エネファームの費用・相場は?メリット・デメリットから仕組みまで解説!

2024.03.28

この記事では、エネファームの導入を検討している人に向けて、仕組みやメリット・デメリット、費用・一般的な相場感を解説します。「エネファームとは何か」がよくわからない人でも理解できるように、わかりやすい言葉で解説するため、正しい知識を身に付けたい人はぜひ参考にしてください。

エネファームとは、地球と家計に優しい暮らしを実現するための有効な手段です。しかし、エネファームをすでに導入している家庭は少ないため、「本当に我が家に必要か」と悩む人もいるでしょう。

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目次

エネファームとは?

エネファームとは、自宅で消費する電気の一部を作る「家庭用燃料電池コージェネレーションシステム」を指します。

家庭用燃料電池とは、都市ガスやLPガスを水素に変えて、空気中の酸素と反応させることにより、電気を作る装置のことです。エネファームでは作った電気を、テレビ・エアコンなどを動かすための電力として活用できます。

家庭用燃料電池と通常の電池の大きな違いは、「継続的に電気を取り出すことができるか・できないか」という点です。通常の電池は蓄えられている電気を消費する一方で、継続的に取り出すことができません。

その点、エネファームでは水素と酸素の化学反応によって継続的に電気を作り、取り出すことが可能です。

コージェネレーションシステムとは、都市ガスやLPガスから電気・熱を同時に作り出すシステムのことを指します。

エネファームでは発電時に作られる熱によってお湯を沸かし、床暖房やお風呂、キッチンなどで使うことが可能です。

エネファームを導入するメリット5つ

エネファームのメリット

エネファームの基本的なしくみを理解してもなお、導入するメリットがよくわからない人もいるでしょう。

そこで、以下では、エネファームを導入する代表的なメリット5つを解説します。エネファームに関する知識を深めるためのヒントとして、ぜひ参考にしてください。

1.環境に優しくエコに貢献できる

エネファームで電気を作る過程において、温室効果ガスは発生しません。そのため、エネファームは、石炭や石油燃料を使用して電気を作る方法と比較し、地球に優しい発電方法と考えられます。

温室効果ガスの削減は世界的にも関心度が高く、各国で脱炭素化の動きが広まりつつある状態です。
パリ協定では、温室効果ガスの削減について下記のような目標を掲げています。

食糧生産を脅かさないような方法で気候変動の悪影響に適応する能力と気候への強靱性を高め、温室効果ガスについて低排出型の発展を促進する能力を向上させること

引用:環境庁「電気事業分野における地球温暖化対策の進捗状況の評価結果について

日本の経済産業省では、世界的な動きを受け、地域の再生可能エネルギー等を活用する「分散型エネルギーシステム」構築を推進する方針です。

エネファームも分散型エネルギーシステムの一部に組み込まれているため、自宅に導入することによって、脱炭素化に貢献できる可能性があります。

2.節電効果・電気料金の削減が期待できる

エネファームによって自宅で使用する電気の一部を作れば、電気料金の削減が可能です。

エネファームによって作れる電気の量は諸条件に左右されるものの、「標準的な家庭で使用する量の約5割をまかなうことも可能である」といわれています。そのため、毎月の電気料金を大幅に削減し、光熱費を減らすことが可能です。

また、エネファームを導入すると専用モニターを使用して、自宅の使用電力量をリアルタイムで把握できます。結果として家族の節電意識が高まると、電気料金のさらなる削減を図ることが可能です。

3.自宅で発電するため送電ロスがない

発電所から自宅に電気を送る過程においては、一定量の送電ロスが発生します。エネファームの場合は電気の発電場所と使用場所が同じであるため、送電ロスを大幅に減らすことが可能です。

従来の火力発電では、「電気を作る際に発生する熱の廃棄・送電ロスの合計で、約6割のエネルギーを浪費していた」ともいわれています。

エネファームは送電ロスが少ないうえに発生する熱を有効に活用できる装置で、エネルギーを浪費しません。結果として、100%に近いエネルギー利用効率を実現し、資源の無駄を防げます。

4.災害により電力供給が止まっても発電できる

一部のエネファームには、停電中にも発電できる機能が付いています。停電中にも発電できる機能付きのエネファームを導入すると、電気が送られてこない間の電源を確保でき、万が一災害が起きた際にも安心です。

さらに、エネファームの給湯タンクには随時、約140リットルのお湯が入っています。

そのため、水道が止まったときの雑用水を確保できる点もメリットです。給湯タンクのお湯は毎日入れ替わるため、ペットボトルなどに水を入れて保管する方法と比較し、衛生的と考えられます。

