太陽光発電の口コミには注意!

何かを購入しようとするとき、実際の使用者の口コミを気にすることも少なくありません。特に金額の高い商品を検討する場合に口コミは見られる傾向が高いです。

太陽光発電の口コミの中には「こっちの業者の価格が安かった」「この業者なら間違いない」など肯定的な内容が多いもの。太陽光発電には年度毎の申請期限があったりするので、口コミがきっかけですぐに購入したいと急ぎ足で契約しようとするかたもいらっしゃいます。

しかし、1度立ち止まって冷静に考えてみましょう。なぜなら口コミの正確性や口コミサイトの信ぴょう性は疑わなければならず、鵜のみにするとリスクを伴うからです。

この記事では、太陽光発電の設置を検討しており口コミを見ているかたに向けて、太陽光発電に関する口コミの注意点や検討の際に押さえておきたいポイント、太陽光発電の設置メリット・デメリットまで紹介します。

太陽光発電を検討しており、「この太陽光発電業者で大丈夫かな?」という悩みを抱えている方、お気軽にゆめソーラーにご相談ください。

目次

太陽光発電の口コミって参考にして大丈夫?

まずは、太陽光発電の口コミサイトを参考にして良いのかどうか。チェックポイントや注意点を分かりやすく解説します。

口コミのトラブルは多発している

太陽光発電に限ったことではありませんが、口コミを参考に商品を購入しトラブルに巻き込まれた事例は多数あります。

口コミが原因となるトラブルは消費者庁より注意喚起がなされています。下記サイトを参考にしましょう。

消費者庁HPへのリンク

口コミは参考程度にすることが大切

太陽光発電に関する口コミサイトは、全面的に信用するのではなく参考程度に留めるべきです。

なぜなら太陽光発電を販売しているお店の数はそれほど多くはないにも関わらず、お店によって価格や対応の善し悪しに大きな差があるからです。1つの口コミを参考にすることでのリスクが太陽光発電の場合は特に大きいといえます。

そもそも口コミは投稿者の主観で書かれており偏った内容が多いものです。口コミサイトは匿名で自由に書き込みできるので、投稿者の信用性、情報の正確性という点で不信に思える点があります。中立性という点で懸念点があるため、太陽光発電の口コミは参考程度に留めておきましょう。

口コミサイトの運営元をチェックしよう

口コミサイトを参考にする場合は、内容を閲覧する前後にサイトの運営元をチェックしましょう。

運営元が不明なサイトの場合、誰がどのように投稿しているのか、情報がまともに管理されているのか判断ができません。会社のイメージを良くしようとひいきしている口コミサイトやブログは多いものです。

運営元が明確でなおかつ長い運営実績を持ち、利用者数も多いサイトであれば信ぴょう性は高まります。それでも会社のイメージを意図的に操作している口コミも散見されます。口コミを100%信用するのには危険が伴いますが、少なくとも運営元が不明なサイトの口コミを参考にするよりは信用性は高まります。

口コミの投稿者の信ぴょう性をチェックする

太陽光発電の口コミを参考にする際には投稿者の信ぴょう性をチェックします。投稿者の過去の口コミを見て違和感や偏った口コミを書き込んでいないかチェックしてみます。

投稿者の中には、適当な情報を書き込んだり業者が大量にコピーペーストをしていたりなど、参考にならない情報もあるため注意が必要です。

複数の口コミを参考にする

口コミをチェックする場合は、複数の口コミを参考にしましょう。

口コミは投稿者の主観がどうしても入ってしまうため、ある人は太陽光発電A業者を良いと評価し、ある人は太陽光発電B業者のほうがよかったと評価します。どちらの業者がいいかなど実際に話を聞いてみないと判断できませんが、多くの口コミが寄せられている場合は参考にできる場合もあるでしょう。

一部の口コミを参考にせず、たくさんの口コミを見ることで偏った意見で判断しないように努めましょう。

古い口コミは参考にしない

口コミを参考にする際には投稿日もチェックしましょう。

太陽光発電は毎年販売価格が大幅に改定されたり、電気代や売電単価が改定されることでメリット・デメリットが変わったり、特に産業用太陽光発電が衰退している昨今では会社自体が太陽光発電の事業にそれほど力を入れなくなったなど、状況の変動が大きいため3年や5年前の情報が参考にならない実態があります。

太陽光発電の口コミを参考にする場合は、可能な限り1年以内の口コミを複数確認してみましょう。

太陽光発電のメリット、デメリット

続いて、太陽光発電の設置・運用のメリット、デメリットを中立的な立場で紹介します。

太陽光発電の口コミサイトに投稿された内容が正しいかどうかを確認するための参考としてください。

売電により収入が得られる

住宅用太陽光発電は、発電した電力の一部は固定買取価格制度によって10年固定価格で売電できます。最低10年間安定した売電収入を得られることが太陽光発電のメリットの1つです。なお、2024年度の住宅用太陽光発電(出力10kW未満)の場合、10年間は売電価格16円/kWhで余剰電力を売ることができます。

