【100万円減らせる!?】生涯かかる電気代の削減方法とは

電気代を削減するには電力使用量を減らすことが基本です。しかし家族全員で電力使用量の削減意識を高めなければ大きな成果には期待できないでしょう。

一方で、最近では家庭での電力削減努力を必要としない電気代削減方法が注目されています。

この記事では話題の電気代削減方法や今から電気代を削減しておくべき理由、「一生涯で電気代を100万円以上も削減できる見込みのある太陽光発電」を活用した電気代削減方法について紹介します。

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※九州において 調査機関:株式会社Acorn Marketing & Research Consultants Japan 調査期間:2024年1月

目次

この記事の要点のみをご覧になりたい方は、以下の記事をご参照ください。

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家計で減らしたいもの第1位は『電気代』

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大手ガス会社&総合情報サイトの調査結果によると、家計で減らしたいものは全世代において第1位が「電気代」という結果となりました。

多くの人が電気代の高さに悩んでいると明白です。

参照:株式会社オールアバウト「消費税増税決定直後に聞く 家計と暮らし調査>家計の実態ランキング発表!」

電気代は生涯でこんなにも支払う羽目に

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厚生労働省2023年度簡易生命表によると、男性の平均寿命は81.09歳、女性の平均寿命は87.14歳となっています。

参照:厚生労働省「令和5年簡易生命表の概況」

以下は寿命を80歳として、一生涯にいくらの電気代を支払う必要があるのか計算したものです。
1か月に電気代を1万円支払い続ける30歳のご夫婦の場合、生涯に支払う電気代は実に600万円にもなります。

  • 計算方法:電気代月1万円×12か月×(80歳-30歳)=600万円

電気代1万円は単身世帯でなければ一般的な金額と言えるでしょう。ただし家族が増えたり、家電の使用機会が増加すると、電気代1万円を超えることも十分にありえます。

とくに昨今では、IoT、AI、5Gなど通信・新技術の開発が急速に進んでいることもあり、これまでにない新しい電気機器・電子機器・サービスが誕生しました。

今後は電化製品の使用機会は増えていくと予想できるため、比例して電力使用量も増えてくると考えられます。

※生涯電気代は600万円と記載しましたが、これは平均的な例であり、「もっと電気代が高い」と感じているご家庭はとくに注意が必要です

電気代の今後の動向

ここ数年間、電気代は上昇傾向です。さらに今後も高くなる可能性があります。
ではなぜ電気代が高騰しているのでしょうか。その大きな理由を以下にまとめました。

  • 燃料価格の上昇(原油価格の変動)
  • 原発稼働停止による化石燃料の購入量増加
  • 電力託送料金の上昇(送配電にかかるコスト)
  • 再エネ賦課金の上昇
  • IoT,テレワークなど持続的電力需要の増加

とくに2011年の東日本大震災で全国の原子力発電所が稼働停止となったことは、電気代を上昇させる大きな要因となりました。

原子力発電を活用することで、火力発電に必要な化石燃料の輸入量を抑えることができます。電力の安定供給を果たすほかに、ご家庭の電気代上昇を抑える役割も担っています。

しかし東日本大震災によって全国の原子力発電所が稼働停止となり、現在も停止中の発電所があるため、不足分を火力発電で補っている状況です。

その結果、火力発電の原料となる化石燃料の購入量が増え、電気代上昇につながっています。

参照:経済産業省 資源エネルギー庁「原子力発電所の稼働状況」

電気代上昇が与える影響とは

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電気料金は以下の基本計算で求められます。

  • 電気料金=基本料金+電気量料金+燃料調整費+再エネ賦課金

※再エネ賦課金:再生可能エネルギー発電促進賦課金

このうち基本料金以外は、ご家庭で使用した電力使用量に応じて金額が増減します。

  • 基本料金:電力会社の電力プランの契約容量によって金額が決まる
  • 電力量料金:電気料金の単価(円/kWh)×月々の電力使用量(kWh)
  • 燃料費調整額:燃料費調整単価(円/kWh)×月々の電力使用量(kWh)
  • 再エネ賦課金:再エネ賦課金単価(円/kWh)×月々の電力使用量(kWh)

