執筆者:ゆめソーラーマガジン編集部
ゆめソーラーマガジンは、福岡・佐賀・熊本・鹿児島の太陽光発電・蓄電池専門店「ゆめソーラー」が運営するオウンドメディアです。太陽光発電・蓄電池に関するノウハウを中心に、再生可能エネルギーや環境に関するお役立ち情報を発信しています。
近年、太陽光発電を導入するご家庭が著しく増えています。防災・エコへの関心が高まっていることや、太陽光発電の設置費用が下がり購入しやすくなったこと、そして電気代を削減できることが購入される主な理由です。太陽光発電があれば電気代が削減できるほか、売電による収入を毎月得られるようになります。
この記事ではこれから太陽光発電を検討する方へ向けて、太陽光発電の仕組みや太陽光発電を導入するメリットとデメリットについて解説していきます。太陽光発電を有効活用するために知っておきたいポイントであるため、太陽光発電を設置したい方はご参考ください。
なお、ゆめソーラーは九州のイオン・ゆめタウン内に店舗がある太陽光発電の専門店です。現在、太陽光発電の設置をお考えの方はお気軽にご相談ください。
目次
太陽光発電を信頼して使い続けるためにはその仕組みを理解しておきたいものです。まずは太陽光発電の仕組みについて紹介します。
一般的な太陽光パネル(ソーラーパネル)は、シリコンなどの素材で作られた異なる2つの半導体を重ね合わせたものに電極を設け、回路を構築したシンプルな構造です。この半導体に太陽光が照射されると光電効果(光起電力効果)により回路に電流が流れ、電気が生じます。
太陽光パネルが電気を作り出す仕組みはいたってシンプルです。ちなみに、太陽光パネルは他の発電方式のような駆動部(タービン)がありません。太陽光パネルはシンプルな構造で故障が少なく、30年以上稼働する設備もあるほど長寿命です。
さて、太陽光パネルで作り出される電気は直流電力です。発電した電力を電力系統に接続して家庭内で使用したり売電したりするには交流電力に変換しなければなりません。パワーコンディショナという装置により太陽光パネルで発電した直流電力を交流電力に変換します。太陽光パネルで発電されパワーコンディショナを経由した電力は交流電力に変換された後にご家庭内にある分電盤(太陽光ブレーカー)に接続されます。家中の電力は分電盤を基点として供給されています。太陽光パネルで発電した電力は分電盤に接続されるため、ご家庭内のどのコンセントからでも使えるような仕組みとなっています。
なお、パワーコンディショナの種類によっては接続箱という機器を別途設置する場合があります。接続箱は太陽光パネルとパワーコンディショナの間に接続する機器であり、主にはストリング(太陽光パネルを直列に接続した複数のブロック)の電圧をそろえてパワーコンディショナに送電する役割を担っています。
太陽光が照射されると直流電力を発生する機器のことです。太陽光パネルは太陽電池やモジュール、ソーラーパネルとも呼ばれます。
太陽光パネルにはシリコン系・化合物系・有機系といった種類に分かれます。最も一般的なのがシリコン系の太陽光パネルです。またシリコン系の太陽光パネルでも単結晶、多結晶、アモルファスのタイプに分かれており、価格や発電効率等の性能に違いがあります。単結晶パネルのように、発電効率が高い太陽光パネルほど価格が高い傾向にあります。住宅用太陽光発電では単結晶パネルもしくは多結晶パネルが主流です。
太陽光パネルで発電した直流電力を交流電力に変換する装置です。パワコンやPCSとも呼ばれます。
パワーコンディショナには変換機能の他にも以下のような機能を備えています。
パワーコンディショナにも太陽光パネルのように変換効率があります。パワーコンディショナの種類にもよりますが変換効率は95%程度です。太陽光パネルで発電した直流電力を交流電力に変換する際に5%程度のロスが生じることになります。変換効率が高ければより多くの電気代が削減できるうえに売電収入も増えるでしょう。ただしパワーコンディショナの変換効率は太陽光パネルで発電した電力に対する変換効率です。そのためシステム全体の発電量への影響は太陽光パネルほど大きくはありません。住宅用太陽光発電の場合はパワーコンディショナの変換効率を比較して選ぶ必要性は低いです。なお、パワーコンディショナは設置する太陽光パネルや設置条件(設置場所・蓄電池の設置)等によって選べるパワーコンディショナは絞られるため、基本的には設置者がパワーコンディショナの種類を選定する必要はありません。
直列に接続された複数の太陽光パネルのまとまり(ストリング)の電圧をそろえてパワーコンディショナへ接続するための機器です。接続ユニットとも呼ばれます。
