家庭での停電対策はできていますか?
冷暖房や照明、スマートフォンの充電など、生活において電気は必要不可欠な存在です。そのため停電が発生すると暮らしに支障が生じ、不安や混乱を広めてしまう可能性があります。
近年、自然災害の増加や世界的なエネルギー不足による停電が増えています。場合によっては停電が長期化する可能性があるため、事前の備えが大切です。
今回は停電の原因や家庭でできる停電対策をご紹介します。しっかり停電対策を行えば、突然の停電でも安心して過ごせるでしょう。
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※九州において 調査機関:株式会社Acorn Marketing & Research Consultants Japan 調査期間:2024年1月
目次
停電が起こる原因とは?
日本の電力供給システムは、世界のなかでも高水準と言われています。電力会社は定期的に設備点検を行い、安定した電力供給のためにさまざまな対策を行っています。
しかし日本のどこかでは毎日のように停電が発生しています。
なぜ停電が起こるのでしょうか?
そもそも停電とはどのような状況を指すのでしょうか?
まずは停電の基礎知識を説明します。
停電とは?
「停電」とは電力供給が一時的に止まることを指しますが、停電には3つの種類があるとされています。
- 瞬低:正式には「瞬時電力低下」。瞬間的な電圧低下による停電。瞬低の7〜8割が落雷によるもの。
- 瞬停(瞬断):「瞬時停電」の略で、瞬間的に生じる停電。停電すると電力会社からすぐに再送電され、正常の送電が行われるようになる。停電からの再送電までの時間は約1分間で、この1分間を瞬停と呼ぶ。
- 停電:1分以上の電力停止状態を「停電」と呼ぶ。電線が切れる、停電の原因がすぐに分からない場合には長期停電となる場合が多い。
参考:山洋電気株式会社 TECH COMPASS「停電の種類と「瞬停・瞬低・停電」と瞬断とは?」
停電が起こる原因
停電には自然災害によるものだけでなく、電力会社が意図的に行う停電もあります。
停電の原因となるのは、主に以下の5つです。
- 電気の使い過ぎ:家庭で複数の家電を使用した場合に、ブレーカーが落ちることによる停電。
- 計画停電:電力需要の大幅な増加などで大規模停電の発生が予想される場合に、電力会社が計画的に送電を止める場合がある。
- 自然災害:台風や地震、大雪などにより電線が切れたり、電線同士がぶつかって停電が発生。長期間の停電になる場合ある。
- 人為災害:交通事故などにより電柱が倒れ、電線が切れて停電に。また火災などで電線や送電システムが故障した際も停電する。
- 動物などによる停電:カラスやヘビなどの動物が停電を起こす場合も。電柱の金具と電線などへの接触、カラスの巣作りのために持ち込んだ金属などが原因。
また、災害が発生していないエリアで停電するケースもあります。停電による障害を防ぐ目的で、電力の需要と供給のバランスを保つ「周波数低下リレー(UFR)」が作動するためです。
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家庭でできる5つの停電対策
停電の概要や原因を理解した上で、停電対策を行いましょう。事前に停電対策を行うことで、突然の停電でも安全に過ごせます。
以下より、ご家庭でできる停電に備える5つの対策をご紹介します。
- 防災グッズの準備
- ポータブル電源・発電機の用意
- ご飯やペットボトルを保冷用に冷凍しておく
- 冬の停電にはカセットガスストーブが必須
- 断水に備えて携帯用トイレ・飲料水の用意
防災グッズの準備
停電の原因によっては、復旧まで数日かかる場合があります。そのような事態に備え、防災グッズを用意しましょう。
防災グッズに「生きていくために必要なもの」「避難のサポートになるもの」を入れておきます。
生きていくために必要なもの | 避難をサポートするもの |
---|---|
メガネ、薬(持病がある方など)、補聴器、生理用品、おむつ、水、食品など | 懐中電灯、ビニール袋、手袋、ラジオ、携帯の充電器(電池式)、電池、救急箱、ライター、衣類、タオルなど |
参考:総務省消防「防災グッズの紹介」
参考:UR都市機構「赤ちゃんとママの防災対策」
防災グッズを用意しておけば、停電時だけでなく避難が必要な場合もそのまま持ち出すことができます。
※防災グッズは最低3日間、大規模災害に備えるなら1週間程度の備蓄が望ましいです
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ポータブル電源・発電機の用意
ポータブル電源や発電機を用意しておけば、停電時も最低限の家電を利用できます。
ポータブル電源は事前に充電しておけば、停電時にも電気が使用できる機械です。中にはソーラーパネルと組み合わせて使用できるものがあり、自家発電も可能です。
近頃はキャンプや車中泊での使用も増えており、片手で持てるコンパクトなバッテリーもあります。小型のものなら、物置でかさばらずに収納できるでしょう。
発電機は主にガソリンや軽油(ディーゼル)、ガスを使用して発電する機械です。発電機によって使用する燃料が異なるため、対応した燃料も一緒に用意しておきましょう。
サイズは携帯型・小型・大型が主流です。停電時に使う家電などに応じて選びましょう。
