床暖房の電気代はいくら?広さ別の消費電力とつけっぱなし費用や節約方法について

2025.12.24

寒い季節に活躍する暖房設備のひとつが床暖房です。

足元から暖かさを感じられるため、エアコンの風が苦手な方にも使いやすい点が魅力と言えます。

ただし、使い方によっては、電気代が高くなる場合があるため注意が必要です。

そこで今回は、床暖房の種類や電気代の目安を整理し、節電のコツもあわせて解説します。

ぜひ、できることから日常に取り入れてみてください。

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目次

床暖房の仕組みと種類について解説

床暖房は、床そのものを温めることで、部屋全体を暖める設備です。

床下に設置した発熱体や配管から熱を伝え、足元からじんわりと暖かさを広げます。

エアコンやファンヒーターのような、温風を出す家電とは異なり「床から伝わる熱(電動熱)」や「部屋全体に広がる熱(ふく射熱)」によって体を直接温める点が特徴です。

床暖房は大きく分けて、電気式と温水循環式の2種類が存在します。

参照:ダイキン工業株式会社「床暖房とは」

電気式床暖房システム

電気式床暖房は、床下にヒーターや電熱線を設置し、電気で床を加熱します。

  • すぐに暖まる(立ち上がりが比較的早い)
  • 初期費用を抑えやすい(温水式と比べて)

といった点が特徴です。

一方で、電気ヒーターを直接使う仕組みのため、使用時間が長いと、電気代が高くなる場合があります。

温水循環式床暖房システム

温水循環式床暖房は、ガスや灯油で温水を作って「床下に張り巡らせたパイプ」へお湯を循環させることで、床面を暖めます。

  • 広い範囲を均一に暖めやすい
  • 一度床が暖まると冷めにくい
  • ランニングコストを抑えやすい(電気式と比べて)

といった点が特徴です。

一方で、ボイラーや配管工事が必要になるため、初期費用は高くなる傾向があります。

また、電気式よりも、暖かさを感じるまでに時間がかかります。

床暖房のメリットとデメリット

床暖房には、足元から暖められる快適さがある一方で、使用時に注意すべき点もあります。

ここでは、床暖房を使ううえで、押さえておきたいメリットとデメリットをまとめました。

▼メリット

  • 安全性が高い
  • お手入れや部屋の掃除がしやすい
  • 収納スペースの心配が不要

▼デメリット

  • 導入に時間と費用がかかる
  • 部屋全体が暖まるまで、時間がかかる
  • 部屋の暖まり(温度)にムラが出る場合がある

上記を踏まえたうえで、床暖房の電気代や節約方法について解説していきます。

床暖房の電気代を計算する方法

電気代の計算方法

床暖房の電気代を把握するには、消費電力(ワット数)と使用時間をもとに、計算する方法が一般的です。

電気代の計算式は、以下のとおりです。

  • 電気代(円)= 消費電力(kW)× 使用時間(h)× 電気料金単価(円/kWh)

電気料金単価は各電力会社によって異なります。

本記事では、全国家庭電気製品公正取引協議会が提示している電力料金の目安単価「31円/kWh」を使用して試算します。

参照:全国家庭電気製品公正取引協議会 「電力料金の目安単価」

たとえば、1200W(1.2kW)の床暖房を1時間使用し、電気料金単価31円/kWhで試算すると

  • 1.2kW×1h × 31円/kWh = 約37円

となります。

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床暖房の電気代はいくら?広さ別の消費電力(ワット数)で比較

床暖房は消費電力によって電気代が大きく異なります。

ここでは、床暖房の広さごとの消費電力(ワット数)をもとに、タイプ別で電気代の違いを比較します。

電気式の消費電力は、メーカーや製品によって異なりますが、今回は以下で試算します。

▼電気式床暖房の消費電力

  • 8畳:1,404W
  • 10畳:2,120W
  • 約16畳(LDK※):2,472W

※LDKの畳数(約16畳)は、不動産表記の基準(1畳=1.62㎡)で換算:3640mm × 7280mm ÷ 1.62㎡

参照:スリーテクノ株式会社「床暖だんシリーズ 3Sヒーター」
参照:北日本電線株式会社『電気式床暖房「ゆかい~な」KB-2518』
参照:北日本電線株式会社『電気式床暖房「ゆかい~な」10畳 KB-2518 × 2式』