電気代を削減できる

電気代の削減は太陽光発電の主要なメリットです。

太陽光発電システムでは、太陽光を直流電力へ変換し、家電製品や電気機器に利用できるよう交流電力にも変換したうえで家庭内に電源供給しています。これにより発電した電気は自宅で消費でき電力会社からの買電量を抑えられるため電気代を削減できます。

電気代削減効果は諸条件によって変わりますが、1ヶ月で50%以上の電気代を削減しているご家庭もあります。

ところで、インターネットの口コミのなかには「太陽光発電を設置したメリットを感じない」と投稿しているものもあります。太陽光発電の設置を依頼した業者や提案内容等によってはメリットを感じられないケースがあるのは事実です。

一方で、設置された方がよく忘れがちなのが「電気代削減」によるメリットです。売電収入は九州電力から毎月送られてくる明細書を見ることで収入額がわかります。しかし、電気代削減効果は太陽光発電設置前後の電力使用量を比較することや、発電モニターを見るなど、ひと手間かけないと見えてきません。

売電収入額だけを見て「思っていたよりも少ない」と嘆くかたもおそらくはいらっしゃることでしょう。売電収入が少なくても、削減できた電気代の金額を見ればメリットを感じられるはずです。

災害時の非常用電源として使える

近年、日本では台風や線状降水帯による集中豪雨、地震など災害の頻度が多く、激甚指定の災害も全国各地で起こっています。

そして被災時には水道・ガス・電力の停止といった状況で避難生活をしなければいけないケースもでてきます。避難所には非常用電源や給水設備等が配置される場合もありますが、コロナ禍においては避難所での密集が危険視され、自宅避難を強いられるケースも今後でてくることでしょう。自宅避難をする場合、太陽光発電が非常時に役立ちます。

太陽光発電は、緊急時に自立運転機能を使うことで停電時でも家電への電力供給可能です。

災害に備えるという意味でも、太陽光発電は必要性の高い設備です。

太陽光発電は長寿命

太陽光発電システムは長寿命という点も魅力的です。メンテナンスフリーではありませんので、定期的に専門業者による点検や部品交換も必要ですが、太陽光パネルは10年、20年と長く使用できます。実際に30年以上稼働し続けている太陽光発電設備もあるほどです。

太陽光発電は、長く利用することで初期費用が回収できますし、いつ起こるか分からない災害・停電時にも備えられる頼もしい家電です。

太陽光発電には補助金が交付される

ご家庭で使用されている家電の中で補助金を使って購入したという商品はおそらくないでしょう。太陽光発電の補助金制度は終わったという口コミもありますが、今でも太陽光発電には補助金が交付されます。

国による補助金制度は2013年に終了しましたが、自治体独自の補助金制度は継続している地域が多数あります。お住まいの自治体で太陽光発電の補助金制度を実施しているかはゆめソーラーのような販売店や役所・役場に確認してみましょう。

太陽光発電は曇りの日でも発電できる

太陽光発電の口コミサイトを見ていると、晴れの日でなければ発電しないの?という質問もあります。太陽光発電は日照量が多いほどたくさん発電します。晴れの日ほどの発電量は得られませんが曇りや雨の日も日照量に応じて発電します。曇天でもある程度の発電を得られることは覚えておきたいポイントです。

太陽光発電は設置費用が高い

太陽光発電の設置費用は3kW程度の住宅用太陽光発電システムでも100万円程度を要します。金額だけみれば気軽に設置を決められる価格帯ではありません。

ただし、太陽光発電を正しい条件で購入すれば、売電収入や電気代削減によって購入費用以上の金銭的メリットを得られます。設置費用の捻出(現金払い)が難しいという場合は、ソーラーローン(太陽光発電専用のローン、固定金利)などを活用し、無理なく分割払いも可能です。

売電価格が年々下がっている

太陽光発電に適用されている「固定買取価格制度」は、毎年売電価格が改定されています。適用される売電価格は、基本的には経済産業省への申請年度の設定価格となります。

たとえば2024年に住宅用太陽光発電を申請した場合、16円です。2023年は16円と同額でしたが、一方2022年に申請した場合は17円です。

売電価格は年々下落しているため収益額という点では減少傾向にあります。しかし、設置費用も年々下がっているので、収支バランスという点では以前と大きく変わっていません。

発電量が天候に左右されやすい

太陽光発電は天候によって発電量が変わるため、安定した発電が難しいというデメリットもあります。日照量により値は変わりますが、悪天候(曇りや雨の日など)の場合は晴れの日に対して10%程度の発電量になるといわれています。

しかし太陽光パネルメーカーが公開しているシミュレーションは、気象庁の統計データを元に算出される信ぴょう性の高いデータです。太陽光発電を正しい条件で設置できていれば、予想発電量に対して実際の発電量が下回ることは少ないでしょう。

なぜなら、正しい条件で設置しているのにも関わらずシミュレーション値を下回ってしまうとメーカーの信頼性を損なう恐れがあります。実際には安全率が加味されており少なめの発電量で見積もられているものが多いです。

