遠赤外線ヒーターの電気代は高い?消費電力ごとのつけっぱなし費用や節電方法について

2026.03.31

スイッチを入れて、すぐに暖かさを感じられる暖房器具として、遠赤外線ヒーターが挙げられます。

空気を温めるのではなく、体に直接熱を伝えるため、効率よく暖を取れる点が特徴です。

ただし、消費電力や使い方によっては、電気代の負担が大きくなることもあります。

本記事では、遠赤外線ヒーターの仕組みやタイプ別の電気代を解説し、あわせて節約方法もご紹介します。

ぜひ、できることから実践してみてください。

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目次

遠赤外線ヒーターとは?仕組みとメリット・デメリットについて

遠赤外線ヒーターは、遠赤外線という熱の波(電磁波)を放出し、その熱(輻射熱:ふくしゃねつ)によって、体やモノを直接暖める暖房器具です。

エアコンのように温風で空気を暖めるのではなく、放射された遠赤外線が人や床、家具などに当たり、そこから熱が伝わる仕組みです。

多くの遠赤外線ヒーターは、スイッチを入れるとすぐに暖かさを感じやすく、足元や体の一部を効率よく暖められます。

空気を大きく循環させないため、乾燥しづらく、換気の必要がない点も特徴です。

利用するうえで、以下のメリットとデメリットは押さえておきましょう。

▼メリット

  • スイッチを入れてから、暖まるまでの時間が短い
  • 空気が乾燥しにくく、換気の必要がない
  • 燃焼しないため、空気が汚れない

▼デメリット

  • 部屋全体を均一に暖めるのは難しい
  • 種類や出力によっては電気代が高くなりやすい
  • 電気が必要なため、停電時には使用できない

上記を踏まえたうえで、遠赤外線ヒーターの電気代や節電方法について解説していきます。

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遠赤外線ヒーターの電気代を計算する方法

電気代の計算方法

まず、遠赤外線ヒーターの電気代を把握するには、消費電力(ワット数)と使用時間をもとに、計算する方法が一般的です。

電気代の計算式は、以下のとおりです。

  • 電気代(円)= 消費電力(kW)× 使用時間(h)× 電気料金単価(円/kWh)

