冷凍庫の電気代は安い?消費電力ごとの目安と開けっ放し時の費用や節電方法を解説

2025.10.22

一年を通して便利な冷凍庫ですが、暑さが厳しくなる時期は、とくに出番が増えます。

食材を長持ちさせたり、作り置きや時短調理にも役立つため、現代の暮らしに欠かせない家電のひとつです。

しかし、常に稼働しているため、使い方次第では、想像より電気代が高くなる可能性もあります。

今回は、冷凍庫の電気代について、サイズや使用状況ごとのシミュレーションを行い、節約のコツもご紹介します。

ぜひ、できることから取り入れて、日々の電気代を節約しましょう。

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目次

冷凍庫の電気代の計算方法

電気代の計算方法

まず、家電製品の電気代を把握するには、消費電力(ワット数)と使用時間をもとに、計算する方法が一般的です。

電気代の計算式は、以下のとおりです。

  • 電気代(円)= 消費電力(kW)× 使用時間(h)× 電気料金単価(円/kWh)

電気料金単価は各電力会社によって異なります。

本記事では、全国家庭電気製品公正取引協議会が提示している電力料金の目安単価「31円/kWh」を使用して試算します

参照:全国家庭電気製品公正取引協議会 「電力料金の目安単価」

これに当てはめると、年間で200kWhの電力を消費する冷凍庫の場合、以下の計算で1ヶ月の電気代を算出できます。

  • 200kWh(年)×31円/kWh÷12ヶ月=約517円(1ヶ月)

この計算方法をもとに、冷凍庫の具体的な電気代をシミュレーションしていきます。

冷凍庫の電気代をサイズ別の消費電力量で比較

冷凍庫はサイズによって消費電力量が異なります。

ここでは、それぞれの消費電力量を以下と仮定して、1ヶ月分の電気代をシミュレーションしていきます。

  • 33Lの消費電力量:114kWh/年
  • 60Lの消費電力量:146kWh/年
  • 100Lの消費電力量:283kWh/年
  • 218Lの消費電力量:330kWh/年
  • 386Lの消費電力量:289kWh/年

33Lの冷凍庫を1ヶ月使用した電気代は約295

  • 114kWh(年)×31円/kWh÷12ヶ月=約295円(1ヶ月)

33Lの冷凍庫を1ヶ月使用した際の電気代は、約295円となります。

年間の電気代は、3,534円です。

参照:ハイアールジャパンホールディングス株式会社「33L 前開き式冷凍庫」

60Lの冷凍庫を1ヶ月使用した電気代は約377

  • 146kWh(年)×31円/kWh÷12ヶ月=約377円(1ヶ月)

60Lの冷凍庫を1ヶ月使用した際の電気代は、約377円となります。

年間の電気代は、4,526円です。

参照:ハイアールジャパンホールディングス株式会社「60L 前開き式冷凍庫」

100Lの冷凍庫を1ヶ月使用した電気代は約731

  • 283kWh(年)×31円/kWh÷12ヶ月=約731円(1ヶ月)

100Lの冷凍庫を1ヶ月使用した際の電気代は、約731円となります。

年間の電気代は、8,773円です。

参照:アクア株式会社「冷凍庫 AQF-GD10N」

218Lの冷凍庫を1ヶ月使用した電気代は約853

  • 330kWh(年)×31円/kWh÷12ヶ月=約853円(1ヶ月)

218Lの冷凍庫を1ヶ月使用した際の電気代は、約853円となります。

年間の電気代は、10,230円です。

参照:三菱電機株式会社「ホームフリーザー MF-U22K」

386Lの冷凍庫を1ヶ月使用した電気代は約747

  • 289kWh(年)×31円/kWh÷12ヶ月=約747円(1ヶ月)

386Lの冷凍庫を1ヶ月使用した際の電気代は、約747円となります。

年間の電気代は、8,959円です。

参照:ハイアールジャパンホールディングス株式会社「386L 前開き式冷凍庫」

冷凍庫のサイズが大きくなると、比例して電気代も高くなると思いがちですが、冷蔵庫と同様に、一定の大きさ以降は「電気代が安くなる」傾向があります。

もちろんメーカーや製造年度によって、消費電力量の目安は異なるため、ご自身でいちど試算してみましょう。

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冷凍庫を開けっ放しにした際の電気代を時間別で比較

次に、冷凍庫を開けっ放しにした場合の電気代を、時間ごとにシミュレーションしてみましょう。

ここでは、先ほど例に挙げた容量386Lの冷凍庫を使って試算を行います。

この冷凍庫の最大出力時の消費電力(定格消費電力)は、電動機99Wと電熱装置160Wを合計した259Wです。

今回は、この259Wを消費電力として計算を進めていきます。

参照:ハイアールジャパンホールディングス株式会社「386L 前開き式冷凍庫」

冷凍庫を1時間開けっ放しにした際の電気代は約8円

  • 0.259kW × 1h × 31円/kWh = 約8円

上記のとおり、259Wの冷凍庫を、1時間開けっ放しにした際の電気代は、約8円となります。

冷凍庫を3時間開けっ放しにした際の電気代は約24円

  • 0.259kW × 3h × 31円/kWh = 約24円

上記のとおり、259Wの冷凍庫を、3時間開けっ放しにした際の電気代は、約24円となります。

冷凍庫を5時間開けっ放しにした際の電気代は約40円

  • 0.259kW × 5h × 31円/kWh = 約40円

上記のとおり、259Wの冷凍庫を、5時間開けっ放しにした際の電気代は、約40円となります。

冷凍庫を1日(24時間)開けっ放しにした際の電気代は約193円

  • 0.259kW × 24h × 31円/kWh = 約193円

上記のとおり、259Wの冷凍庫を、1日(24時間)開けっ放しにした際の電気代は、約193円となります。

このように、冷凍庫の開けっ放しによる電気代は、想像より高くないことがわかります。

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停電時に冷凍庫内の食品は何時間もつのか?