5.ガス会社の優待プランを利用できる

エネファームは都市ガス・LPガスから電気を作る装置であるため、ガスの使用量が増加します。

しかし、エネファーム専用の優待プランが提供されているガス会社では、ガス料金が、通常よりも割安です。

そのため、ガス料金・電気料金の合計金額で考えると、エネファーム導入前と比較し、光熱費を削減できる可能性が高いといえます。

エネファーム専用の優待プランの詳細は、ガス会社によって異なることが通常です。そのため、優待プランの詳細は契約しているガス会社に確認しましょう。

エネファームを導入するデメリット3つ

エネファームにはさまざまなメリットがあるものの、いくつかのデメリットも持ち合わせます。
デメリットを把握することなく導入を決めると後悔するリスクがあるため、注意しましょう。

ここからは、エネファームを導入することの代表的なデメリットを3つ紹介します。

1.設置スペースが必要となる

エネファームを導入する際には、燃料電池ユニット本体以外にも、さまざまなものを設置しなくてはなりません。エネファームを導入する際に設置が必要なものの例は、下記のような内容です。

  • 沸かしたお湯をためておく貯湯ユニット
  • お湯切れに備えるためのバックアップ熱源機

これらのものを設置するためには、一定の広さのスペースを要します。自宅の庭などに十分なスペースを確保できない場合には、エネファームの導入が不可能です。

2.設置費用・メンテナンス費用が高い

エネファームの本体価格は、100万〜200万円程度が相場です。

さらに、設置費用として、30万〜80万円程度かかることが多いといえます。自治体によってはエネファーム導入補助金を受けられるケースがあるものの、全額をまかなうほどの金額を受け取ることは不可能です。

また、エネファームは精密機器であるため一般的なガス給湯器と比較して、メンテナンス費用も高くつく傾向があります。

保証期間経過後のメンテナンス費用は実費負担する必要があるため、維持コストを考えて導入するかどうかを決めましょう。

3.発電した電力をエネファーム単体では売電できないケースが多い

エネファームは原則的に、自宅で使用する電力量を上回って発電することがないように、運転する仕組みです。そのため、エネファームで作った電気を売電することは難しいケースが多いといいます。

一部のガス会社ではエネファームで作った電気を売電できるケースもあるものの、「余るほど発電する」ということ自体が、本来の用途とはミスマッチです。

なお、エネファームと太陽光発電システムを併用し、発電している場合には、エネファームから作った電気を優先的に自宅内で消費します。そのため、太陽光発電システムから作る電気をより多く、売電に回すことが可能です。

エネファームの設置・維持にかかる費用と相場

エネファームの本体価格は、100万〜200万円程度が相場になります。

設置費用としては、30万〜80万円程度かかることが一般的です。発電能力やタンク容量によって本体価格・設置費用が変わるため、専門事業者に見積もりを取って事前によく検討することが大切です。

エネファーム設置の費用を抑える補助金の活用

エネファームの設置費用を抑えるためには、自治体の補助金を活用する方法がおすすめです。自治体の補助金情報は随時更新されるため、定期的に動向をフォローし、内容を知っておくとよいでしょう。

その他には、エネファームと太陽光発電システムを併用し、効率的に発電する方法も一案です。エネファームと太陽光発電システムを併用したとしても、一定の初期費用は発生します。

しかし、エネファーム単独で運用する方法よりも多くの電気を作ることができるため、電気料金の削減効果や売電収入により、初期費用の早期回収を図ることが可能です。

まとめ

エネファームとは、都市ガスやLPガスから電気・熱を作り、自宅で活用するシステムを意味します。エネファームを導入すると地球に優しい暮らしを実現でき、エコ活動への貢献が可能です。さらに、電気料金を削減でき、光熱費の削減につながる可能性が高いといえます。

エネファームの設置費用を早期回収するためには、太陽光発電システムとの併用がおすすめです。福岡・熊本・佐賀で太陽光発電システムの導入を考えている人はぜひ、太陽光発電・蓄電池の専門店「ゆめソーラー」にご相談ください

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※九州において 調査期間:株式会社Acorn Marketing & Research Consultants Japan 調査期間:2024年1月

執筆者:ゆめソーラーマガジン編集部

ゆめソーラーマガジンは、福岡・熊本・佐賀の太陽光発電・蓄電池専門店「ゆめソーラー」が運営するオウンドメディアです。太陽光発電・蓄電池に関するノウハウを中心に、再生可能エネルギーや環境に関するお役立ち情報を発信しています。

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