この他、接続箱は以下のような機能を備えています。
接続箱はパワーコンディショナの種類によっては必要ない場合があります。
パワーコンディショナから送られる電力をご自宅の電気機器に配電する機器です。
太陽光ブレーカーとも呼ばれます。どのご家庭にもブレーカーが常設されていますが、太陽光発電を設置するには専用のブレーカーが必要です。一般的な住宅用の分電盤は電力会社からの電力が一方向だけに流れる仕組みになっています(買電)。太陽光発電を設置して系統連系する際には逆潮流(売電)させる機能が必要です。太陽光発電を設置して売電するために、逆潮流に対応した太陽光発電専用のブレーカーを設置することになります。
電力会社から購入する電力量(買電量)と電力会社に売る量(売電量)を軽量する機器です。メーターやスマートメーターとも呼ばれています。
スマートメーターが普及する以前は、電力量計は買電用メーターと売電用メーターをそれぞれ設置する必要がありました。スマートメーターが導入されたことにより、電力の買電量と売電量を1つの機器で軽量できるようになりました。
なお、スマートメーターおよび売電メーターの所有権は電力会社によって異なります。九州電力送配電株式会社であれば、メーターは太陽光発電の設置者の所有にならないため、設置の際や定期交換時の費用負担はありません。一部の電力会社では、計器容量条件によっては費用負担が発生する場合があります。
太陽光発電の仕組みを知るうえではkWとkWhを理解することは大切です。
太陽光発電の瞬間的な発電能力(出力)を示す言葉にkW(キロワット)が用いられます。kW(キロワット)の大きな太陽光発電設備ほどたくさんの電力を発電できます。そして実際の発電量を表す単位にはkWh(キロワットアワー)が用いられます。
kWh(キロワットアワー)とは、太陽光発電システムが1時間でどれくらいの電力量を発電するかを表す指標です。理論上では3kWの太陽光発電システムの場合は1時間で3kWh、2時間であれば6kWhの電力を発電できることになります。実際の発電量は日照量や日射角度、機器の抵抗などにより変動するため理論値どおりに発電することはありません。ちなみに九州地区における年間の発電量を求める際には、発電出力に1200時間を掛けて求めることが多いです。(3kWの太陽光発電システムの場合、3kW×1200時間=3,600kWh/年)
太陽光発電をつかって電気代の削減額や売電収入を増やしたりするには発電量を高めることが重要です。
次はどうすれば発電量を高められるかを理解するために、発電量に関わる要素についてご案内します。
屋根に設置する太陽光パネルを増やすほど、太陽光が照射する面積が増え発電能力(kW)が高まり発電量(kWh)が増えます。
太陽光パネルやパワーコンディショナの変換効率は発電量に影響します。特に太陽光パネルの発電効率はシステム全体の発電量に大きく影響します。太陽光パネルの変換効率を表す指標としてモジュール変換効率とセル変換効率がメーカーカタログにも表記されていますが、一般的に用いられるのはモジュール変換効率です。
モジュール変換効率とは、1Wの太陽光エネルギーに対する1m^2(1平方メートル)あたりの理論上の発電量です。
モジュール変換効率は以下の式で求められます。
例として太陽光パネルの大きさが1.600m×0.800mで、モジュール公称最大出力が300Wの場合の変換効率を求めてみます。
この太陽光パネルは1Wの太陽光エネルギーから単位面積あたり0.234Wの電力を発電できます。つまり発電効率は23.4%ということになります。
変換効率が高い太陽光パネルほど、小さな面積でたくさんの電力を発電できます。日本の屋根の特徴である狭小屋根では、発電量を高めるために変換効率が高い太陽光パネルを設置することもおすすめしています。
日射量は一定時間に照射される単位面積あたりの太陽光のエネルギー量のことです(単位はW/m^2)。日射量が多いほど発電量は多くなります。日射量は地域や季節によってまちまちです。また周辺の建物により日照条件が悪ければ太陽光パネルに照射される日射量が下がり発電量も低下します。
太陽光発電は、理論上では太陽光パネルに正面から太陽光が当たる場合に発電量が最も高くなります。日射角度は季節や時間によって変わるため、発電量は刻々と変化します。太陽光パネルの設置角度によっても日射角度は変わります。そのため、設置角度を最適化することは太陽光発電を設置する際の大事な要素です。ただしほとんどの場合、住宅屋根に設置する際は住宅屋根の角度が太陽光パネルの設置角度になります。住宅屋根に専用の架台を設けて太陽光パネルの設置角度を最適化することはできますが、工事費用が高くなるためおすすめしていません。
