オイルヒーターの電気代はどのくらい?消費電力とつけっぱなしのコストや節電方法を解説

2025.10.27

寒さが増す季節、冷えにやさしく寄り添う家電製品が「オイルヒーター」です。

エアコンのように風を出さず、内部のオイルを加熱することで、じんわりと部屋を暖めてくれます。

ただし、消費電力が大きいため、使い方次第では電気代が想定より高くなる場合があります。

今回は、オイルヒーターの消費電力から電気代をシミュレーションし、節約方法もご紹介します。

ぜひ、可能なものから取り入れてみましょう。

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目次

オイルヒーターとは?仕組みやメリット・デメリットについて

オイルヒーターは、内部のオイルを加熱し、部屋全体をじんわりと暖める電気式の暖房器具です。

内部のオイルは加熱されると、本体内部を循環しながら、フィンと呼ばれる金属の板を温めます。

このフィンから放出される輻射熱(ふくしゃねつ)と空気の流れによって、部屋全体をムラなく暖める点が特徴です。

▼メリット

  • 火を使わないため空気が汚れず、安全性も高い
  • ファンを使わないため運転音が静か
  • 難燃性のオイルを使うため補充や交換が不要

▼デメリット

  • 部屋が暖まるまでに時間がかかる
  • 他の暖房器具と比べて電気代が高い

上記を踏まえたうえで、オイルヒーターの電気代や節電方法について解説していきます。

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オイルヒーターの電気代を計算する方法

電気代の計算方法

まず、オイルヒーターの電気代を把握するには、消費電力(ワット数)と使用時間をもとに、計算する方法が一般的です。

電気代の計算式は、以下のとおりです。

  • 電気代(円)= 消費電力(kW)× 使用時間(h)× 電気料金単価(円/kWh)

電気料金単価は各電力会社によって異なります。

本記事では、全国家庭電気製品公正取引協議会が提示している電力料金の目安単価「31円/kWh」を使用して試算します。

参照:全国家庭電気製品公正取引協議会 「電力料金の目安単価」

たとえば、1500w(1.5kW)のオイルヒーターを1時間使用し、電気料金単価31円/kWhで試算すると

  • 1.5kW×1h × 31円/kWh = 約47円

となります。

オイルヒーターの電気代は高い?消費電力(ワット数)ごとに比較

オイルヒーターは消費電力によって電気代が大きく異なるため、ワット数ごとに比較することが大切です。

消費電力はメーカーや機種によって異なりますが、一般的な目安として以下の範囲が挙げられます。

  • 300W~1500W

参照:アイリスオーヤマ株式会社「ウェーブ型オイルヒーター」

ここでは、以下の消費電力(ワット数)ごとに、時間別で電気代をシミュレーションします。

  • 300W
  • 500W
  • 700W
  • 1200W
  • 1500W

1時間つけっぱなしにした際の電気代は約9円~約47円

  • 300W:0.3kW × 1h × 31円/kWh = 約9円
  • 500W:0.5kW × 1h × 31円/kWh = 約16円
  • 700W:0.7kW × 1h × 31円/kWh = 約22円
  • 1200W:1.2kW × 1h × 31円/kWh = 約37円
  • 1500W:1.5kW × 1h × 31円/kWh = 約47円

上記のとおり、オイルヒーターを1時間つけっぱなしにした場合の電気代は、消費電力300Wで約9円、500Wで約16円、700Wで約22円、1200Wで約37円、1500Wで約47円です。

消費電力(W)が大きくなるほど消費電力量(kWh)が増えるため、同じ運転時間でも電気代は段階的に高くなります。

8時間つけっぱなしにした際の電気代は約74円~372円

  • 300W:0.3kW × 8h × 31円/kWh = 約74円
  • 500W:0.5kW × 8h × 31円/kWh = 124円
  • 700W:0.7kW × 8h × 31円/kWh = 約174円
  • 1200W:1.2kW × 8h × 31円/kWh = 約298円
  • 1500W:1.5kW × 8h × 31円/kWh = 372円

8時間つけっぱなしの場合、電気代は300Wで約74円、500Wで約124円、700Wで約174円、1200Wで約298円、1500Wで約372円となります。

24時間(1日)つけっぱなしにした際の電気代は約223円~1,116円

  • 300W:0.3kW × 24h × 31円/kWh = 約223円
  • 500W:0.5kW × 24h × 31円/kWh = 372円
  • 700W:0.7kW × 24h × 31円/kWh = 約521円
  • 1200W:1.2kW × 24h × 31円/kWh = 約893円
  • 1500W:1.5kW × 24h × 31円/kWh = 1,116円

24時間(1日)つけっぱなしの場合、電気代は300Wで約223円、500Wで372円、700Wで約521円、1200Wで約893円、1500Wで1,116円となります。

1ヶ月つけっぱなしにした際の電気代は6,696円~33,480円

  • 300W:0.3kW ×  24h × 30日 × 31円/kWh = 6,696円
  • 500W:0.5kW ×  24h × 30日 × 31円/kWh = 11,160円
  • 700W:0.7kW ×  24h × 30日 × 31円/kWh = 15,624円
  • 1200W:1.2kW ×  24h × 30日 × 31円/kWh = 26,784円
  • 1500W:1.5kW ×  24h × 30日 × 31円/kWh = 33,480円

