執筆者:ゆめソーラーマガジン編集部
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太陽光発電の導入を顧客に提案するときはもちろん、自社で導入する場合でも設備に関する一定の知識が必要です。
ただ、なかには「W(ワット)」「kW(キロワット)」「kWh(キロワットアワー)」といった電気の単位についてもよくわからないという方がいます。
どんな違いがあるのか、具体的にご存じでしょうか?今回は、太陽光発電でよく見る「kWh」を中心に、それぞれの単位をわかりやすく解説していきます。
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目次
kWh(キロワットアワー)は、1時間あたりの電力量を表しています。
kWhの「k」は、数字の「1,000」を意味します。1,000mを1kmと表すように、1,000Wを1kと省略しています。
「W」は、電気の量と理解してください。この後でもう少し詳しく説明します。「h」は英語のhourの頭文字で1時間を意味します。
kWhは、発電装置であれば1時間でどれだけ発電できるかという発電量を表します。
一方、家電製品のように電気を使って動く製品の場合は、1時間で電気をどれだけ消費するかという消費電力量を指します。
毎月電力会社からくる電気料金の請求は、基本料金に1kWhあたりの電気料金単価に1カ月の電気消費量(kWh)を乗じた金額が加えられた額です。
電気の大きさは、1,000Wを意味する1kWのほか、1,000kWを意味する1MW(メガワット)、1,000MWを意味する1GW(ギガワット)と表示されます。
一般財団法人日本エネルギー経済研究所によると、一般的な家庭の平均消費電力量は2014年度で約430kWh/月、1日約14kWhを消費しています。
1kWhの電気量の大きさを身近な使用時間で表すと、300Wの電球を2時間使用したら300W×2時間=600Wh=0.6 kWh、消費電力は0.6 kWhとなります。
また、住宅用太陽光発電モジュールの平均出力4kWで5時間発電した場合、4kW×5時間=20kWhとなり、20kWh発電できるという予想を立てることができます。
A(アンペア)は、電流の単位です。
電気はプラスからマイナスへ流れますが、そのときに流れる電気の量を「電流」と呼び、1秒間に流れる量をアンペアで表しています。
電気を押し流す力のことを「電圧」と呼び、その大きさの単位をボルトで表します。
電気が1秒間にできる仕事量(エネルギー)の大きさのことを「電力」と呼び、その大きさの単位がワットです。
ワットは、アンペアとボルトをかけることで求められます。
家電製品は電気を消費することで、テレビが映ったり、電球の明かりがついたりします。
これらは電気の持つエネルギーを利用しており、ワットの数字が大きければ大きいほどたくさんの電力を使い、電球であればより明るく輝きます。
kWは、瞬間的な電気の量や大きさを表しており、太陽光モジュールの最大出力数として使われています。
一方、kWhは1kWの電力を1時間消費したとき、あるいは1時間で発電できる電力量を表しています。
瞬間的な電気の量であるkW に使用時間をかけることで、実際の消費電力量のkWhを求めることができます。
身の回りの家電製品の電力消費量や電気の単位を知っておくと、太陽光発電の導入時に役立ちます。
600Wの強さで10分温める場合。
1,200Wの強さで1時間掃除した場合。
1,000Wの強さで15分使用した場合。
一部の家電製品では、消費電力数が「300W~1,000W」のように大きな幅で示されています。
これは、家電製品の使い方によるもので、「強」で使ったときと「弱」で使ったときなどの違いです。
また、掃除機でゴミが詰まっていると同じ「強」でも消費電力が異なる場合もあります。
電子レンジや掃除機、あるいはドライヤーなどさまざまな家電製品には消費電力としてワット数が記載されており、その単位と使用時間から消費電力量を計算できます。
この関係を理解すると、家電製品がどれくらいの消費電力を使用しているかがわかり、消費電力量の多いものから使用を控えるなどすれば節電にも効果的です。
また、スマートハウスなどで電力モニターを設置すると、部屋単位、または時間単位などさらに詳しい電力量を知ることができます。
太陽光発電を設置している場合は、発電量と消費電力量の関係もわかりやすく、年間発電量の目安や余剰電力で売電収入がいくらになるのかといったことを把握することができ、節電だけでなく発電量の参考にもなります。
電気の単位は、電力を理解する上で基礎となる大切なポイントです。
それぞれの単位の仕組みを知っておくことで、太陽光発電の性能や発電能力を正しく理解することができ、電気代の見直しや太陽光発電設備の製品比較にも役立ちます。
計算式での求め方は必ずしも正確ではありませんが、電力量の1つの目安としてうまく活用しましょう。
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