近年、日本国内において家庭用蓄電池への関心が高まっています。とくに太陽光発電システムを導入している家庭や、頻発する自然災害による停電への対策を検討している層を中心に、その需要は増加傾向にあります。
このような背景のなか、世界的な太陽光発電モジュールメーカーであるカナディアン・ソーラーが、家庭用蓄電池市場に新たな製品「EP Cube」を投入しました。
同製品の特徴、メリット・デメリット、価格帯などを解説しますので、ご自身のニーズに合った蓄電池選びの参考としてください。
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目次
EP Cubeとは
製品概要と主要機能
カナディアン・ソーラーのEP Cubeは、日本の住宅事情を考慮した洗練されたコンパクトなデザインが特徴です。
限られたスペースを有効活用できるその設計は、デザイン性を重視する日本の住宅にも調和しやすいと言えるでしょう。
また、EP Cubeはモジュール設計を採用しており、6.6kWh、9.9kWh、13.3kWhから選ぶことができ、バッテリー容量を柔軟に拡張できる点も魅力の一つです。
EP Cubeの大きな特徴として、ハイブリッドパワーコンディショナが一体化されている点が挙げられます。これにより、設置工事が簡略化され、省スペースでの設置が実現します。また停電時には、家全体の電力をバックアップできる全負荷対応であることも重要なポイントです。
さらに5.9kVAという高出力により、複数の家電製品を同時に使用することが可能です。200V機器にも対応しているため、停電時にエコキュートやIHクッキングヒーターなどが使用できるのは大きな安心材料となるでしょう。
EP Cubeの4つの運伝モード
EP Cubeは、ユーザーのニーズに合わせて4つの運転モードを選択できます。停電に備えて常に満充電を維持する「蓄電優先モード」、太陽光発電の余剰電力を最大限に活用する「グリーンモード」、余剰電力と割安な深夜電力を活用する「スマートモード」、そして余剰電力を売電する「売電モード」です。
- 蓄電優先モード
- グリーンモード
- スマートモード
- 売電モード
専用のモバイルアプリを利用することで、電力状況をリアルタイムにモニタリングしたり、運転モードの切り替えや設定変更を簡単に行うことができます。また、長期保証(15年)が付いている点も安心材料の一つです。
技術仕様
EP Cubeの主な技術仕様は以下の通りです。
| 容量(公称) | 6.6kWh | 9.9kWh | 13.3kWh |
|---|---|---|---|
| 容量(初期実効) | 6.1kWh | 9.3 | 12.6 |
| サイズ(W×H×D)mm | 600×1006×243 | 600×1221×243 | 600×1436×243 |
| 重量 (kg) | 112 | 147 | 182 |
| MPPT回路数 | 4 | 4 | 4 |
| 定格出力 (kW) | 5.6/5.9 | 5.6/5.9 | 5.6/5.9 |
| 最大出力 (kVA) | 5.9 | 5.9 | 5.9 |
| 動作温度 (充電) | 0℃~45℃ | 0℃~45℃ | 0℃~45℃ |
| 動作温度 (放電) | -20℃~45℃ | -20℃~45℃ | -20℃~45℃ |
| 防水防塵保護等級 | IP65 | IP65 | IP65 |
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EP Cube導入のメリット
停電時の安心バックアップ
EP Cubeの導入は、日本のような自然災害が多い地域において、停電時の強力なバックアップ電源となります。
全負荷型であるため、家全体の電力をカバーし、冷蔵庫や医療機器といった重要な機器はもちろん、エアコンなどの消費電力の大きな家電も使用し続けることができます。
5.9kVAという高出力は、複数の家電を同時に使用する際にも安心です。停電を検知すると自動でバックアップ運転に切り替わるため、わずらわしい操作は不要です。
さらに、「蓄電優先モード」を選択すれば、常にバッテリーを満充電の状態に保ち、万が一の停電に備えることができます。
電気代の節約効果
EP Cubeは、電気代の節約にも貢献します。「スマートモード」では、太陽光発電で発電した電力と、電力需要が少ない夜間の割安な電力を活用し、電力会社からの購入電力量を削減します。
太陽光発電システムと連携させることで、日中に発電した余剰電力を充電し、電力消費の多い時間帯に放電する「グリーンモード」を利用すれば、自家消費率を高めることができます。
固定価格買取制度(FIT)期間終了後など、売電価格が低い場合には、余剰電力を自家消費に充てることで経済的なメリットを最大化できます。
また電力会社によっては、余剰電力を売電することも可能です。
太陽光発電との連携による自家消費の促進
EP Cubeは、新規設置の太陽光発電システムだけでなく、既存のシステムともスムーズに連携できます。