温水循環式床暖房については、正確な消費電力(ワット数)が公表されていないため、以下の金額をもとに試算します。

▼温水循環式床暖房の1ヶ月あたりの電気代

  • 8畳:約3,400円 / 月
  • 10畳:約4,500円 / 月
  • 16畳:約7,500円 / 月

※上記は、1日8時間 × 30日使用した際の金額

参照:パナソニック株式会社「2026 木質床材・玄関框・床暖房・階段・手すり 価格改訂版 フリーほっと温すいW」

1時間つけっぱなしにした際の電気代

▼電気式床暖房

  • 8畳(1,404W):1.404kW × 1h × 31円/kWh = 約44円
  • 10畳(2,120W):2.12kW × 1h × 31円/kWh = 約66円
  • 約16畳(2,472W):2.472kW × 1h × 31円/kWh = 約77円

▼温水循環式床暖房

  • 8畳:約3,400円 ÷ 8h ÷ 30日 = 約14円
  • 10畳:約4,500円 ÷ 8h ÷ 30日 = 約19円
  • 16畳:約7,500円 ÷ 8h ÷ 30日 = 約31円

上記のとおり、電気式床暖房を1時間つけっぱなしにした場合の電気代は、8畳(1,404W)で約44円、10畳(2,120W)で約66円、約16畳(2,472W)で約77円です。

温水循環式の床暖房は、8畳で約14円、10畳で約19円、16畳で約31円となります。

どちらも畳数が増えるほど、電気代が高くなります。

24時間(1日)つけっぱなしにした際の電気代

▼電気式床暖房

  • 8畳(1,404W):1.404kW × 24h × 31円/kWh = 約1,045円
  • 10畳(2,120W):2.12kW × 24h × 31円/kWh = 約1,577円
  • 約16畳(2,472W):2.472kW × 24h × 31円/kWh = 約1,839円

▼温水循環式床暖房

  • 8畳:約3,400円 ÷ 8h ÷ 30日 × 24h = 約340円
  • 10畳:約4,500円 ÷ 8h ÷ 30日 × 24h  = 約450円
  • 16畳:約7,500円 ÷ 8h ÷ 30日 × 24h  = 約750円

上記のとおり、電気式床暖房を24時間つけっぱなしにした場合の電気代は、8畳(1,404W)で約1,045円、10畳(2,120W)で約1,577円、約16畳(2,472W)で約1,839円です。

温水循環式の床暖房は、8畳で約340円、10畳で約450円、16畳で約750円となります。

1ヶ月つけっぱなしにした際の電気代

▼電気式床暖房

  • 8畳(1,404W):1.404kW × 24h × 30日 × 31円/kWh = 約31,337円
  • 10畳(2,120W):2.12kW × 24h × 30日 × 31円/kWh = 約47,318円
  • 約16畳(2,472W):2.472kW × 24h × 30日 × 31円/kWh = 約55,175円

▼温水循環式床暖房

  • 8畳:約3,400円 ÷ 8h × 24h = 約10,200円
  • 10畳:約4,500円 ÷ 8h × 24h  = 約13,500円
  • 16畳:約7,500円 ÷ 8h × 24h  = 約22,500円

上記のとおり、電気式床暖房を1ヶ月間(30日)つけっぱなしにした場合の電気代は、8畳(1,404W)で約31,337円、10畳(2,120W)で約47,318円、約16畳(2,472W)で約55,175円です。

温水循環式の床暖房は、8畳で約10,200円、10畳で約13,500円、16畳で約22,500円となります。

大きさ別で床暖房の電気代を比較

上述のとおり、床暖房の電気代は、大きさ(畳数)によって大きく変わります。

ここでは、各サイズの電気代を並べて、それぞれ比較しました。

▼大きさ(畳数)別の電気代比較表

床暖房の大きさ消費電力(目安)1時間24時間(1日)1ヶ月(30日)
8畳
(電気式)
1,404W約44円約1,045円約31,337円
8畳
(温水循環式)
約14円約340円約10,200円
10畳
(電気式)
2,120W約66円約1,577円約47,318円
10畳
(温水循環式)
約19円約450円約13,500円
約16畳
(電気式)
2,472W約77円約1,839円約55,175円
16畳
(温水循環式)
約31円約750円約22,500円

表からわかるとおり、床暖房の電気代は、電気式よりも温水循環式の方がランニングコストを抑えやすい傾向があります。

ただし、実際の電気代は使い方によって大きく変わるため、工夫次第で負担を軽くすることも可能です。

次に、床暖房の電気代を節約する方法を見ていきましょう。

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床暖房の電気代を節約する方法6選

オイルヒーターの節電方法5選

床暖房の電気代を節約するために、以下6つの方法をご紹介します。

ぜひ、日常的に意識してみてください。

  1. 使う範囲をしぼる
  2. できるだけ床の上にモノを置かない
  3. 省エネモードを活用する
  4. 電源のオン・オフを繰り返さない
  5. ほかの暖房器具を併用する
  6. 部屋の断熱対策をする

