冷蔵庫の電気代は1ヶ月でどのくらい?おすすめの節約方法6選をご紹介

2024.11.15

いつも何気なく使用している冷蔵庫ですが、実は家電製品のなかでもトップクラスに電力を消費していると言われています。

設置後から24時間・365日稼働するため、他の家電製品より電気代が高くなりやすい点が特徴です。

今回は、そんな冷蔵庫の電気代が高くなる理由3つと、具体的な節約方法6選をご紹介します。

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目次

冷蔵庫の消費電力はどのくらい?

まずは冷蔵庫の消費電力について理解を深めましょう。

以下は「家庭における家電製品の1日での電力消費割合」を示した表です。

家電割合(夏季)割合(冬季)
エアコン等34.2%32.7%
冷蔵庫17.8%14.9%
照明9.6%9.3%
給湯6.1%12.5%
炊事6.5%7.9%
待機電力6.0%5.5%
テレビ・DVD4.6%4.2%
洗濯機・乾燥機2.3%2.2%
パソコンルーター1.0%0.9%
温水便座0.5%0.6%
その他11.2%9.4%
参照:資源エネルギー庁「家電製品別の電力消費割合を知ろう!」

資源エネルギー庁の調査結果によると、家庭における家電製品の電力消費量は、「エアコン」「冷蔵庫」「照明」だけで5割以上を占めていることがわかります。

なかでも冷蔵庫は2番目に電力消費量が多く、

  • 夏季:17.8%
  • 冬季:14.9%

となっています。

他の家電とくらべて、冷蔵庫は設置後から24時間・365日稼働し続けるため、使用する電力量も多くなる傾向にあります。

電力消費量1位であるエアコンの「電気代を節約する方法」は以下のコラムをご参照ください。

冷蔵庫の電気代は1ヶ月でいくらになる?

冷蔵庫の電気代は、1ヶ月で約749円です。

計算方法は以下にて解説します。

冷蔵庫の電気代の計算方法

電気代は以下の計算式で算出可能です。

  • 電気代 = 消費電力量(kWh)× 電気料金単価(円/kWh)

これに当てはめると、年間で290kWhの電力を消費する冷蔵庫の場合、以下の計算で1ヶ月の電気代を算出できます。

  • 290kWh/年×31円/kWh※÷12ヶ月=749円/1ヶ月

※全国家庭電気製品公正取引協議会が定める新電力料金目安単価

消費電力量は、ご家庭で使用している冷蔵庫の「製造年代」や「サイズ(容量)」によって異なります。

電気料金単価はお住まいのエリアや契約プランによって前後するため、ご自身でご確認のうえ、いちど試算してみましょう。

【サイズ別】冷蔵庫の電気代を比較

上述のとおり、冷蔵庫の大きさ(容量)によって消費電力量は変動します。

以下の表は、冷蔵庫の大きさ別で平均電気代を記載したものです。
※全国家庭電気製品公正取引協議会が定める新電力料金目安単価31円/kWhを用いて試算

冷蔵庫の大きさ(容量)平均消費電力量/年1ヶ月の電気代
140L以下273kWh/年705円
141~200L295kWh/年762円
201~250L310kWh/年801円
251~300L312kWh/年806円
301~350L343kWh/年886円
351~400L353kWh/年912円
401~450L290kWh/年749円
451~500L272kWh/年703円
501L以上279kWh/年721円
参照:経済産業省 資源エネルギー庁「省エネ性能カタログ2023年版」