また、前述のとおり電気料金は近年上昇傾向にあります。

電力使用量が月340kWh(月額1万円相当)のご家庭であれば、単価がたった1円/kWh上昇するだけで生涯かかる電気代は20万円以上も高騰することになります。

たった1円ですが、されど1円です。

  • 計算方法:1円/kWh×340kWh/月×12か月×50年=204,000円

※ご家庭の電力使用量は電力会社から送られてくる明細書で確認できます(九州電力の明細書例は以下リンクをご参照ください)

参照:九州電力「電気料金請求書兼ご使用量のお知らせ」

一方で、電気料金単価が上昇するということは、「1kWhの電力使用量を削減した時の電気代削減効果は大きくなる」ことになります。

考え方によっては料金単価の上昇を逆手にとることで、経済メリットを増やすことも可能です。

【すぐに始められる】家庭の電気代削減術

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次に電気代を削減する効果的な方法についてご紹介します。

  • 電気の使い方を工夫する
  • 冷蔵庫の電気代を削減
  • 電子レンジの電気代を削減
  • エアコンの電気代を削減
  • 待機電力を減らして電気代削減

電気の使い方を工夫する

家電製品のムダな使用を控える、電気の使用時間帯をずらすなど、生活スタイルを見直すことで電気代は削減できます。

また電力の契約プランにもよりますが、電気代は昼間よりも夜間の方が割安になります。

特定の電気料金プランであれば昼間にしていた洗濯・炊事・掃除などを夜間に行うことで電気代を削減することができます

冷蔵庫の電気代を削減

冷蔵庫の使い方を改善するだけでも月200円程度の節電が見込めます。

具体的に以下の改善策を実施するだけで、電気代削減につながります。

  • 冷蔵庫の開閉回数を減らす
  • 冷蔵庫に食品を入れ過ぎない
  • 冷蔵庫が放熱しやすい場所に設置する

背面や側面が壁と接触していたり、日に当たりやすい場所に設置していると、放熱効率および庫内の冷却効率が下がり、ムダな電力を消費することになります

冷蔵庫の設置位置や使い方を工夫して電気代を削減しましょう。

電子レンジの電気代を削減

電子レンジは消費電力の大きい家電製品ですので、使用時間を減らすだけでも数百円の電気代削減が可能です。

たとえば、使用前に冷凍食品を冷蔵庫へ移動しておき、半解凍に近い状態にしておくことで電子レンジの使用時間を減らせます。

また、電子レンジの中を定期的に掃除することも重要です。汚れは電子レンジの効率を低下させる一要因のため、なるべく綺麗に保つことが電気代削減につながります。

エアコンの電気代を削減

エアコンの設定温度を見直すだけでも電気代を削減することができます。

環境省によると、夏場の冷房の設定温度を1℃上げるだけで13%、冬場の暖房の設定温度を1℃下げるだけで10%の電気代削減効果があるとされています。

また、室外機周辺の障害物・ゴミなどは冷暖房の効率を下げ、エアコンの電気代が上昇する一要因です。室外機周辺には物を置かず、ゴミが溜めないように掃除することが大切です。