1. 使う範囲をしぼる

床暖房は、使う範囲を必要な部分に絞ることで、電気代を抑えやすくなります。

床全体を均一に暖めるよりも、実際に人が過ごす場所だけを暖房した方が、無駄な電力消費を減らせるためです。

たとえばリビングでは、ソファやダイニングテーブルの周辺など、家族が集まる範囲のみ使用すると効果的です。

日当たりが良く、自然に暖かくなる場所や、使用頻度の低いスペースを避けることで、必要以上の電力消費を抑えられます。

2. できるだけ床の上にモノを置かない

床暖房を使う際は、床の上に置くモノを減らすことで、電気代の節約につながります。

床暖房は、床からの熱で室内を暖める仕組みであり、家具やカーペットによって熱が遮られると、暖房効率が低下してしまうためです。

とくにソファや収納棚など、大型家具を床暖房の上に置くと、暖まりづらく、熱もこもりやすくなります。

壁際など、床暖房が入っていない場所に配置すると、無駄な電力消費を抑えやすくおすすめです。

また、ラグやカーペットを使う場合は「床暖房対応」の製品を選ぶと安心です。

非対応のものを使用する場合でも「毛足が短いタイプ」や「裏面に滑り止め加工のないもの」を選ぶことで、暖房効率の低下を抑制でき、節電につながります。

3. 省エネモードを活用する

省エネモードを搭載している床暖房であれば、上手に活用することで、無駄な消費電力を抑えられます。

「室温」や「床温」を自動で調整しながら運転してくれるためです。

  • センサーで検知して加熱するタイプ
  • 出力を細かく上下して室温を保つタイプ

など、メーカーやモデルによって、機能は異なりますが、いずれも必要以上に電力を消費しないため、電気代の節約につながります。

4. 電源のオン・オフを繰り返さない

電源のオン・オフを頻繁に繰り返さないことで、電気代を抑えやすくなります。

床暖房は、室温や床温が低い状態から暖め始める際に、最も電力を消費するためです。

暖まったあとは、比較的少ないエネルギーで温度を維持できるため、連続運転した方がかえって効率的な場合があります。

たとえば、在宅している場合はつけっぱなしにするなど、オン・オフを繰り返さないように意識しましょう。

5. ほかの暖房器具を併用する

床暖房は、ほかの暖房器具と併用することで、節電につながります。

床暖房だけで部屋を暖めようとすると、立ち上がりに時間がかかり、そのぶん消費電力が増えるためです。

寒い時間帯の最初のみ、エアコンやファンヒーターで室温を上げ、その後は床暖房をつける、といった使い分けが大切です。

結果的に、床暖房が高出力で稼働する時間を短くでき、電気代を抑えられる場合があります。

6. 部屋の断熱対策をする

部屋の断熱対策をする

部屋の断熱対策を行うと、床暖房で暖めた室温を保ちやすくなります。

窓に断熱シートを貼ったり、厚手のカーテンを使用すると、冷気の侵入を抑制できるため効果的です。

屋外の冷気が入らないように工夫すると、室内の暖房効率があがり、電気代の節約につながります。

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より大きく電気代を節約するなら

床暖房の電気代を節約する方法について解説しましたが、すべて実践しても年間で節約できる金額は決して大きいとは言えません。

  • もっと大きく電気代を節約したい
  • 細かい節電対策はめんどくさいと感じる

少しでも上記に当てはまる方は、設置するだけで節電効果の高い「太陽光発電」がおすすめです。

具体的に設置した際の節電額が気になる方は、以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひご参照ください。

また、すでに太陽光発電の設置を検討されている方は、太陽光発電による「電気代削減シミュレーション」も行っているため、ぜひご活用ください。

まとめ

この記事では、床暖房の仕組みや種類をはじめ、広さ別の電気代の目安や、節電方法について解説しました。

床暖房の電気代は、タイプや畳数によって大きく変わります。

使う範囲をしぼる、床の上にモノを置かない、省エネモードやほかの暖房器具を併用するなど、日常のちょっとした意識が節電につながります。

また、大きく電気代を節約するなら「太陽光発電」の設置も効果的です。

自宅で発電ができると、床暖房を含めた家全体の電気代を抑え、毎月の負担削減につながります。

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執筆者:ゆめソーラーマガジン編集部

ゆめソーラーマガジンは、福岡・佐賀・熊本・大分・鹿児島の太陽光発電・蓄電池専門店「ゆめソーラー」が運営するオウンドメディアです。太陽光発電・蓄電池に関するノウハウを中心に、再生可能エネルギーや環境に関するお役立ち情報を発信しています。|公式LINEで情報発信中≫

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