メンテナンスに費用がかかる

太陽光発電はメンテナンスフリーではありません。設置した業者による定期的な点検、時には部品交換や修理などが必要です。メンテナンス費用は、年間1万5,000円(目安5kWh)程度。太陽光発電を運用する場合は、維持費用のために別途予算を確保しておきたいところです。

ただし、売電収入と電気代削減効果のおかげで、メンテナンス費用を踏まえたとしても生涯収支で見ればプラスにすることもできます。業者に相談するときはメンテナンス費用を踏まえた内容でシミュレーションをもらうと収支の信ぴょう性はいっそう高まります。

夜間は発電できない

太陽光発電は日照量がゼロとなる夜間には発電できません。

ただし蓄電池を併用することで日中に蓄えた電気を夜間に使用することはできます。また、電力会社の契約プランの中には夜間割引があるものも存在するため、太陽光発電で夜間の電気代が削減できなくてもプランをうまく活用すれば電気代を抑えられます。

このように太陽光発電の夜間発電量0といったデメリットは、夜間の電気料金プランや蓄電池で軽減できる点を覚えておきましょう。

太陽光パネルは徐々に劣化していく

太陽光パネルは、経年劣化によって少しずつ発電率が下がります。そのため、設置初年度と20年目では発電量に差が生じます。

とは言えども太陽光パネルには20~30年程度の出力保証が設けられており、所定の発電割合を下回った場合は無償で修理・交換に応じてくれます。太陽光パネルの劣化はそれほど心配しなくていいとも言えます。

太陽光発電を検討する際に気にすべきポイント

最後に、太陽光発電の購入・設置を検討する際に最低限気にすべきポイントを3つだけ紹介します。口コミを参考にするだけでなく、3つの注意点は最低限理解しておきましょう。

複数の業者で見積もり依頼をとる

各地域に対応している太陽光発電の販売業者は複数社あります。そして各販売業者によって見積もり費用や施工内容、サポート内容などが異なるため複数の業者へ見積もり依頼しましょう。

複数の施工業者へ見積もり依頼を行うことによって、適正な設置費用・最適な提案内容・設置後のサービスに問題ないかどうかを見極めることができます。

太陽光発電を検討する際には口コミは参考程度にし、実際に相見積もり(複数見積もり)を行い、太陽光発電設置業者やシステム内容・シミュレーション等を比較することが大切です。

設置後の保証やサポートもチェック

太陽光発電を検討する際のポイントとして、商品の価格・内容・シミュレーション結果など設置するまでの要素は入念に比較・調査する必要はあります。そして設置前のポイントだけでなく設置後の保証やアフターフォローの内容も問題ないかチェックしておかなければなりません。

太陽光発電の口コミのほとんどは設置するまでの要素、特に太陽光発電の価格や品質に対して主観的に書かれたものがほとんどです。口コミを鵜のみにしているだけでは保証やアフターフォローの重要性に気づくことは難しいでしょう。

太陽光発電は適切なメンテナンスを行うことで安心して長く使用できるようになります。もし何かが起きた場合でも、一生涯のうちに得られる太陽光発電のメリットを最大化するために迅速な保守・点検が必要です。どのような保証があるのか、アフターフォローサービスを行ってくれるか販売業者に事細かく確認しましょう。

販売業者の理解度をチェック

太陽光発電は買っただけで満足できる商品ではありません。

実際に提案を受けた状況を想像してみてください。「この担当者は立派だ。この人にお願いしよう。」と、一時的に満足感を覚えることがあるかもしれません。

しかしそれはマニュアル通りの営業話法に過ぎないという疑いももち慎重に考えるべきです。実際に購入する際には担当者や業者が『本当の太陽光発電の専門家』と言えるのかどうかを購入者が見極めなければなりません。担当者の理解度は口コミサイトを見ただけでは判断できません。

見積もり依頼時には価格やアフター、保証だけでなく太陽光発電関連の法律・制度について確認してみることも大事です。これまで出力制御やFIT法改正があったように、今後の法改正・規制強化されることでのリスクをしっかりと説明できるかどうかも販売業者選びの重要な選定ポイントの1つです。

曖昧な対応だったりリスクの説明ができなかったりする担当者は危惧するということも大事な判断材料といえます。

まとめ

太陽光発電の口コミは、役に立つ内容もありますが主観による偏った意見が多いといえます。一部では事実と異なる内容や業者による口コミの情報操作といったデメリットもあるので、あくまで参考程度に捉えておきましょう。

これから太陽光発電を設置する場合は、今回紹介したメリットとデメリット、販売業者選びの注意点を事前に確認するのが大切です。

まずは太陽光発電の施工業者を探し、数社に問い合わせ・見積もり依頼をしてみましょう。

執筆者:ゆめソーラーマガジン編集部

ゆめソーラーマガジンは、福岡・熊本・佐賀の太陽光発電・蓄電池専門店「ゆめソーラー」が運営するオウンドメディアです。太陽光発電・蓄電池に関するノウハウを中心に、再生可能エネルギーや環境に関するお役立ち情報を発信しています。

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