電気料金単価は各電力会社によって異なります。

本記事では、全国家庭電気製品公正取引協議会が提示している電力料金の目安単価「31円/kWh」を使用して試算します。

参照:全国家庭電気製品公正取引協議会 「電力料金の目安単価」

たとえば、1000W(1kW)の遠赤外線ヒーターを1時間使用し、電気料金単価31円/kWhで試算すると

  • 1kW×1h × 31円/kWh = 約31円

となります。

遠赤外線ヒーターの電気代は安い?消費電力(ワット数)ごとに比較

遠赤外線ヒーターは、ヒーターの種類や消費電力によって電気代が異なるため、ワット数ごとに比較することが大切です。

ここでは、各ヒーターごとの消費電力をもとに、時間別で電気代をシミュレーションします。

試算するヒーターの種類は以下です。

  • ハロゲンヒーター
  • カーボンヒーター
  • シーズヒーター
  • グラファイトヒーター
  • パネルヒーター

ハロゲンヒーターの電気代

ハロゲンヒーターは、ハロゲンランプを熱源とする電気ストーブです。

スイッチを入れてからすぐに暖まるため、足元や脱衣所など、短時間のみの使用に適しています。

一般的な消費電力の範囲は以下のとおりです。

  • 消費電力:300W~1200W

たとえば、300W(0.3kW)と1200W(1.2kW)のハロゲンヒーターを1時間使用する場合、電気代は約9円~約37円になります。

  • 300W:0.3kW × 1h × 31円/kWh = 約9円
  • 1200W:1.2kW × 1h × 31円/kWh = 約37円

1日(24時間)つけっぱなしにすると約223円~約893円、1ヶ月(30日)つけっぱなしにすると6,696円~26,784円の電気代が発生します。

参照:株式会社千住「パラボラ型ハロゲンヒーター床置 PH-802」

カーボンヒーターの電気代

カーボンヒーターは、炭素繊維を発熱体に採用した電気ヒーターです。

立ち上がりが早く、体の芯から温まりやすい点が特徴といえます。

一般的な消費電力の範囲は以下のとおりです。

  • 消費電力:450W~900W

たとえば、450W(0.45kW)と900W(0.9kW)のカーボンヒーターを1時間使用する場合、電気代は約14円~約28円になります。

  • 450W:0.45kW × 1h × 31円/kWh = 約14円
  • 900W:0.9kW × 1h × 31円/kWh = 約28円

1日(24時間)つけっぱなしにすると約335円~約670円、1ヶ月(30日)つけっぱなしにすると10,044円~20,088円の電気代が発生します。

参照:株式会社千住「カーボンヒーター 900W(450W管2灯)ホワイトCHM-3301(W)」

シーズヒーターの電気代

シーズヒーターは、金属管(シース)の中に発熱体を入れた構造の電気ヒーターです。

耐久性に優れ、安定して熱を発生させられる特徴があります。

立ち上がりにやや時間がかかりますが、遠赤外線によって体の芯からじんわり暖めます。

一般的な消費電力の目安は以下のとおりです。

  • 消費電力:200W~1200W

たとえば、200W(0.2kW)と1200W(1.2kW)のシーズヒーターを1時間使用する場合、電気代は約6円~約37円になります。

  • 200W:0.2kW × 1h × 31円/kWh = 約6円
  • 1200W:1.2kW × 1h × 31円/kWh = 約37円

1日(24時間)つけっぱなしにすると約149円~約893円、1ヶ月(30日)つけっぱなしにすると4,464円~26,784円の電気代が発生します。

参照:株式会社千住「TEKNOS パワーモニター付きシーズヒーターTSH-9201」

グラファイトヒーターの電気代

グラファイトヒーターは、黒鉛(グラファイト)に電気を通して発熱させ、放射熱で暖める暖房器具です。

赤外線の放射量が多く、起動後すぐに暖かさを感じられます。

一般的な消費電力の範囲は以下のとおりです。

  • 消費電力:250W~900W

たとえば、250W(0.25kW)と900W(0.9kW)のグラファイトヒーターを1時間使用する場合、電気代は約8円~約28円になります。

  • 250W:0.25kW × 1h × 31円/kWh = 約8円
  • 900W:0.9kW × 1h × 31円/kWh = 約28円

1日(24時間)つけっぱなしにすると186円〜約670円、1ヶ月(30日)つけっぱなしにすると5,580円~20,088円の電気代が発生します。

参照: 日本エー・アイ・シー株式会社「アラジン 遠赤グラファイトヒーター(1灯管)」

パネルヒーターの電気代

パネルヒーターは、赤外線の熱で、空間そのものを暖める電気ヒーターです。

小型で扱いやすいものから、広い部屋に対応できる大型タイプなど、幅広く種類があります。

一般的な消費電力の目安は以下のとおりです。

  • 消費電力:160W~1200W

たとえば、160W(0.16kW)と1200W(1.2kW)のパネルヒーターを1時間使用する場合、電気代は約5円~約37円になります。

  • 160W:0.16kW × 1h × 31円/kWh = 約5円
  • 1200W:1.2kW × 1h × 31円/kWh = 約37円

1日(24時間)つけっぱなしにすると約119円~約893円、1ヶ月(30日)つけっぱなしにすると約3,571円~26,784円の電気代が発生します。

参照:アイリスオーヤマ株式会社「デスクパネルヒーター」
参照:株式会社ナカトミ「丸型パネルヒーター」

タイプ別で遠赤外線ヒーターの電気代を比較

遠赤外線ヒーターの電気代について、タイプ別の消費電力と金額を並べて、それぞれ比較しました。

▼タイプ別の電気代比較表

遠赤外線ヒーター消費電力(W)1時間1日(24時間)1ヶ月(30日)
ハロゲンヒーター300W~1200W約9円~約37円約223円~約893円6,696円~26,784円
カーボンヒーター450W~900W約14円~約28円約335円~約670円10,044円~20,088円
シーズヒーター200W~1200W約6円~約37円約149円~約893円4,464円~26,784円
グラファイトヒーター250W~900W約8円~約28円186円〜約670円5,580円~20,088円
パネルヒーター160W~1200W約5円~約37円約119円~約893円約3,571円~26,784円