参照:環境省「家庭のエネルギー事情を知る」

待機電力を減らして電気代削減

待機電力を減らすだけでも電気代を削減することができます

待機電力とは家電製品をコンセントに接続している際に、家電を使用していない状態でも消費している微量な電力です。※正式名称は「待機時消費電力」と呼びます

待機電力を削減する代表例は「コンセントをこまめに抜く」「主電源を切る」といった方法です。

主に以下のような、日常で使う多くの電化製品で発生しています。

  • テレビ
  • ビデオデッキ
  • Blu-ray/DVDレコーダー
  • パソコン

待機電力は家族の努力で削減が可能です。無駄な電力消費を減らせるよう、行動・意識を見直してみましょう。

話題の電気代削減方法とは

上記のような電気代を削減する努力は、習慣化できると月に数百円~数千円ほど削減できます。

ただし家族全員で十数年も継続するのは難しく、毎日意識して過ごすのを苦痛に感じられる方もいると思います。

そこで家族の電気代削減努力を必要とせずに、簡単かつ継続的に実践できる電気代削減方法をご紹介します。

  • 電力会社の契約プランを変更する
  • 契約アンペアを変更する
  • 新電力会社へ乗り換える
  • 省エネ家電を買う
  • 太陽光発電を設置する

電力会社の契約プランを変更する

電力会社の契約プランを変更する

九州電力だけでも複数の電気料金プランが存在します。

どのプランを選べばおトクになるかは、ご家庭で使用されている家電の種類や電気を使う時間帯等によって変わります。

ライフスタイルが大きく変わったにも関わらず電力の契約プランを変えていない場合は、プランのミスマッチが発生し、ムダな電気代を支払っている可能性もあります

その場電気料金プランを変えるだけで電気代を削減できるはずです。

契約アンペアを変更する

現在契約している電力プランを変更しなくても、契約アンペア数を下げるだけでも電気代を削減できます。
以下では九州電力の従量電灯Bを例にあげます。

【従量電灯Bの基本料金】

  • 10アンペア: 316.24円
  • 30アンペア: 948.72円
  • 60アンペア: 1,782.00円

ご家庭で使用している電気容量が小さいにも関わらず、高いアンペアで契約をしている場合は、今すぐ契約アンペア数を見直しましょう高確率で電気代(基本料金)を削減できるはずです

新電力会社へ乗り換える

九州電力ではなく、ご家庭に最適な電力会社(新電力)に切り替えることでも電気代削減に期待が持てます

九州電力と比較して、電気の基本料金と電力単価が比較的安い新電力会社は多数存在します。新電力会社は電気代が安くなるだけでなく、通信料金の割引があったりポイントが付与されたりするなど付帯サービスがある点も注目です。

ただし電力会社の切り替えによるトラブルにはご注意ください。新電力会社への切り替えの際には契約内容や電気代削減効果等を十分確認する必要があります

参照:国民生活センター「電力・ガスの契約トラブル」

省エネ家電を買う

省エネ家電を買う

エアコン・冷蔵庫・テレビ・照明など様々な家電の省エネ性能は向上しています。

省エネ性能が高い家電は、より少ない電力で高い能力を発揮します。家電を買い替えるだけでも電気代の削減効果を期待できます

ただし省エネ性能の高い家電は割高な傾向があり、購入した費用以上の電気代削減効果を期待することは厳禁です。

太陽光発電を設置する

太陽光発電を設置する

太陽光発電を設置すると、発電した電力を普段使いの電気として使用できます。発電した電気を使用することで、本来買う予定だった電気代を抑えることが可能です。

多くの電気を使用しているご家庭ほど、電気代削減効果が高まる傾向にあります。

太陽光発電は長期的に使用することで、設置費用以上の経済メリットを得られる可能性が高くおすすめです。

太陽光発電とは

太陽光発電は太陽光のエネルギーを電力へ変換できる装置です。発電した電力はご家庭で使用することができます。これにより電力会社から購入する予定だった電力を購入せずに済むため電気代を削減できます。