家庭用太陽光発電と産業用太陽光発電の違いは太陽光発電設備の出力の違いです。家庭用太陽光発電は住宅用太陽光発電とも呼ばれます。
太陽光発電設備の出力が10kW未満であれば家庭用太陽光発電(住宅用太陽光発電)です。そして太陽光発電設備の出力が10kW以上であれば産業用太陽光発電になります。
太陽光発電設備の出力とは『太陽光パネルの合計出力とパワーコンディショナの合計出力のいずれか小さいほうの出力』です。
例えば、太陽光パネルの合計出力が12kWの設備であってもパワーコンディショナの出力が9.9kWの場合、この太陽発電設備は家庭用太陽光発電になります。
家庭用太陽光発電と産業用太陽光発電とでは固定価格買取制度(FIT制度)の期間と売電単価が異なります。
10kW未満の家庭用太陽光発電設備であれば、2024年度なら余剰電力1kWhあたり16円で電力を買い取ってくれます。この売電単価が保障されるのは10年間です。なお、売電単価は年度ごとに変わっており、申請年度が遅いほど売電単価は下がっています。
一方、産業用太陽光発電については太陽光発電設備の出力に応じて①低圧②高圧③特別高圧の3つに区分されています。これらの区分によっても売電単価は異なります。ここでは低圧産業用太陽光発電の2024年度の売電単価を紹介します。
2024年度の低圧産業用太陽光発電の売電単価は10円/kWh、買取期間は20年です。そして買取対象は自家消費後の余剰電力を対象としています。2019年度までは発電した電力のすべてを売電できる全量買取制度を選択できましたが、2020年からは全量買取制度は廃止となっています。
家庭用も産業用も、電力会社が一定の期間、再生可能エネルギーの電力を固定の単価で買い取ってくれることが法律により義務づけられています。これが固定価格買取制度です。
次に、太陽光発電の代表的な6つのメリットをご紹介します。
太陽光発電で発電した電力は自宅で使用できます。太陽光発電を設置すれば、これまで電力会社から購入していた電力を購入せずに太陽光発電でまかなえるため電気代を削減できるようになります。
太陽光発電による電気代削減効果の具体例をご紹介します。
ご自宅屋根に6.5kWの住宅用太陽光発電を設置されているご家庭の例です。
太陽光発電システム6.5kWのおおよその年間発電量は7,800kWhです。
発電した電力のうち30%の電力を自宅で使用する場合、7,800kWh×0.3=2,340kWhが太陽光発電で発電した電力の使用分(自家消費分)になります。
すると2,340kWhの電力を購入せずに済むため、電気代が削減されることになります。
1kWhあたりの電気代を平均的な26.33円とすると、2,340kWhは61,612円に相当します。
10年間利用し続ければ616,120円、20年間なら1,232,240円の電気代を削減できる計算になります。
太陽光発電の電気代削減効果については、【100万円減らせる~太陽光発電~】生涯かかる電気代の削減術-まとめページで説明しています。
電力会社から購入する電力量が減れば、電気代の1割程度を占めている再エネ賦課金も削減できます。太陽光発電の効果により毎月5千円以上も電気代を削減している事例は多くあります。
ゆめソーラーのお客様の声では、太陽光発電を設置されて1年間でいくらの電気代を削減できたのかをご紹介していますのでご覧ください。
太陽光発電で発電した電力は優先して自宅で使用しますが、すべての発電電力を使い切ることは難しいです。太陽光発電の2つ目のメリットは、余った電力は電力会社が買い取ってくれるため売電収入を毎月得ることができることです。
国が定めている固定価格買取制度により、太陽光発電の申請年度の売電単価で10年間は売電できることが保障されています(家庭用の場合)。
太陽光発電で得られる売電収入の具体例をご紹介します。
前述と同じ、ご自宅屋根に6.5kWの住宅用太陽光発電を設置されているご家庭を例とします。
年間発電量はおおよそ7,800kWh、そのうちの30%の2,340kWhを自家消費したとします。
すると発電した電力のうち70%の5,460kWhは余ります。
余った電力は電力会社が買い取ってくれます。
2024年度であれば1kWhあたり16円で買い取ってくれるため、5,460kWh×16円/kWh = 87,360円が1年間で得られる売電収入になります。
家庭用太陽光発電の場合、10年間は固定単価で余剰電力を電力会社が買い取ってくれるため、単純計算では10年間で873,600円の売電収入が得られることになります。
