さな子ども、高齢者がいるご家庭にとって、健康面での大きな安心材料となるでしょう。

部屋や建物がすっきり見える

室内をすっきりと見せられる点も、全館空調のメリットです。

一般的な壁掛けエアコンでは、各部屋に大きな室内機を設置する必要があります。

しかし、全館空調では、天井や壁にの吹き出し口から空気を供給するため、視界をさえぎる機器がなく、部屋を広くすっきりと見せることが可能です。

また、室外機の数も少ないため、建物の外観も整った印象を保ちやすくなります。

インテリアの自由度や、外観の美しさを重視する方には、選択肢のひとつとしておすすめです。

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全館空調のデメリット

以下は全館空調のデメリットです。

  • 部屋単位での温度調節が難しい
  • 初期費用が高い

導入時の注意点として、理解しておきましょう。

部屋単位での温度調節が難しい

家全体を一定の温度に保てる反面、部屋ごとの温度調節が難しい点はデメリットです。

日当たりによる湿度状態や、体感温度によって快適に感じる温度は人ぞれぞれのため、必ずしも快適に過ごせるとは限りません。

場合によっては、サーキュレーターや補助的な空調機器を併用するケースもあります。

ただし、部屋ごとに温度を設定できるモデルも存在します。細かい調整が必要なご家庭は、事前に機能の確認もしておきましょう。

初期費用が高い

高い快適性を実現する全館空調ですが、一般的な壁掛けエアコンより、導入時のコストが大きくなります。

戸建て住宅であれば100万円以上が相場とされており、導入後も定期的な点検やメンテナンスが発生します。

導入を検討する際は、初期費用だけでなく将来的なランニングコストまで含めて、判断することが重要です。

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全館空調の電気代を計算する方法

電気代の計算方法

まず、全館空調の電気代を把握するには、消費電力(ワット数)と使用時間をもとに、計算する方法が一般的です。

電気代の計算式は、以下のとおりです。

  • 電気代(円)= 消費電力(kW)× 使用時間(h)× 電気料金単価(円/kWh)

電気料金単価は各電力会社によって異なります。

本記事では、全国家庭電気製品公正取引協議会が提示している電力料金の目安単価「31円/kWh」を使用して試算します

参照:全国家庭電気製品公正取引協議会 「電力料金の目安単価」

たとえば、300W(0.3kW)の全館空調を1時間使用し、電気料金単価31円/kWhで試算すると

  • 0.3kW×1h × 31円/kWh = 約9円

となります。

なお、全館空調は24h使用することが多いため、1日の電気代を計算する場合は以下のようになります。

  • 0.3kW×24h × 31円/kWh = 約223円

この計算方法をもとに、全館空調の消費電力ごとに電気代を試算していきます。

全館空調は高い?消費電力ごとに電気代をシミュレーション

全館空調は季節によって使用する空調方法(換気・冷房・暖房)が変わるため、消費電力量も変動します。

そのため、以下3つの消費電力(ワット数)ごとに、全館空調の1ヶ月間(30日)の電気代はいくらかかるのかシミュレーションします。

  • 52W
  • 230W
  • 489W

参照:株式会社ヒノキヤグループ「『Z 空調』搭載宅の消費電力調査結果発表」
参照:株式会社LIXIL「全館空調システム」

消費電力52Wの場合:1ヶ月の電気代は約1,161円

  • 0.052kW × 24h × 31円/kWh × 30日 = 約1,161円

全館空調を消費電力52Wで、1ヶ月間(30日)つけっぱなしにした場合の電気代は、約1,161円となります。

消費電力230Wの場合:1ヶ月の電気代は約5,134円

  • 0.23kW × 24h × 31円/kWh × 30日 = 約5,134円

全館空調を消費電力230Wで、1ヶ月間(30日)つけっぱなしにした場合の電気代は、約5,134円となります。

消費電力489Wの場合:1ヶ月の電気代は約10,914円

  • 0.489kW × 24h × 31円/kWh × 30日 = 約10,914円

全館空調を消費電力489Wで、1ヶ月間(30日)つけっぱなしにした場合の電気代は、約10,914円となります。

※上記でシミュレーションした金額は、それぞれ全館空調のみの電気代です

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全館空調の電気代を節約する方法5選

全館空調は初期コストの高さに注目されがちですが、月々の電気代にも注意が必要です。

ここでは、全館空調の電気代を節約するための5つの具体的な方法をご紹介します。

  1. 定期的にフィルターを掃除する
  2. 風量設定を自動にする
  3. 運転停止機能を賢く活用する
  4. 湿度を適切に調整する
  5. 家の気密性と断熱性を高める