1ヶ月間(30日)つけっぱなしの場合、電気代は300Wで6,690円、500Wで11,160円、700Wで15,630円、1200Wで26,784円、1500Wで33,480円となります。

上記はあくまでシミュレーションであり、実際に1ヶ月間ずっと運転することは少ないはずです。

しかし、オイルヒーターは消費電力が大きく、使い方によっては電気代が高くなるため注意が必要です。

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オイルヒーターの節電方法5選

オイルヒーターの節電方法5選

オイルヒーターの電気代を節約するために、以下5つの方法をご紹介します。

ぜひ、取り入れられそうなものから実践してください。

  1. 冷気が入りやすい場所に設置する
  2. 気密性と断熱性を高める 
  3. 設定温度を低くする
  4. 省エネモードを活用する
  5. タイマーモードを活用する

1. 冷気が入りやすい場所に設置する

冷気が入りやすい場所に設置することで、暖房効率があがり、電気代を節約できます。

窓際やドア付近から入ってきた冷気を温めると、冷えが部屋中に広がりづらくなり、設定温度までの到達も早くなるためです。

窓やドア周りにスペースがない場合は、屋外に面した壁沿いに置きましょう。

設置場所を見直すだけで、オイルヒーターの暖房効率が上昇し、節電につながります。

2. 気密性や断熱性を高める

気密性や断熱性を高める

家の気密性と暖房性を高めると、電気代を抑えられます。

オイルヒーターによって温めた空気が逃げにくくなり、ヒーターの出力や稼働時間を削減できるためです。

具体的には、

  • 断熱効果のあるカーテンを使用する
  • 内窓を設置して二重窓にする
  • 樹脂製の窓サッシへ交換する
  • 断熱フィルムを貼りかえる

などが効果的です。

空気が冷えやすい窓まわりを対策することで、電気代の節約につなげましょう。

3. 設定温度を低くする

設定温度を意識して下げることで、節電効果が高まります。

エアコンは空気を温めるのに対して、オイルヒーターは床や壁などの部屋全体を温めるため、少し低めの設定でも暖かく感じます。

設定温度を下げると消費電力を抑えられるため、電気代の節約になります。

リビングは20℃、寝室は16℃程度を目安として設定しましょう。

参照:アイリスオーヤマ 公式通販サイトアイリスプラザ「オイルヒーターの電気代は高いの?効率的な使い方で寒い冬もポカポカ!」

4. 省エネモードを活用する

省エネモードやエコモードを使うと、オイルヒーターの電気代を抑えられます。

設定温度に近づくと自動で出力を下げ、無駄な電力消費を防ぐためです。

とはいえ、この省エネモードは、すべてのモデルに搭載されているわけではありません。

もしご家庭のオイルヒーターに省エネモードがある場合は、積極的に活用することをおすすめします。

搭載されていない場合は、搭載型の機種に買い替えることも検討してみてください。

※省エネモードの細かい設定方法は、各メーカーの取扱説明書をご確認ください

5. タイマーモードを活用する

タイマーモードを使うと、無駄な運転を減らせて電気代を節約できます。

必要なときだけ動かし、不要な時間は運転しないため、消費電力量が小さくなるためです。

起床や帰宅の30〜60分前にオンタイマーを設定しておくと、使い始める頃には部屋がほどよく暖まります。

就寝時は30分後などにオフタイマーを合わせ、余熱でそのまま眠りにつくと、つけっぱなしを避けられます。

タイマー活用を取り入れるだけで、快適さを保ちながら節電できます。

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より大きく電気代を節約するなら

オイルヒーターの電気代を節約する方法について解説しましたが、すべて実践しても年間で節約できる金額は決して大きいとは言えません。

  • もっと大きく電気代を節約したい
  • 細かい節電対策はめんどくさいと感じる

少しでも上記に当てはまる方は、設置するだけで節電効果の高い「太陽光発電」がおすすめです。

具体的に設置した際の節電額が気になる方は、以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひご参照ください。

また、すでに太陽光発電の設置を検討されている方は、太陽光発電による「電気代削減シミュレーション」も行っているため、ぜひご活用ください。

まとめ

この記事では、オイルヒーターの仕組みや電気代、さらに節約するためのポイントについて詳しくご紹介しました。

オイルヒーターの電気代を抑えるには使い方を見直すことが大切です。

節電対策として、冷気の入りやすい場所に設置したり、省エネモードやタイマーを活用するなど、日常に少しの工夫を取り入れましょう。

また、大きく電気代を節約するなら「太陽光発電」の設置も効果的です。

自宅で発電ができると、オイルヒーターを含めた家全体の電気代を抑え、毎月の負担軽減につながります。

ゆめソーラーでは、太陽光発電に関する無料相談会電気代削減のシミュレーションも実施しています。「電気代をもっと安くしたい」「効果を詳しく知りたい」という方はお気軽にご相談ください。

執筆者:ゆめソーラーマガジン編集部

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