執筆者:ゆめソーラーマガジン編集部
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家庭での停電対策はできていますか?
冷暖房や照明、スマートフォンの充電など、生活において電気は必要不可欠な存在です。そのため停電が発生すると暮らしに支障が生じ、不安や混乱を広めてしまう可能性があります。
近年は自然災害の増加や世界的なエネルギー不足による停電が増えています。場合によっては停電が長期化する可能性があるため、そのような事態に向けた備えが大切です。
今回は停電の原因や家庭でできる停電対策をご紹介します。しっかり停電対策を行えば、突然の停電でも安心して過ごせるでしょう。
目次
世界の中でも高いレベルだといわれている日本の電力供給システム。電力会社は定期的に設備点検などを行い、安定した電力供給のためにさまざまな対策を行っています。
しかし日本のどこかでは毎日のように停電が発生しています。
なぜ停電が起こるのでしょうか?
そもそも停電とはどのような状況を指すのでしょうか?
まずは停電の基礎知識を説明します。
「停電」とは電力供給が一時的に止まることを指しますが、停電には3つの種類があるとされています。
参考:SmartStar「停電はなぜ起きる? 原因と復旧の仕組み」
停電には自然災害によるものだけでなく、電力会社が意図的に行う停電もあります。
停電の原因となるのは、主に以下の5つです。
停電の概要や原因を理解した上で、停電対策を行いましょう。常に停電に備えておけば、突然の停電でも安全に過ごせます。
家庭でできる停電に備えた5つの対策をご紹介しましょう。
停電の原因によっては、復旧まで数日かかる場合があります。そのような事態に備え、防災グッズを用意しましょう。
防災グッズに「生きていくために必要なもの」「避難のサポートになるもの」を入れておきます。
防災グッズを用意しておけば、停電時だけでなく避難が必要な場合もそのまま持ち出すことができます。
防災グッズは最低3日間、大規模災害に備えるなら1週間程度の備蓄が望ましいです。
関連記事:家庭でできる防災対策とは?災害が来る前にやるべき3つの備え
家庭用バッテリーや発電機を用意しておけば、停電時も最低限の家電を利用できます。
家庭用バッテリーは事前に充電しておけば、停電時にも電気が使用できる機械です。中にはソーラーパネルと組み合わせて使用できるものがあり、自家発電も可能です。近頃はキャンプや車中泊での使用も増えており、片手で持てるコンパクトなバッテリーもあります。小型のものなら、物置でもかさばらずに収納できるでしょう。
発電機は主にガソリンや軽油(ディーゼル)、ガスを使用して発電する機械です。発電機によって使用する燃料が異なるため、対応した燃料も一緒に用意しておきましょう。サイズは携帯型・小型・大型が主流です。停電時に使う家電などに応じて選びましょう。普段、発電機を使用しない場合はカセットガスボンベの携帯型がおすすめです。
夏場の停電で困るのが、冷蔵庫です。停電が長引くと冷蔵庫内が暖かくなってしまい、食品をダメにしてしまう可能性があります。
そのような場合に備えて、冷凍ご飯や凍らせたペットボトルを用意しておきましょう。保冷剤の代わりに利用でき、食品を冷やせます。凍らせたペットボトルは、保冷剤代わりになるだけでなく、解凍したらそのまま飲料水にもなります。
ペットボトルはキャップを上に立てたままで凍らせれば容器の変形を防げます。
また冷凍庫はなるべく詰めた状態にしてくのが望ましいです。隙間なく冷凍した場合、季節によっては扉を開けない状態で半日以上、冷凍した状態が保たれます。
冬の寒さが厳しい時の停電は、暖房が使えなくなってしまい生活に支障をきたす恐れがあります。小さいお子様や高齢者の方がいる家庭なら、なおさら寒さ対策は必要です。
冬の停電に備えるなら「カセットガスストーブ」がおすすめです。電気がなくても部屋を温めることができます。
カセットガスの連続燃焼時間は約1時間半〜4時間といわれているので、カセットガスは多めに用意しておくと安心です。
またカセットガスストーブによっては「室内での利用禁止」のものもあります。そのようなストーブを室内で利用すると、一酸化炭素中毒になる恐れがあるので購入時に確認しましょう。
停電すると給水ポンプが停止し、断水となる可能性があります。断水になるとトイレなどが使用できません。
断水に備えて携帯用トイレや飲料水を用意しておきましょう。飲料水は長期保管できる防災用を用意しておけばこまめに交換する必要がありません。
また空のペットボトルに水を入れておくこともおすすめです。トイレはタンクが空だと流れないので、使用中に断水してしまった場合でもタンクに水を入れれば流せます。
また断水時に水栓を開けっぱなしにしておくと、復旧した際に水漏れする可能性があります。長時間の停電が予想される場合は台所や洗面所、お風呂場、洗濯機などの水栓を閉めましょう。
家庭でできる停電対策をご紹介しましたが、太陽光発電と蓄電池がおすすめです。
停電時でも天候がよければ太陽光発電が可能になります。くもりの日でもある程度の発電が可能なため、必要最低限の家電に利用できます。
ただし停電時に太陽光発電を利用するためには、気を付けるポイントがあります。
また夜間の電力利用やオール電化機器を使用したい場合は蓄電池も用意する必要があります。
普段、コンセントから供給されているのは「交流」の電気ですが、太陽光発電で得られるのは「直流」の電気です。そのため、太陽光発電で得た直流電流を家庭で使用するためにパワーコンディショナが直流→交流へ変換しています。
しかし停電時には、コンセントへの電力供給が止まるため、パワーコンディショナが稼働しません。
そのような場合は「自立運転モード」に切り替える必要があります。自立運転モードでは太陽光発電の電力を使用してパワーコンディショナを稼働できます。ただし自立運転モードで利用できるのは、自立運転用のコンセントからだけです。
停電時にも太陽光発電が使えるよう、自立運転モードへの切り替え方法を事前に確認しておきましょう。
関連記事:災害時に太陽光発電の電気は活用できる?注意点と使用方法も徹底解説
太陽光発電を自立運転モードにした際、一度に使用できるのは1,500Wまでの電力です。
消費電力が大きい家電は組み合わせて使用できない場合があります。
メーカーや機種によって異なりますが、一般的な家電の消費電力は以下のとおりです。
熱を出すものや温めるものは消費電力が高い傾向にあります。また消費電力が低くても、長時間の使用が難しい場合もあるので注意しましょう。
太陽光発電のみだと、太陽の出ている日中しか発電できません。太陽光発電には電気を蓄えておく機能がないためです。
しかし蓄電池があれば、夜間にも太陽光発電の電力が使用できます。太陽光発電で得た電力を蓄電池に蓄えておけば、夜間の停電でも安心です。
蓄電池には、一部のコンセントのみに電力供給するタイプ(特定負荷)と家全体のコンセントに電力が供給できるもの(全負荷)があります。
蓄電池は家庭の電力使用状況に合せて適したものを選びましょう。
蓄電池の選び方:https://www.yumesolar.jp/product/battery/
日本は地震や台風などの災害が多い国です。また近年は気候変動により、急に寒くなることも。そのような場合にも、停電は突如発生します。
急に停電すると驚きますが、停電対策をしっかり行っていれば落ち着いて行動できるでしょう。
今回紹介した停電対策は、どの家庭でもできるものです。「まだ大丈夫」と考えるのではなく、いつか来た時に安全に過ごせるよう準備しておきましょう。
また太陽光発電は防災の面からも注目されています。太陽光発電を導入する際は、蓄電池の導入もあわせて検討してみましょう。
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