冷蔵庫のサイズが大きくなると、比例して電気代も高くなると思いがちですが、表を確認すると401L以上は「電気代が低くなる」傾向があります。

とはいえ、上記の数字はあくまで試算した平均金額です。新しく冷蔵庫を買う際は、年間の消費電力量を確認して、ご紹介した計算式で試算してみましょう。

冷蔵庫の電気代が高くなる理由3選

冷蔵庫の電気代が高くなる理由は以下の3つがあげられます。

  • 季節に関係なく、設置後から年中使用し続けるため
  • 食品を詰め込みすぎているため
  • 古い冷蔵庫を使用しているため

それぞれ詳細について解説します。

季節に関係なく、設置後から年中使用し続けるため

冷蔵庫は、一年を通して常に稼働し続ける家電製品です。

エアコンを始めとした冷暖房器具のように、季節によって使用頻度が変動する家電とは異なり、冷蔵庫は常に電力を消費します。

そのため、年間の消費電力量も多く、電気代が高くなる傾向があります。逆に電気代見直しによる節約効果が期待できる家電とも言えます。

食品を詰め込みすぎているため

冷蔵庫に食品を詰め込みすぎると、電気代は高くなります。

冷蔵庫内での空気の循環が悪くなり、温度を均一に保てず、ムラが出るためです。

すると冷蔵庫は追加で電力を消費して、庫内を適温にしようと働きます。これが冷蔵庫の電気代を高める要因の1つです。

ちなみに環境省によると、冷蔵庫へ「詰め込んで食材を入れた場合」と「半分にした場合」では、年間で43.8kWhの節電、約1,000円の節約になると言及されています。

参照:環境省 デコ活「家庭でできる節電アクション ④冷蔵庫で節電!」

古い冷蔵庫を使用しているため

古い冷蔵庫を使い続けているご家庭では、電気代が高い場合があります。

経済産業省の省エネ性能カタログによると、2016年製と2022年製の冷蔵庫において、どの大きさでも消費電力量が減少しています。

年間消費電力量2016年製の冷蔵庫2022年製の冷蔵庫
100L以下223kWh183kWh
101~150L335kWh328kWh
151~200L423kWh308kWh
201~250L371kWh301kWh
301L以上547kWh506kWh
参照:経済産業省 資源エネルギー庁「省エネ性能カタログ2023年版」

これは冷蔵庫の性能が年々向上することで、消費する電力量が”減少”している背景があります。

つまり2016年以前の冷蔵庫も同様で、最新のものと比べて電気代が高いと言えるでしょう。

冷蔵庫の電気代を節約する方法6選!

では、どうすれば冷蔵庫の電気代を節約することができるのでしょうか?

以下では具体的な節約方法について、詳しく解説していきます。

  • 冷蔵庫の温度設定は「強」から「中」にする
  • 冷蔵庫は壁から5cm以上離して設置する
  • 食材の入れ方を工夫する
  • 冷蔵庫のドアを不必要に開けない
  • 冷ましてから入れる
  • 冷蔵庫が古い場合は買い替えも検討する

冷蔵庫の温度設定は「強」から「中」にする

冷蔵庫の温度設定を「強」から「中」に変更するだけで、年間で61.7kWhが節電でき、約1,400円の節約となります。

また、冬場の設定温度は「弱」にするなど、季節に応じて切り替えることで、さらに電気代を節約可能です。

とはいえ、真夏などは食品が傷みやすいため、注意して調整しましょう。

参照:環境省 デコ活「家庭でできる節電アクション ④冷蔵庫で節電!」

冷蔵庫は壁から5㎝以上離して設置する

冷蔵庫を設置する際に、壁と冷蔵庫の間を「5㎝以上空ける」ことで、年間で45.1kWhの節電と約990円の節約になります。

冷蔵庫は庫内を冷やすために外部に熱を放出する仕組みで稼働します。そこで壁との間隔を適切に空けると冷蔵庫の排熱がスムーズになり、効果的に庫内を冷やせます。

逆に放熱が阻害されると、庫内を冷やす効率が悪くなり、必要以上に電気を消費することになります。

あらかじめスペースに余裕を持って設置できる冷蔵庫を選びましょう。

※モデルによって最適な間隔が異なる場合があるため、説明書をご確認ください

参照:一般財団法人 省エネルギーセンター「家庭の省エネ大辞典」

食材の入れ方を工夫する

先述のとおり、冷蔵庫に「詰め込んで食材を入れた場合」と「半分にした場合」では、年間で43.8kWhの節電と約1,000円の節約になります。

食品を過剰に詰め込むと、冷気の循環が悪くなり、電力を無駄に消費してしまいます。また、庫内の見通しが悪く、目的のものを探すのみに時間がかかり、扉を長く開けることで庫内が温まる悪循環にもつながります。