11年目以降は国の制度がありませんが、様々な電力会社が引き続き余剰電力を買い取ってくれています(2024年時点)。売電収入を得られることから安定した投資としての側面があることも太陽光発電のメリットです。
太陽光発電は一般住宅で発電できる唯一の再生可能エネルギー発電装置です。自宅が発電所になり、災害時や停電時でも電気を使用できることが太陽光発電のメリットです。
近年、災害時の停電は長期化する傾向にあります。その原因は大手電力会社が保有している送電網が老朽化しておりメンテナンスが追い付いていないことにあります。2019年に発生した台風15号では、地域によっては2週間以上も停電が続いたという実例があります。
また、コロナ禍においては修繕工事中にクラスターが発生するリスクもあるため、これまでのように停電してもすぐに復旧作業が進むとは言い切れなくなっています。
停電が長期化する原因がすぐに解消されることは難しく、ご自身で自衛策を考える必要性がでてきました。停電に対しては太陽光発電システムが効果的です。自立運転機能を使うことで停電時も発電した電力をご家庭で使用することができます。
なお、太陽光発電は日の当たる日中しか発電ができません。蓄電池や電気自動車のあるご家庭ならV2Hがあれば夜間にも電力を使用できるようになります。近年では災害時の自衛意識の高まりから、太陽光発電+蓄電池を併設するご家庭が増えてきています。
太陽光発電を設置すれば自宅の電力使用状況や発電状況がわかるモニターが付いてきます。このモニターを見ることで家族全員の節電意識が高まり電気代削減につながったという声も多く聞かれます。
電気のつけっぱなしを気にしたり、1日の売電量を高めるために電気の使用量を減らしてみたりと、その効果が具体的な数字で見えてくるためモニターを見ることが楽しくもなります。小学校の自由研究で太陽光発電の効果がテーマとして取り上げられた事例もあるほど、子供にとっても関心が高い機器といえます。
なお、太陽光発電を設置できないご家庭でも、モニターだけ設置することも可能です。最近ではモニターではなくスマートフォンで電気の使用状況がリアルタイムにわかるサービスもあります。家族全員の節電意識を高めたい方は機器を導入して電力の視える化をしてみましょう。
住宅屋根に太陽光パネルを設置すると、断熱効果により室内温度は室外の温度変化に対して強くなります。
夏は屋根の温度が下がり室内を涼しく保ってくれます。具体的には最大で5℃程度も温度上昇を抑える効果があります。ちょうど頭の上で日傘をさしたようなイメージです。
冬場は熱を外に逃がさず室内を温かく保つという効果もあります。こちらも最大で5℃程度温度が高まるといわれています。
室内が快適になることで、自宅での生活が心地よくなるだけではなく、冷暖房利用を軽減できるため電気代を削減できることにもつながります。
冷暖房器具にもよりますが、設定温度と外気温との差を1℃縮めるだけで月間200円程度の節電効果があります。太陽光発電は10年以上使い続ける機器であるため、条件によっては太陽光発電による断熱効果だけで生涯数万円もの電気代を削減できるご家庭もあるでしょう。あくまで副産物的な効果ですが、再現性の高い効果が得られます。
太陽光発電は、電気代を削減したり売電収入を得たりという個人的なメリットだけではありません。環境にやさしいという点が国際的な意味での太陽光発電であり、これからの社会が求めるメリットです。
国際社会においては「誰一人取り残さない」をテーマに、持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)が掲げられています。SDGsには17のゴールが設定されており、気候変動・エネルギーに関わる開発目標も定められています。これを2030年までの目標とし、世界中で取り組みが行われています。
地球温暖化が進む昨今、温室効果ガス削減の必要性が世界共通認識となっています。温室効果ガスを排出しない再生可能エネルギーの中でも、自宅で電気を作れる家庭用太陽光発電への注目は世界中で高まっています。太陽光発電は、無尽蔵の太陽エネルギーを利用して発電する再生可能エネルギーの1つです。特に資源が少ない日本にとっては、化石燃料に依存せず、エネルギーの自給率を高めるためにも太陽光発電を普及させることが国全体の課題となっています。自宅の屋根に太陽光発電を設置することは、今や社会貢献の1つとなっていることを理解しておきましょう。