1. 定期的にフィルターを掃除する

フィルター

定期的にフィルターを掃除することで、全館空調の効率を保ち、無駄な電気代を抑えることが可能です。

フィルターにホコリや汚れがたまると、空気の流れが悪くなり、余分な力を使って稼働するため、消費電力と電気代が増加します。

  • 月に1〜2回を目安に清掃を行う
  • ほこりは掃除機で吸い取るか、水洗いをする
    ※スポンジやたわしなどの使用は避ける

など、ご自身で可能な範囲だけでも、定期的に掃除して、節電対策を行いましょう。

参照:トヨタホーム株式会社 トヨタホーム オーナーズWEB「全館空調システムの簡単お手入れ方法をご紹介します」

2. 風量設定を自動にする

風量設定は「自動」にすることで、無駄な電力消費を抑え、電気代の節約につながります。

「弱風」に設定すると、冷暖房の効率が下がることがあります。風量が足りず、設定温度に達するまでに時間がかかってしまうためです。

その結果、かえってエネルギーを多く消費してしまう可能性があります。

自動設定であれば、部屋の状況に応じて必要な風量が自動で調整され、効率よく目標温度に近づけることが可能です。

余分な稼働時間を減らして、消費電力と電気代を節約しましょう。

3. 運転停止機能を賢く活用する

タイマー

運転停止機能を賢く使うことも、全館空調の節電対策として大切です。

空調は運転開始時に多くの電力を使いますが、設定温度に達すると少ない電力で安定運転が可能です。

そのため、短時間の外出で何度もオンオフを繰り返すと、かえって無駄な電力を消費してしまうことがあります。

たとえば、1時間以内の外出なら停止せずに温度設定を調整する方が効率的です。

2時間以上の外出であれば、一度停止したほうが、電力の節約につながるケースもあります。

外出時間の長さと気温差を目安に、停止の判断をしましょう。

4. 湿度を適切に調整する

湿度を適切に調整することで、全館空調の電気代を抑えることが可能です。

「湿度」の変化は体感温度に大きく影響します。

気温が高くても、湿度が低ければ暑さや不快感は軽減されます。反対に気温が低くても湿度が高ければ寒さをあまり感じません。

つまり、湿度を保つことで、設定温度を必要以上に変更せずに快適さを維持でき、空調の余分な稼働を抑えることが可能です。

たとえば冬場は加湿器を併用したり、加湿機能付きの全館空調を活用することで、設定温度を少し低めにしても寒さを感じにくくなります。

夏場も除湿機や全館空調の除湿機能を活用することで、温度を極端に下げずに、快適な環境を保てます。

湿度をうまくコントロールして、冷暖房の負荷を減らし、電気代の節約につなげましょう。

参照:パナソニック株式会社「夏はより暑く、冬はより寒く感じてしまう「湿度」と「体感温度」の関係」

5. 家の気密性と断熱性を高める

気密性と断熱性を上げる

家の気密性と断熱性を高めることで、冷暖房の効率が向上し、電気代の節約につながります。

気密性が低い家では、冷暖房で調整した空気がすき間から逃げてしまい、空調が長時間フル稼働する原因になります。

また、断熱性が不足していると、外気の影響を受けやすくなり、室温を一定に保つのに余計なエネルギーが必要です。

外気の影響を減らすには、

  • 断熱効果のあるカーテンを使用
  • 内窓を設置して二重窓にする

などの対策が効果的です。

さらに、樹脂製の窓サッシへの交換や、断熱フィルムの貼り付けも、室内の温度を一定に保つ効果が期待できます。

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より大きく電気代を節約するなら

全館空調を活用した節約方法について解説しましたが、すべて実践しても節約できる金額は決して大きいとは言えません。

  • もっと大きく電気代を節約したい
  • 細かい節電対策はめんどくさいと感じる

少しでも上記に当てはまる方は、設置するだけで節電効果の高い「太陽光発電」がおすすめです。

具体的に設置した際の節電額が気になる方は、以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひご参照ください。

また、「すでに太陽光発電に興味はあるけど、自分の家は設置に向いているかわからない」という方は、無料相談会も実施しているため、お近くのゆめソーラーまでお気軽にご相談ください。

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まとめ

この記事では、全館空調の特徴から消費電力ごとの電気代シミュレーション、そして節電するための具体的な方法をご紹介しました。

全館空調は、24時間稼働が前提のため、日々の電気代を意識することが大切です。

電気代を節約するには、フィルターの定期的な清掃や風量設定の自動化、外出時の運転停止機能の活用など、日々の使い方を工夫しましょう。

また、家全体の電気代を見直すなら「太陽光発電」の設置も効果的です。

自宅で発電ができると、除湿機を含めた家全体の電気代を抑え、毎月の負担軽減につながります。

ゆめソーラーでは、太陽光発電に関する無料相談会を実施しています。
「電気代を少しでも抑えたい」「太陽光発電ってどれくらいおトクなの?」といった疑問があれば、ぜひお気軽にご相談ください。
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執筆者:ゆめソーラーマガジン編集部

ゆめソーラーマガジンは、福岡・佐賀・熊本・大分・鹿児島の太陽光発電・蓄電池専門店「ゆめソーラー」が運営するオウンドメディアです。太陽光発電・蓄電池に関するノウハウを中心に、再生可能エネルギーや環境に関するお役立ち情報を発信しています。|公式LINEで情報発信中≫

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