4つのMPPT回路(太陽光パネルから発電した電力の電圧と電流を調整しつつ、パワーコンディショナへ最適な出力を供給させる制御回路)を搭載しており、複数の太陽光パネルからの入力を効率的に受け入れることができます。
ハイブリッドインバータが内蔵されているため、エネルギー変換の効率も高く、太陽光発電で得られた電力を無駄なく活用することができます。
環境負荷の低減
太陽光発電システムとEP Cubeを組み合わせることで、再生可能エネルギーである太陽光の利用を最大化し、化石燃料への依存度を減らすことができます。
太陽光で発電したクリーンな電気を蓄え、活用することで、CO2排出量の削減に貢献し、環境負荷の低減に繋がります。
その他のメリット
EP Cubeは、モバイルアプリを通じて、いつでもどこからでも発電量や消費電力量をモニタリングできるため、エネルギー管理が容易になります。
オプションのカラーモニターを利用すれば、自宅でのモニタリングも可能です。また、15年という長期保証は、製品の信頼性の高さを裏付けています。
さらにLiFePO4バッテリーの採用により、6000回以上の充放電サイクルと、高い容量維持率が期待でき、長期にわたって安心して利用できます。
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EP Cube導入のデメリット
初期費用の高さ
家庭用蓄電池全般にいえることですが、EP Cubeの導入にも初期費用がかかります。
システム容量によって価格は変動しますが、工事費込みで約180万円から290万円程度の価格帯となっています。
ただし、これはあくまで目安であり、実際の価格は設置業者や条件によって異なる可能性があります。
初期費用は高額になりますが、長期的な電気代の節約効果や、停電時の安心感を考慮すると、投資対効果を見極めることが重要です。
また、国や自治体の補助金制度を活用できる場合もあるため、事前に確認することをおすすめします。
設置スペースの確保
EP Cubeはコンパクトな設計を謳っていますが、設置には一定のスペースが必要です。
とくに、容量を増やすためにユニットを積み重ねる必要があるため、高さ方向のスペースも考慮する必要があります。
たとえば、6.6kWhモデルで約100cm、13.3kWhモデルでは約140cmの高さになります。設置場所の寸法を事前に確認し、窓の下など設置に適さない場所を避ける必要があります。
定期的なメンテナンスの必要性
EP Cubeは比較的メンテナンスフリーな製品とされていますが、安全かつ効率的に使用するためには、定期的な点検や清掃が必要です。
また、リモートモニタリングやソフトウェアアップデートのために、インターネット接続が必須となる点も、設置環境によっては考慮すべきポイントです。
インターネット環境が不安定な場合や、プライバシーに関心があるユーザーにとっては、注意が必要な点と言えるでしょう。
寿命による交換の可能性
LiFePO4バッテリーは長寿命が特徴ですが、充放電を繰り返すうちに徐々に劣化し、蓄電容量は低下していきます。
一般的に10年から15年程度の寿命が期待できますが、その後はバッテリーモジュールの交換が必要になる可能性があります。
多くのメーカーでは、10年程度の容量保証を設けており、たとえばEP Cubeの場合、一部地域では10年後に初期容量の80%を維持することが保証されています。
将来的な交換費用も考慮に入れて検討する必要があります。
購入前に検討すべき要素
EP Cubeの購入を検討する際には、ご自身の家庭の電力消費量や、停電時にどの程度の電力が必要になるかを十分に評価し、最適なバッテリー容量を選択することが重要です。
また、設置場所のスペース、とくに高さ方向の制限についても確認が必要です。
導入にあたっては、国や自治体の補助金制度の活用も視野に入れると良いでしょう。
複数の設置業者から見積もりを取り、価格やサービス内容を比較検討することも重要です。
また、設置後の容量拡張が基本的にできないため、将来的な電力需要の変化も考慮して容量を選ぶ必要があります。
「蓄電池に興味はあるけど、いまが設置タイミングなのかわからない」という方は、無料相談会も実施しているため、お近くのゆめソーラーまでお気軽にご相談ください。
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まとめ
とくに、自然災害による停電対策を重視する層や、太陽光発電システムとの連携による自家消費の最大化を目指す層にとって、有力な選択肢となるでしょう。
初期費用や設置スペース、将来的な拡張性など、いくつかのデメリットも考慮する必要がありますが、総合的に見ると、EP Cubeは日本の住宅環境に適した、高性能な蓄電池システムと言えます。
ご自身のライフスタイルを慎重に評価し、EP Cubeが最適な選択肢となるかどうかを検討することをおすすめします。
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