太陽光発電には電気代削減効果の他にも、日々の生活をサポートしてくれる様々なメリットがあります。

太陽光発電はとても長持ち

太陽光発電はとても長持ち

太陽光パネルは30年以上動いているものがあるほど長寿命です。

そのため設置が早いほど電気代を削減できる期間が長くなります。設置するなら早い方が一生涯で多くのメリットを得られるでしょう。

以下にて、太陽光発電を設置した際に期待できる削減効果の例を紹介します。

月600kWhの発電(太陽光パネル6kW程度)で発電した電力の30%を自家消費すると、20年間で1,137,456円もの電気代を削減できる計算となります。

太陽光発電を設置した際の電気料金の削減例

余った電力は売って副収入に

余った電力は売って副収入に

大抵のご家庭では、太陽光発電で発電した電力をすべて自宅で消費できずに余ってしまいます。

なお、余った電力は電力会社に売ることができるため、太陽光発電には臨時収入(売電収入)を毎月得られるというメリットがあります

固定買取価格制度と呼ばれる制度のもと、10年間は固定の売電単価で電力を売れることが国により保障されています。

なお、太陽光発電を設置して11年目を迎え、国による電力の固定価格買取制度(FIT)が終了した方は全国に100万人近くいます。

現時点では太陽光発電を設置して11年目以降の方を対象とした電力買取サービスが多数存在しており、11年目以降も継続して売電は可能な状態です。

災害時の非常用電源として活用できる

太陽光発電があれば停電時でも電力が使用できます

昨今、各地で起こる災害において長引く停電が頻発していますが、太陽光発電があると日の当たる日中であれば電力を使用することができます。

また蓄電池を併用することで、昼間に発電した電力を夜間に使用することも可能です。

ZEH住宅にも活用

ZEH住宅とは、省エネと創エネを組み合わせた新しい住宅システムであり、「年間の1次エネルギー消費量を正味ゼロまたはマイナスにした住宅」のことです。

つまり、ZEH住宅にはエネルギーを創る太陽光発電が必要不可欠となります。

またエネルギー基本計画のもと、政府は「2030年までに新築住宅の平均でZEHを搭載する」という政策を掲げています。

将来、新築住宅の購入を検討している方は、太陽光発電を設置することになるでしょう。

参照:経済産業省 資源エネルギー庁「第6次エネルギー基本計画の概要」

太陽光発電のデメリット

太陽光発電のデメリット

実は、売電収入額に影響する売電単価は年々減少しています。

売電単価とは、再生可能エネルギーで発電した電力量1kWhあたりの売値のことです。

2009年の固定価格買取制度(FIT)の開始以降、太陽光発電の売電単価は毎年下落傾向にあります。設置年が遅くなるにつれて、売電収入も減少してしまいます。

売電単価は今後も下がることが予想されているため、売電収入に期待して太陽光発電を設置する場合は早い方がおトクといえます。

一方で、売電単価は下がってはいるものの、太陽光発電の購入費用も年々下降しているため、購入費用の元を取れる年数は以前と変わらない傾向にあります。

太陽光発電のメリット

電気代を削減できる太陽光発電ですが、一方では売電単価が下がっているため売電収入は減少傾向です。

しかし導入費用が下がっているため、投資効果は以前と変わらないとも言えます。結局どれだけの経済メリットが生まれるのでしょうか。

太陽光発電で得られる経済メリットには様々な要素が影響するため、ご家庭によって得られる金額は変わります。たとえば、以下3要素だけでも大きく変化します。

  • 電力利用状況(生活リズム、電力使用量など)
  • 設置方法(容量、メーカー、配線の仕方など)
  • 設置環境(屋根の角度、広さ、影の影響など)

このほか、設置住所やオール電化の利用の有無など、様々な要因が影響します。

シミュレーションで経済メリットを把握する

太陽光発電の収支イメージ

前述のとおり、太陽光発電による経済メリットは、各ご家庭の状況によってさまざまです。ご自身で経済メリットを計算するのは難しいため、プロにシミュレーションしてもらうことがおすすめです。

具体的に、太陽光発電を設置した際のシミュレーションをすると、以下の要素がわかります。

  • 10年、20年間でどれだけの電気代が削減できるのか?
  • 売電収入はいくらほど得られるのか?
  • 収入と支払いのバランスは?
  • 設置費用の元が取れるのか?

太陽光発電の専門店「ゆめソーラー」なら、ご家庭に合わせた正確シミュレーションを無料で作成しているので、お気軽にお問い合わせください

まとめ

電気代は一生涯払い続けことになるため“生涯ローン”とも呼ばれています。
さらに家庭の電気代は今後も膨れ上がることが予想されます。

そこに太陽光発電があると家族の努力を必要とせずに電気代を削減することが可能です。

戸建て住宅を検討している方、現在お住まいの方は、いちど太陽光発電のシミュレーションをしてみてはいかがでしょうか。

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ゆめソーラーに

※九州において 調査機関:株式会社Acorn Marketing & Research Consultants Japan 調査期間:2024年1月

執筆者:ゆめソーラーマガジン編集部

ゆめソーラーマガジンは、福岡・佐賀・熊本・鹿児島の太陽光発電・蓄電池専門店「ゆめソーラー」が運営するオウンドメディアです。太陽光発電・蓄電池に関するノウハウを中心に、再生可能エネルギーや環境に関するお役立ち情報を発信しています。|SNSで情報発信中!▶公式Instagram

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