停電が発生したとき、冷凍庫の中身が何時間もつのか、気になる部分です。

日本冷凍食品協会によると、停電が発生して3~4時間程度であれば、冷凍食品の品質をある程度維持できるとされます。

ただし、冷凍食品を食べることの可否は、製品の種類やメーカーによって異なります。

目安として、解凍されておらず、温度が5℃を超えていなければ(冷えた状態の維持が必須)、その日のうちに食べることが可能とされています。

一方で、食品がすでに解凍されている場合や、どれくらい時間が経ったかわからないとき、不安があるときは無理に食べず、廃棄するのが安心です。

参照:一般社団法人日本冷凍食品協会「冷凍食品Q&A|冷凍食品の取扱い」
参照:内閣府 食品安全委員会「食品安全関係情報詳細」

冷凍庫の電気代を節約する方法4選

冷凍庫の電気代を節約するために、以下4つの方法をご紹介します。

ぜひ、手軽にできそうなことから始めてみましょう。

  • 扉の開閉頻度を減らす
  • 冷ましてから入れる
  • 食材の入れ方・配置を工夫する
  • 冷凍庫が古い場合は買い替えも検討する

扉の開閉頻度を減らす

冷凍庫の電気代を節約するには、扉の開閉頻度を減らすことが大切です。

扉を開けるたびに庫内の冷気が逃げ、外気が入り込むことで温度が上昇します。

その温度を再び下げようと、冷凍庫が余分な電力を使い、結果として電気代が高くなります。

この場合、

  • 冷凍庫の中身を把握しておく
  • 買い物のあとにまとめて収納する
  • 調理の際に、必要な食材を一度に取り出す

などの工夫で、扉を開く回数を減らしましょう。

また、パッキンに傷があると、隙間から冷気が逃げやすくなるため、定期的な点検も重要です。

冷ましてから入れる

冷凍庫に食べ物を入れる際は、しっかり冷ましてから入れることで、電気代の節約につながります。

熱い状態の食べ物を入れると、庫内の温度が一時的に上昇し、冷凍庫が強い冷却を行うことで、電気代が増加します。

作り置きのおかずや炊きたてのご飯を保存する際は、常温で冷ますか、冷蔵庫で一度冷やしてから冷凍しましょう。

ひと手間加えるだけで、冷凍庫への負担を減らし、食品の品質も保ちやすくなります。

食材の入れ方・配置を工夫する

冷凍庫は、食材をすき間なく詰めることで、電気代の節約につながります。

食材同士が保冷剤のような役割を果たし、すき間を埋めることで冷気が逃げづらくなるため、冷却効率が高まります。

冷蔵庫とは異なり、冷凍庫では中身が多い方が「無駄な電力の消費を抑えやすい」と覚えておきましょう。

新しい冷凍庫に買い替える

買い替え

古い冷凍庫を使用している場合は、思い切って省エネ性能の高いモデルに買い替えることで、電気代の節約が期待できます。

家電製品の省エネ性能は年々進化しており、最新モデルは以前の製品と比べて、消費電力が減少傾向です。

たとえば、容量が100L以下の冷凍庫の年間消費電力量は、2016年で223kWh/年に対し、2023年では178kWh/年にまで減少しています。

初期費用はかかりますが、長い目で見ると電気代の削減につながるため、古い冷凍庫を使用しているご家庭では、買い替えも視野に入れましょう。

参照:経済産業省 資源エネルギー庁「省エネ性能カタログ2024年版」

より大きく電気代を節約するなら

冷凍庫の節約方法について解説しましたが、すべて実践しても節約できる金額は決して大きいとは言えません。

  • もっと大きく電気代を節約したい
  • 細かい節電対策はめんどくさいと感じる

少しでも上記に当てはまる方は、設置するだけで節電効果の高い「太陽光発電」がおすすめです。

具体的に設置した際の節電額が気になる方は、以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひご参照ください。

また、「すでに太陽光発電に興味はあるけど、自分の家は設置に向いているかわからない」という方は、無料相談会も実施しているため、お近くのゆめソーラーまでお気軽にご相談ください。

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まとめ

この記事では、冷凍庫の電気代を計算する方法や、サイズ・使用状況ごとのシミュレーション、節電方法についてご紹介しました。

冷凍庫の電気代を抑えるには、日々の使い方を見直すことが大切です。

扉の開閉頻度を減らしたり、熱い食材は冷ましてから入れるなど、日常の意識次第で、無駄な電力の消費を防ぐことができます。

また、大きく電気代を節約するなら「太陽光発電」の設置も効果的です。

自宅で発電ができると、冷凍庫を含めた家全体の電気代を抑え、毎月の負担軽減につながります。

ゆめソーラーでは、太陽光発電に関する無料相談会も実施しています。
「電気代をもっと安くしたい」「自宅に太陽光発電を設置したい」とお考えの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

執筆者:ゆめソーラーマガジン編集部

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