冷蔵庫内に食材を配置するときは、食材同士が密着するのを防ぎ、冷気が循環するようなスキマを空けるように意識しましょう。

参照:環境省 デコ活「家庭でできる節電アクション ④冷蔵庫で節電!」

冷蔵庫のドアを不必要に開けない

冷蔵庫のドアの開閉回数を減らすと、年間10.4kWhの節電と、約230円の節約になります。

※通常の測定基準と、その倍の開閉時間・回数で比較した場合

不必要にドアを開閉すると、冷蔵庫内の温度が上昇し、それを冷やすために無駄な電力を消費してしまいます。

食材の配置場所をあらかじめ固定しておくなど、ご家庭でルールを設けることで、冷蔵庫のドアが空いている時間を減らすことが可能です。

ドアの開閉時間や回数を減らすことで、電気代の節約につながるため、ぜひ実践してみましょう。

冷ましてから入れる

冷蔵庫に温かいものを入れるとき、事前に冷ましてから入れることで、消費電力量の削減と節電につながります。

カレーや麦茶など、冷めるのを待ってから冷蔵庫に入れるのは面倒と感じることもあるでしょう。

しかし、意識して行動するだけで電気代を抑えられるため、ぜひ実践してみてください。

冷蔵庫が古い場合は買い替えも検討する

ご家庭の冷蔵庫が古い場合、新しいモデルに買い替えることで電気代の節約につながるでしょう。

上記でご紹介した表を参照すると明白ですが、2016年製と2022年製の冷蔵庫では、年間の消費電力量がどのサイズでも減少しています。

年間消費電力量2016年製の冷蔵庫2022年製の冷蔵庫
100L以下223kWh183kWh
101~150L335kWh328kWh
151~200L423kWh308kWh
201~250L371kWh301kWh
301L以上547kWh506kWh
参照:経済産業省 資源エネルギー庁「省エネ性能カタログ2023年版」

2016年製よりも前の冷蔵庫を使用しているご家庭では、より年間の消費電力量と電気代の節約に期待できます。

とはいえ、冷蔵庫の買い替えは大きな費用が発生するため、気軽に取り組める節約方法とは言えません。

古い冷蔵庫を使用していて電気代が気になる方は、いちど買い替えるだけで長期的な電気代の節約となるため、ぜひご検討ください。

より大きく電気代を節約するなら

冷蔵庫の節約方法について解説しましたが、すべて実践しても年間で節約できる金額は決して大きいとは言えません。

  • もっと大きく電気代を節約したい
  • 細かい節電対策はめんどくさいと感じる

少しでも上記に当てはまる方は、設置するだけで節電効果の高い「太陽光発電」がおすすめです。

具体的に設置した際の節電額が気になる方は、以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひご参照ください。

また、「すでに太陽光発電に興味はあるけど、自分の家は設置に向いているかわからない」という方は、無料相談会も実施しているため、お近くのゆめソーラーまでお気軽にご相談ください。

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まとめ

この記事では冷蔵庫の電気代が高くなる理由や、節電方法について解説しました。

冷蔵庫は設置後から24時間・365日稼働するため、他の家電製品より電気代が高くなる傾向にあります。

しかし、今回ご紹介した節約方法を実践することで、電気代を抑えることは可能です。

また、細かい節電対策をせずに大きく電気代を削減したい方は「太陽光発電」がおすすめです。

具体的な太陽光パネルの設置枚数や、期待できる発電量・節電量などは、無料シミュレーションでお伝えしますので、お気軽にご相談ください。

まずは簡単に実践できる、冷蔵庫の電気代を節約する方法から始めてみましょう。

執筆者:ゆめソーラーマガジン編集部

ゆめソーラーマガジンは、福岡・佐賀・熊本・鹿児島の太陽光発電・蓄電池専門店「ゆめソーラー」が運営するオウンドメディアです。太陽光発電・蓄電池に関するノウハウを中心に、再生可能エネルギーや環境に関するお役立ち情報を発信しています。|SNSで情報発信中!▶公式Instagram

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