メリットがある太陽光発電ですが、それでもまだ設置していない方が過半数です。そもそも太陽光発電を設置できない環境に住んでいる方もいれば、設置はできるが太陽光発電に関心がない方や、中には太陽光発電のデメリットを拭いきれずに購入に踏み切れない方もいることでしょう。
次は太陽光発電のデメリットを紹介します。そして、なぜそのようなデメリットがあるのにも関わらず太陽光発電が購入されるのかについても触れていきます。
太陽光発電は安価な家電ではありません。少なくとも100万円程度の資金調達が必要になります。ゆめソーラーで太陽光発電を設置した方の中には、価格が高いという理由で過去に太陽光発電を断念したことがあるという方もいました。設置費用が高額な点は太陽光発電のデメリットといえるでしょう。
ただし、太陽光発電を設置すれば、売電収入と電気代削減効果により設置費用以上の経済メリットを得ることができます。導入資金がなくても、ローンさえ組むことができれば負担なく購入することが可能です。
価格が高いと思われている太陽光発電ですが、この数年間で太陽光発電の価格は劇的に下がりました。経済産業省が公表する資料によると、太陽光発電システム1kWあたりの平均的な価格は以下のように推移しています。
万円/kW | 2012年 | 2013年 | 2014年 | 2015年 |
---|---|---|---|---|
新築住宅への設置 | 43.1万円 | 39.1万円 | 36.7万円 | 35.8万円 |
既築戸建てへの設置 | 47.9万円 | 43.2万円 | 40.5万円 | 39.8万円 |
合計 | 46.5万円 | 41.5万円 | 38.5万円 | 37.6万円 |
万円/kW | 2016年 | 2017年 | 2018年 | 2019年 |
---|---|---|---|---|
新築住宅への設置 | 34.5万円 | 34.4万円 | 31.3万円 | 29.2万円 |
既築戸建てへの設置 | 37.1万円 | 37.1万円 | 35.2万円 | 32.7万円 |
合計 | 35.9万円 | 36.0万円 | 33.3万円 | 30.5万円 |
万円/kW | 2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 |
---|---|---|---|---|
新築住宅への設置 | 28.3万円 | 27.1万円 | 26.9万円 | 28.8万円 |
既築戸建てへの設置 | 31.1万円 | 28.3万円 | 28.5万円 | 27.8万円 |
合計 | 29.2万円 | 27.5万円 | 27.4万円 | 28.4万円 |
太陽光発電の価格は大幅に下がっています。過去に太陽光発電の見積もりを取られて価格に納得できず設置をあきらめたのであれば、改めて見積を取り直すことをおすすめします。
なお、経済産業省が公表している上記価格はあくまでも平均的なものです。中には相場の2~3倍程度の価格で購入されている方もいます。特に訪問販売が来て太陽光発電を購入された方は、他社で見積比較する間もなく相場よりも高額で購入してしまったという方が多いです。太陽光発電の価格は業者によってまちまちです。太陽光発電の見積りを取る場合は必ず複数の業者で見積を比較しましょう。また、業者ごとに見積もりの内容も異なります。価格は同じでも、足場・保証・メンテナンスなどが含まれていないこともあります。価格だけで決めずに、必ず見積の内容も比較しましょう。
本年度の太陽光発電の設置費用に関しては「太陽光発電の設置費用はいくらなの?」で詳しく説明しています。
また、自治体によっては太陽光発電の補助金を交付しており、費用負担を軽減できる地域もあります。お住まいの自治体に補助金があるかどうかは以下のコンテンツで紹介しています。
太陽光パネルに照射する日照量が多いほど太陽光発電はたくさん発電します。逆を言えば日射量が少ない曇天時には発電量が低下します。日射量がゼロとなる夜間は発電しません。天候という不確定要素によって発電量が変わってしまうことは太陽光発電のデメリットかもしれません。
ただし、天候悪化により発電しないことが怖くて太陽光発電を不安視されているならば安心してください。
太陽光発電の業者が提示する発電シミュレーションは高精度です。お住まい地域の最寄り気象観測所の統計データを元に日照量を割り出しているため、日ごとの発電量のばらつきはあっても年間を通すと安定します。
加えて、太陽光発電メーカーとしては、実際の発電量がシミュレーション値を下回るとクレームにつながりかねません。
そのためシミュレーション値を少なめに見積もっているメーカーもあります。シミュレーション値以上の結果を出してくれるケースが多いのはこれが理由です。