遠赤外線ヒーターの電気代は、タイプや消費電力、使用時間によって大きく変わります。

高出力モデルは暖まりが早い一方で、長時間使用すると電気代も高くなりがちです。

次は、遠赤外線ヒーターの実践しやすい節約方法をご紹介します。

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遠赤外線ヒーターの電気代を節約する方法4選

オイルヒーターの節電方法5選

遠赤外線ヒーターの電気代を節約するために、以下4つの方法をご紹介します。

ぜひ、取り入れられそうなものから実践してみてください。

  1. 設定温度を低めで使用する
  2. 省エネ機能を活用する
  3. ほかの暖房器具と併用する
  4. 部屋の断熱対策をする

1. 設定温度を低めで使用する

設定温度を低めで使用する

設定温度を低めにすることで、節電効果が高まります。

ヒーターは、出力を高くするほど消費電力も増えるため、必要以上に強い設定で使い続けると、電気代が高くなります。

最初は強モードで暖め、その後は中や弱に切り替えると、無駄な電力消費を防げて効率的です。

無理のない範囲で、使い方を見直してみましょう。

2. 省エネ機能を活用する

省エネ機能を活用する

省エネモードや各種センサー機能を活用すると、遠赤外線ヒーターの電気代を抑えられます。

設定温度に近づくと自動で出力を弱めたり、人がいないときに運転を停止して、無駄な電力消費を防げるためです。

お使いのモデルに省エネ機能がある場合は、積極的に活用しましょう。

未搭載であれば、買い替え時の判断材料にしてみてください。

※省エネモードの細かい設定方法は、各メーカーの取扱説明書をご確認ください

3. ほかの暖房器具と併用する

ほかの暖房器具と併用する

ほかの暖房器具と併用することで、遠赤外線ヒーターの電気代を節約できます。

多くの遠赤外線ヒーターは、足元や体の一部を暖めるのは得意ですが、部屋全体を均一に暖めることはやや不向きです。

広い空間を暖めるには、多くの電力を消費し、電気代が高くなります。

そのため、部屋全体はエアコンで暖め、足元や体の一部を遠赤外線ヒーターで補うような使い方が効果的です。

役割ごとに暖房器具を使い分けることで、効率よく節電につなげられます。

4. 部屋の断熱対策をする

部屋の断熱対策をする

部屋の断熱性を高めると、遠赤外線ヒーターの電気代を抑えやすくなります。

暖めた空気が外へ逃げづらくなり、出力を抑えても、室温を維持しやすいためです。

たとえば、

  • 断熱効果のあるカーテンを使用する
  • 内窓を設置して二重窓にする
  • 樹脂製の窓サッシへ交換する
  • 断熱フィルムを貼りかえる

などが効果的です。

部屋の断熱性を高めることで、遠赤外線ヒーターの出力や稼働時間を削減し、電気代の節約につなげましょう。

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より大きく電気代を節約するなら

遠赤外線ヒーターの電気代を節約する方法について解説しましたが、すべて実践しても年間で節約できる金額は決して大きいとは言えません。

  • もっと大きく電気代を節約したい
  • 細かい節電対策はめんどくさいと感じる

少しでも上記に当てはまる方は、設置するだけで節電効果の高い「太陽光発電」がおすすめです。

具体的に設置した際の節電額が気になる方は、以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひご参照ください。

また、すでに太陽光発電の設置を検討されている方は、太陽光発電による「電気代削減シミュレーション」も行っているため、ぜひご活用ください。

まとめ

この記事では、遠赤外線ヒーターの仕組みやタイプ別の電気代、節電方法について解説しました。

遠赤外線ヒーターは、種類やワット数によって、消費電力が大きく異なるため、特徴にあわせた使い方が大切です。

節電対策として、設定温度や使う場所を見直したり、ほかの暖房器具と併用するなど、日常に工夫を取り入れてみましょう。

また、大きく電気代を節約するなら「太陽光発電」の設置も効果的です。

自宅で発電ができると、遠赤外線ヒーターを含めた家全体の電気代を抑え、毎月の負担軽減につながります。

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執筆者:ゆめソーラーマガジン編集部

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