普段、発電機を使用しない場合は携帯型カセットガスボンベがおすすめです。
ご飯やペットボトルを保冷用に冷凍しておく
夏場の停電で困るのが、冷蔵庫です。停電が長引くと冷蔵庫内が暖かくなり、食品をダメにする可能性があります。
その場合に備えて、あらかじめ冷凍ご飯や凍らせたペットボトルを用意しておきましょう。冷凍しておくことで、保冷剤代わりとして利用できます。
凍らせたペットボトルも同様に保冷剤代わりとして使用でき、解凍するとそのまま飲料水にもなります。
※ペットボトルはキャップを上に立てたままで凍らせれば容器の変形を防げます
また冷凍庫はなるべく詰めた状態にしてくのが望ましいです。隙間なく冷凍した場合、季節によっては扉を開けない状態で半日以上、冷凍した状態が保たれます。
冬の停電にはカセットガスストーブが必須
冬の寒さが厳しい時の停電は、暖房が使えず生活に支障をきたす恐れがあります。小さいお子様や高齢者の方がいるご家庭なら、なおさら寒さ対策は必要です。
冬の停電に備えるなら「カセットガスストーブ」がおすすめです。電気がなくても部屋を温めることができます。
カセットガスの連続燃焼時間は約1時間半〜4時間といわれているので、カセットガスは多めに用意しておくと安心です。
またカセットガスストーブによっては「室内での利用禁止」のものもあります。そのようなストーブを室内で利用すると、一酸化炭素中毒になる恐れがあるので購入時に確認しましょう。
断水に備えて携帯用トイレ・飲料水の用意
停電すると給水ポンプが停止し、断水となる可能性があります。
断水に備えて携帯用トイレや飲料水を用意しておきましょう。飲料水は長期保管できる防災用を用意しておけばこまめに交換する必要がありません。
また空のペットボトルに水を入れておくこともおすすめです。トイレはタンクが空だと流れないので、使用中に断水してしまった場合でもタンクに水を入れると流せます。
また断水時に水栓を開けたままにしておくと、復旧した際に水漏れする可能性があります。長時間の停電が予想される場合は台所や洗面所、お風呂場、洗濯機などの水栓を閉めましょう。
停電対策に太陽光発電と蓄電池がおすすめ
家庭でできる停電対策をご紹介しましたが、太陽光発電と蓄電池がおすすめです。
停電時でも天候がよければ太陽光発電が可能です。くもりの日でもある程度の発電が可能なため、必要最低限の家電に利用できます。
ただし停電時に太陽光発電を利用するためには、注意点があります。
- 太陽光発電を自立運転モードに切り替える必要がある
- 太陽光発電のみで使用できない家電がある
また夜間の電力利用やオール電化機器を使用したい場合は蓄電池も用意する必要があります。
自立運転モードへの切り替えが必要(太陽光発電)
普段、コンセントから供給されているのは「交流」の電気ですが、太陽光発電で得られるのは「直流」の電気です。そのため、発電した直流電流を家庭で使用するために、パワーコンディショナが「直流→交流」へ変換しています。
しかし停電時には、コンセントへの電力供給が止まるため、パワーコンディショナが稼働しません。
その場合は「自立運転モード」に切り替える必要があります。この自立運転モードでは、太陽光発電の電力を使用してパワーコンディショナを稼働させます。
※自立運転モードで利用できるのは、自立運転用のコンセントからのみです
停電時にも太陽光発電が使えるよう、自立運転モードへの切り替え方法を事前に確認しておきましょう。
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自立運転モードで使用できる電力は1500Wまで(太陽光発電)
太陽光発電を自立運転モードにした際、一度に使用できるのは1500Wまでの電力です。
※消費電力が大きい家電は組み合わせて使用できない場合があります
メーカーや機種によって異なりますが、一般的な家電の消費電力は以下のとおりです。
- テレビ:300〜500W
- 冷蔵庫:100〜300W
- 電子レンジ:500〜1400W
- 炊飯器:100〜300W
- エアコン:300〜3000W
- 洗濯機:200〜400W
- ドライヤー:600〜1200W
- 携帯電話の充電:5〜15W
熱を出すもの・温めるものは消費電力が高い傾向にあります。また消費電力が低くても、長時間の使用が難しい場合もあるので注意しましょう。
夜間でも電気が使用可能(太陽光発電と蓄電池)
太陽光発電のみだと、太陽の出ている日中しか発電できません。太陽光発電には電気を蓄える機能がないためです。
しかし蓄電池があると、夜間にも太陽光発電の電力が使用できます。太陽光発電で作った電力を蓄電池に蓄えることで、夜間の停電時も安心です。
蓄電池には、一部のコンセントのみに電力供給するタイプ(特定負荷)と家全体のコンセントに電力が供給できるもの(全負荷)があります。
蓄電池は家庭のライフスタイルに合せて適したものを選びましょう。
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まとめ
今回紹介した停電対策は、どの家庭でも実践できるものです。「まだ大丈夫」と考えず、停電しても安全に過ごせるように準備しておきましょう。
また太陽光発電は防災の面からも注目されています。太陽光発電を導入する際は、蓄電池の導入もあわせて検討してみましょう。
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