なお、地域によっては日射量が高くても発電量が安定しないことや、そもそも設置困難な場合、通常よりも設置費用がかさむ場合などがあります。
例えば降雪地帯であれば、積雪が多いために日照量が多くても太陽光パネルが雪で覆われて発電を行えなくなることがあるかもしれません。多雪地帯の場合、太陽光発電システムへ荷重が基準耐久値を上回り、そもそも設置ができないケースや、設置はできても耐久性を高めるために強化施工にすることで費用がかさむ場合もあります。
シミュレーションをとれば日照量・発電量は推定できますが、その地域固有の気候・天候を踏まえたうえで太陽光発電は検討する必要があるでしょう。
すべての戸建て住宅が太陽光発電の設置に適しているわけではありません。主に住宅の構造や立地条件によって太陽光パネルの設置に向かないと診断される住宅があります。
以下に太陽光発電の設置に向いていない例を紹介します。
ゆめソーラーではお客様へのヒアリングを元に、設置に適さない住宅であれば提案をお断りする場合があります。
太陽光発電は設置して満足できる家電ではありません。設置後10数年かけて家計をサポートし続けてくれることで満足感を味わえる機器です。
長年大切に住まわれる住宅に取り付ける機器だからこそ、お客様の10数年後の将来を見据えて太陽光発電の設置が適しているかどうかをゆめソーラーでは診断いたします。
太陽光発電の施工業者によっては、高額な費用で販売していたり、逆に価格を安く見せるために不良施工を行っていたりする場合があります。
まず、高額な費用で販売する業者にご注意ください。太陽光発電は数年前と比較して価格が劇的に下がりました。そんな中、未だに数年前の価格相場を参考にされている方もいます。なんの躊躇もなく高額で太陽光発電を購入されている方は実は多いです。
また、あまりにも価格が安い販売店にも注意しましょう。価格が安いには理由があります。
太陽光発電は、大切なご自宅に設置して長年愛用いただく機器です。ご自宅が粗悪な状態になってしまわないためにも、安すぎには注意して購入されることをおすすめします。
太陽光発電の価格がインターネットやチラシなどに大々的に表示されていることは稀で、販売店に見積もりを依頼しなければ価格はわかりません。価格を比較して相場を知るとなれば複数の業者から見積を取らなければなりません。太陽光発電の見積りは無料なので、ぜひ複数の業者で見積りを比較してみましょう。
太陽光発電の売電価格は年々下落傾向にあります。2009年の売電単価は1kWhあたり48円でしたが、2024年は1kWhあたり16円になりました。
この10数年の間で売電単価は毎年2~6円程度の範囲で下がってきました。
このまま下落が続けば固定価格買取制度(FIT)の意味がなくなりますので制度は廃止もしくは改正されるでしょう。
売電収入に期待して太陽光発電を設置されるのであれば早目に検討されることをおすすめします。
なお、売電単価が下がることで売電収入は減りますが、太陽光発電の収益性は依然と比べてもそん色ないです。
売電単価は経済産業省の調達価格等算定委員会が毎年設定しています。
年度ごとのシステム価格、運転維持費用、設備利用料、余剰売電比率、自家消費分の便益、FIT終了後の売電価格等の要素を元に売電単価は算出されます。
様々な要素が影響していますが、太陽光発電が安くなった分、売電単価が下がっただけなので収益性は変わらないと考えていただければ問題ありません。
むしろ設置費用が安くなったぶん、以前よりも購入しやすくなったことは太陽光発電のメリットといえます。
太陽光発電は正しい条件で設置をすれば購入費用以上の経済効果が得られます。収益性が得られるように国が法律を制定しているからです。収益性が太陽光発電のすべてではありませんが、現在ならそのような制度があるため是非とも活用したいものです。
正しい条件で太陽光発電を設置したいものですが、販売業者によって提案の内容はまちまちです。どれが正しいかは見積を比較すればある程度判断ができます。太陽光発電を検討の際には必ず複数の業者で見積を比較しましょう。
また、太陽光発電は十数年使用いただく機器です。正しい条件で設置することも大事ですが、加えて長いお付き合いができる会社を選ばれることをおすすめします。
ゆめソーラーはイオンモール・ゆめタウンに店舗がある太陽光発電・蓄電池・V2H等の専門店です。太陽光発電を検討の際は、ゆめソーラーへお気軽にご相談ください。
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